この記事では呪術廻戦7巻無料読破できる!第53話から61話を完全ネタバレについて紹介します。
この記事では呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)第7巻無料読破!第53話から61話まで紹介!【最新】の内容を分かりやすく、読破していただけるようになっております。
今回のテーマは起首雷同になります。姉妹校編が終わってすぐですが、話の展開が速いので読みやすいです。
では呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)第7巻無料読破!第53話から61話まで紹介についてみていきましょう。
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呪術廻戦コミックネタバレ一覧
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第53話 完遂
呪霊の目的
高専襲撃を終えた呪霊たちは、地下水路で合流していました。
五条の攻撃を受けた花御も、左半身が吹き飛んでいますが何とか生き延びていました。
真人は目的のブツを手に入れていました。
特級呪物”両面宿儺”、高専保有分6本。
特級呪物”呪胎九相図”1番~3番。
これらの呪物が保管されている蔵への入り口は、天元と呼ばれる不死の呪術師の結界術によって日々入れ替えられているのですが…
以前、高専が回収した指には真人の呪力で作った札が貼られており、真人はそれを頼りに目的の倉に到達。
途中に門番もいましたが雑魚であり、あっさり片付けて狙いの呪物を手に入れたのでした。
五条を帳の内側に閉じ込めなかった理由も明かされます。
帳の中に入ることに五条の意識を向けさせ、帳の外で暗躍する真人に意識を向けさせないためでした。
また、学生たちの中に宿儺にとっての地雷(伏黒)が存在し、虎杖(宿儺)自身も爆弾であるため、なるべく殺さず、刺激しない、今回の呪霊たちは、そんな方針で動いていたのでした。
「10/31渋谷、五条悟の封印のために利用できるものは温存する」
「ほら、起きて花御、帰るよ」
真人に肩を貸してもらった花御は、「殺意にブレーキをかけるのはストレスがたまりますね」と語ります。
「花御も呪いらしくなってきたね」
一方高専では
今回の騒動で出た人的被害として、2級術師2名、準1級術師1名、補助監督5名、忌庫番2名が、真人によって殺害されたようです。
また、特級呪物流出を隠すため、学生や他の術師には情報を共有しないことになります。
前回五条が倒した呪詛師…組屋鞣造についても触れられます。
造は性別不詳の白髪オカッパ坊主と取引し、今回の騒動に参加したようですが…誰もそんな人物に心当たりがありません。
天元様の結界が破られたことに関しては、呪霊でも限りなく精霊に近い気配を持つと思われる、花御の存在によるものだろうと推論が交わされます。
五条は呪霊側の狙いがわからず、イマイチ腑に落ちない様子です。
とりあえず学生たちが無事だったことを一同は喜び、交流会は中止にしよう、という流れになるのですが…。
「ちょっと、それは僕たちが決めることじゃないでしょ」
と、五条がストップをかけます。
宣言
虎杖と野薔薇は、ベッドの上で療養中の伏黒のお見舞いに、ピザを持参して来ていました。
伏黒のケガは大したことがなかったようで、虎杖たちは一安心します。
伏黒は虎杖が強くなったことに感づき、語り掛けます。
「あの時、俺達それぞれの真実が正しいといったな。その通りだと思う」
「逆に言えば、俺達は二人とも間違っている」
答えがない問題もあんでしょ、と返す野薔薇に、そうだ答えなんかない、と伏黒も同意します。
「あとは自分が納得できるかどうかだ」
我を通さずに納得はできない、そして弱い呪術師は我を通せない、と伏黒は自らの決意を口にします。
「俺も強くなる。すぐに追い越すぞ」
そんな伏黒に、相変わらずだな、と虎杖は笑い、私抜きで話進めんな、と野薔薇はムっとします。
「それでこそ、虎杖ブラザーの友達だな」
いつの間にかその場に交じり、うんうん、とうなずく東堂を見て…シュバッと虎杖が一目散に逃げだします。
「どこへ行く虎杖ブラザー!」
「感謝はしてる!でも勘弁してくれ!あの時俺は正気じゃなかった!!」
そんなこんなで、中止と思われた交流会から一日休みを挟んで…
なぜか野球が始まるのでした。
第54話 呪術甲子園
交流会の続き・・・
「っつーわけで色々あったし人も死んでるけど、どうする?続ける?交流会」
東京校と京都校の面々が集まる中で、五条にそう問いかけられた虎杖は、どうしたものかと首をかしげて悩み始めます。
「当然、続けるに決まっているだろう」
そう発言したのは東堂でした。
五条からその心は?と聞かれ、東堂が答えます。
「1つ、故人を偲ぶのは当人と縁のある者の特権だ。俺達が立ち入る問題ではない」
続ける理由を一つずつ、指を立てて数えながら東堂が語ります。
「2つ、人死にが出たのならば尚更俺達に求められるのは強くなることだ」
「3つ、学生時代の不完全燃焼巻は死ぬまで尾を引くものだからな」
オマエいくつだよ、と五条のつっこみが飛ぶ中、特に異議を唱える者もなく、交流会続行の方向で話が進んでいきます。
例年通りなら二日目は個人戦なのですが、今年はやんないよ、と五条が勝負方法の入れられた箱を虎杖に渡します。
虎杖が箱の中を確かめてみると、野球と書かれた紙が出てきます。
いつの間にかその場にいた楽巖寺と夜蛾が「や…野球ぅ~??」と驚きます。
どうやら五条の仕業のようですが、気付いた時にはすでに五条の姿はなく…
そのまま二日目は野球を行うことが決まったようです。
1回表
一回表は京都校の攻撃から始まります。
東京校のピッチャー真希に対し、一番バッターの西宮は出塁したようですが…
続く二番セカンドの三輪が犠牲フライをあげるも、西宮がルールをよく理解しておらず併殺に終わったようです。
京都校の三番バッターはサード加茂。
バッターボックスに立つと、東京校のキャッチャー虎杖に「特級を退けたらしいな」と声をかけます。
加茂は虎杖に、なぜ呪術師をやっているのか、と問いかけます。
「寂しがりなんでね、いっぱい人を救けて、俺が死ぬとき大勢に看取ってほしいんスよ」
キャッチャーミットを構えながら虎杖がそう答えると…
加茂はかつて母から言われた言葉を思い出します。
「典紀には才能がある。沢山の人を助けられるの」
「助けた数だけあなたは人に認められる。そうしたら今度は色んな人があなたを助けてくれる。独りなのは今だけよ」
「いつか立派な呪術師になって、母さんを迎えに来てね」
母からの言葉を思い出した加茂は、「そうか…」とつぶやきます。
そして虎杖に対し、「それは」「良い」「理由だ」と答えますが、話している間も真希がバスンバスンとストライクを投げ入れ続けます。
「ストライッ、バッターアウッ、チェンジ!!」
審判の五条がノリノリで告げると、棒立ちの加茂に歌姫がキレて叫びます。
「加茂ォ!振んなきゃ当たんねぇぞ!」
決着!?
一回裏、東京校の攻撃に移ります。
1番サードの野薔薇がバッターボックスに立ちますが、対する京都校のピッチャーはメカ丸…とは名ばかりのピッチングマシーン。
野薔薇がキレて乱闘になりかけますが、ヤケクソでヒットを打ち出塁します。
2番外野手・伏黒は送りバントを選択。
3番ファーストパンダはヒット、そして4番でピッチャーの真希がホームラン級のあたりを放ちますが…
外野の西宮が空を飛んで捕球、アウトにされてしまいます。
人数不足につき外野手1名のみ呪術師用可、という特殊ルールを最大限に利用された形になりました。
そして二回表、再び京都校の攻撃。
打席に現れたのは4番キャッチャー東堂です。
東堂は虎杖との対決を望み、自分がホームランを打ったら次回は虎杖がピッチャーをやってくれ、と言いかけますが…
そんな東堂の顔面に、メキョ、とボールが直撃します。
デッドボールを東堂の顔面に直撃させた真希(わざと)に対し、京都校からも東京校からも「ナイスピッチ―」「ナイッピー」と次々声がかけられます。
そんな様子を見て、虎杖は東堂がみんなからムチャクチャ嫌われていることを察するのでした。
そして視点は試合を見守る夜蛾と楽巖寺に移ります。
「まだ虎杖が嫌いですか?」
そう問いかける夜蛾に、楽巖寺は好き嫌いの問題ではない、と答えます。
呪術規定に基づけば虎杖は存在すら許されず、生きているのは五条のワガママ、虎杖が生きていることで大勢が死ぬかもしれん、と楽巖寺は言います。
しかし夜蛾は、虎杖のおかげで救われた命も確かにある、と反論、虎杖を生かすという判断が正しいかはわかりませんが…。
見守るということ
「ただ、今は見守りませんか」
夜蛾は楽巖寺にそう訴えかけるのでした。
そして試合の行方はというと…
5番セカンド狗巻が俊足を活かし出塁、続く6番キャッチャー虎杖が西宮でも捕球できない特大ホームランを放ち2点先取、これが勝利打点となります。
姉妹交流会2日目・野球戦は、2-0で東京校の勝利。
そして30年度交流会の勝者も東京校となります。
そして試合終了後、楽巖寺は夜蛾に、「オマエはまず五条をなんとかしろ」と言いますが…
夜蛾は冷や汗をかいて「…」と沈黙、
当の五条は鼻歌交じりで、どこ吹く風な態度で二人の横を通り過ぎていくのでした。
第55話 起首雷同
エントランス
「だからっ!!開きっぱなしなんだよ!!オートロックのドアが!!」
とあるマンションのエントランスで、金田太一という若い男が、管理会社に電話で文句を言っています。
すぐに点検しろ、などと騒ぐ金田でしたが、その背後には不気味な呪霊が佇んでおり…
金田はそのまま殺されてしまったようです。
6月に盛岡で金田太一が、8月に横浜で島田治が、9月に名古屋で大和広が、いずれも自宅マンションのエントランスで呪霊により刺殺、殺された3人は数週間前から同じ苦情を管理会社に言っていたのですが、他の住人に心当たりはなかったようです。
呪術高専の補助監督である新田明にったあかりが車を運転しながら、後部座席にいる三人…虎杖・伏黒・野薔薇に、今回の事件をざっと説明し終えます。
「でも日付も場所もバラバラ。同じ呪霊にやられたんですか?」
伏黒が新田に質問しますが、「自動ドアって呪霊のせい?」と虎杖が別の質問をはさんできます。
「センサーじゃなくてドアオペレーターの方が呪霊の影響でバカになったみたいっス」
新田が答えますが、虎杖はピンと来ていない様子です。
続けて伏黒の質問にも答える新田ですが、残穢だけでは断定ができなかったようで、被害者3人の共通点を調べたところ、同じ中学出身だと判明したようです。
「っていうと、昔3人が同じ呪いを受けて、時が経って発動したって感じ?」
野薔薇が察すると、新田もそれが濃厚だと答え、「スゲー釘崎」と虎杖が尊敬の視線を送ります。
フッ、当然、と野薔薇は余裕の表情。
「で、今からその中学と3人の被害者の共通の知人に話を聞くので、3人にも術師視点で色々と探って欲しいっス」
伏黒の中学時代・・・
被害者3人の知人の家に到着すると、そこでは葬式が行われていました。
「参ったっス、他の3人と同じ死に方っス」
被害者たちの知人もまた、似たような形で殺されていたのでした。
実家暮らしでオートロックではなかったようですが、玄関の前で殺されており、被害者は以前から「鍵が開いているのにドアが開かない」と家族に言っていたようです。
残る手がかりは、被害者たちが通っていた、さいたま市立浦見東中学校うらみひがしちゅうがっこう。
現地に到着すると、敷地内でたばこを吸っている不良男子二人を発見、野薔薇が「ブン殴って更生させましょ」と言いだし、「なんで?」と虎杖を困惑させます。
と、不良男子二人は突然立ち上がり、「おっ、お疲れ様です!!」と頭を下げてきます。
自分達のオーラを感じ取ったのだな、と勘違いする野薔薇と虎杖でしたが、不良男子二人が頭を下げた相手はなんと伏黒でした。
「卒業振りですね伏黒さん!!」
驚いて伏黒の方を見る虎杖と野薔薇に、伏黒が目線をそらしながらカタコトで答えます。
「俺、中学、ココ」
不良二人組が言うには、この辺の不良・半グレその他諸々は伏黒にボコられており、それで頭が上がらないようです。
再び虎杖と野薔薇が伏黒の方を見ると、視線をそらしっぱなしの伏黒が、またもカタコトで応えます。
「……ボコッ…た」
と、騒ぎを聞きつけて用務員さんがあらわれます。
新田が入校許可証を見せると納得し、「!伏黒君か!」と伏黒の存在に気付いて目を見開きます。
「…ども」
武田さんは、殺された金田・島田・大和・そして四人目の被害者である森下のことも覚えており、彼らが卒業してから20年近くたっており、伏黒ほどではないが問題児だった、と言います。
被害者たちに黒いウワサや罰当たりは話はなかったか伏黒がたずねると、4人は自殺の名所である八十八橋で度胸試しにバンジージャンプをしたことがある、と判明します。
しかしバンジージャンプに行ったまま帰って来ず、翌日に橋の下で倒れているのが見つかったものの、本人たちは何も覚えていないの一点張りだったそうです。
とりあえず現場に行ってみようという流れになり、その場を去ろうとする伏黒に、武田さんが声をかけます。
「津美紀君は元気かね?」
「……はい」
視線を合わせず、伏黒は真顔でそれだけ答えます。
「ツミキって誰?」
虎杖が聞くと、「…姉貴」と伏黒が答え、野薔薇を驚かせます。
「はぁ!?アンタ自分の話しなさ過ぎじゃない!?」
真人のおつかい
「こういう呪物ってさぁ、なんで壊さないの」
高専から奪った特級呪物を床に並べながら、真人が夏油に尋ねます。
「壊せないんだよ。特級ともなるとね」
生命を止め他に害をなさないという縛りで存在を保証する…夏油がそう説明すると、宿儺の指は有害じゃんか、と真人が指摘します。
「アレは特別。呪物と成ってその上20に分割しても尚、時を経て呪いを寄せる化け物だよ」
それ故に器を選ぶ…夏油の説明を聞いていた真人は、「フーンじゃあ…」と納得しながら、部屋の壁に全裸ではりつけにされている男を見ます。
「九相図は誰でもいいわけだ」
はりつけにされた男は、金を払うから助けてくれ、と必死に命乞いをしますが、もちろん通じません。
「大丈夫かなぁ、この状況で俺が見えてないとか、マジで才能ないよ」
そう言うと、真人は九相図の一つを男の口に、「はいあーん」と無理やりねじ込んでいきます。
その頃、虎杖たちは目的の鯉ノ口峡谷八十八橋こいのくちきょうこくやそはちばしに到着していました。
「呪霊が確認でき次第”帳”を下ろすっス」
そして九相図を飲み込まされた男はというと、真人の術式『無為転変』によるものか、異形の姿に変貌を遂げていました。
「やぁ、起き抜けに申し訳ないんだけどさ、ちょっとお遣い行ってきてくんない?」
第56話 起首雷同 弐
被害者たちがバンジージャンプをしていたという八十八橋で張り込みをしていた虎杖・伏黒・野薔薇でしたが…
何も起きないまま夜が明けてしまったようです。
「残穢も気配もまるで感じられませんでした」
コンビニの駐車場でおにぎりを食べつつ、新田に報告をします。
「流行ってたのはバンジーっスよね。飛び降りるって行為が鍵なんじゃないっスか?」
新田がピコーンと閃きますが、それはもう虎杖が試してみた結果、やはり何も起こらなかったようです。
「あぁ!!いたーっ!!良かったー!!」
前回、伏黒の出身中学で登場した不良が、自転車で姉を乗せて現れます。
「…藤沼?」
不良が連れてきた姉…藤沼は伏黒の同級生でした。
伏黒たちが事件のことを調べていると知って、心配になってやって来たようです。
「私、行ってるの。中2の時、夜の八十八橋に」
伏黒や新田たちは、呪いのことは隠しつつ、藤沼から事情を聞き出します。
その結果、藤沼も他の被害者と同様の兆候(自分の時だけ家のドアが開きっぱなしになる現象)が表れていることが判明します。
「絶対、何かいるんです」
姉ピンチ!?
事情を聞いた新田は、呪いのことは隠して上手くウソをつき、とりあえず藤沼を安心させながら…一緒に行った人を聞き出します。
「肝試しに行ったのは部活の先輩二人…」
藤沼はそこまで言うと、そうだ伏黒君、と思い出したかのように続きを話します。
「あの時、津美紀さんも一緒にいたよ」
津美紀、それは伏黒の姉の名前です。
「そうか、じゃあ津美紀にも聞いてみるわ」
何でもないかのような表情でそう言う伏黒でしたが、藤沼が去った後、明らかに動揺し始めます。
「伏黒!!しっかりしろ!!まずは安否確認だろ!!」
虎杖に諭され、はっとした伏黒は高専に電話をかけ、津美紀の護衛を頼みます。
しかし、手の空いている術師は2級だけ、被呪者の数も多いことから呪いの等級も想定より上、2級術師には手が余ると判断され…
伏黒達も撤退することを勧められます。
(どうする…俺だけでも今すぐ戻るか?)
電話を終えた伏黒は、呪霊が襲ってくるタイプではなくマーキングした人間の内側から発動するタイプなら側で守り続けても意味がない…と思考を巡らせます。
(今すぐ祓うしかない)
「なんで伊地知さんと話してんの?」
「津美紀の姉ちゃん無事だったか?」
伏黒の様子をいぶかしんだ野薔薇と虎杖が、心配して声をかけますが…
任務の危険度が上がって他の術師に引き継がれることになったからオマエらはもう帰れ、と伏黒は二人を車に押し込んでしまいます。
高専トリオ
これまでの情報や藤沼から得られた証言を元に、新田はある仮説を立てていました。
(多分上から降りちゃ駄目なんスよ。呪霊が結界内にいるなら手順は大事っス。夜に、下から、それからもう一つ――)
そんな新田の言葉を思い出しながら…
伏黒は夜に、下から、八十八橋に来ていました。
一人で来たつもりの伏黒だったのですが…。
「自分の話をしなさ過ぎ」
「だな」
いつの間にそこにいたのか、伏黒の背後から野薔薇と虎杖が声をかけてきます。
「ここまで気付かないとはマジでテンパってるのね」
「別に何でも話してくれとは言わねぇけどさ。せめて頼れよ、友達だろ」
そんな虎杖と野薔薇に、伏黒も事情を話し始めます。
「津美紀は寝たきりだ。この八十八橋の呪は被呪者の前にだけ現れる」
「本人が申告できない以上、いつ呪い殺されるかわからない」
「だから、今すぐ祓いたい」
でも任務の危険度が上がったのは本…と続けようとする伏黒でしたが…
「はいはいもうわかったわよ」と野薔薇に、「はじめっからそう言えよ」と虎杖に言われ、伏黒は笑みをこぼします。
新田の仮説には続きがありました。
夜に、下から、そしてもう一つ、もし峡谷の下に川があれば…。
(川や峡谷を跨ぐ、彼岸へ渡る行為は、呪術的に大きな意味を持つっス)
新田の予想通り、橋の下には小さな川が流れていました。
そして虎杖たちが川を跨ぐと…ついに呪霊が姿を現します。
出たな、と臨戦態勢に入る虎杖たちでしたが…。
丁度そこへ、真人によって受肉された特級呪物・呪胎九相図が、三人の背後から姿を現します。
「オマエらはそっちに集中しろ。コイツは俺が祓う」
現れた呪胎九相図の相手を虎杖が名乗り出ます。
「なんだぁ?遊んでくれるのかぁ?」
第57話 起首雷同 参
二手に分かれた虎杖たち、まずは九相図の呪いと虎杖の戦闘から始まります。
九相図が先制し、大きく膨らませた口から黒い血液を吐き出してきますが、素早く回避しつつ接近した虎杖が反撃します。
九相図に腕をつかまれてしまう虎杖でしたが、顔面に蹴りを入れて反動で飛び退き、一旦距離を取ります。
(アイツが吐いた血、何かな…毒かな…)
優勢な立ち回りを見せ、冷静に分析する虎杖。
それに対して九相図は、どこか面白くなさそうにぼやきます。
「なんだぁ?強いなぁ…楽しくないなぁ」
視点は橋の下の呪いと戦う伏黒達に移ります。
周囲に点在する複数の穴を移動する橋の下の呪いに対し、野薔薇が芻霊呪法「共鳴り」で穴を破壊していき、呪いが穴から出たところを伏黒が狙っていきます。
「モグラ叩きの要領でいいのね?」
「あぁ、そのまま出口つぶし続けてくれ。多分、反撃はない」
連れ去られた釘崎
橋の下の呪いに対して、不安材料だった術式範囲・被害者数・結界…これらの要素全てが本体に引き算として作用しているようだ、と伏黒が分析します。
(ラッキーだ、これなら早い内に祓える)
余裕を見せる伏黒でしたが、野薔薇の背後の空間が避け、そこから伸びてきた両腕が、野薔薇を空間の割れ目に引きずり込んでしまいます。
「釘崎!」
伏黒が手を伸ばしますが間に合いません。
「問題ない、アンタはモグラを叩け」
それだけ言い残し、野薔薇は結界の外へ引っ張り出されていきます。
野薔薇を吸い込んだ何かに対し、虎杖と交戦中の九相図が「おほっ」と反応します。
「なんだぁ?兄者かぁ??俺もっ」
九相図は虎杖そっちのけで走り出し、そのまま結界の外へ出てしまいます。
「逃げた!?放っておいていいのか?」
イマイチ状況がわからない虎杖に、「そのまま追え!!」と伏黒が叫びます。
「釘崎もソイツも結界の外に出たんだ!予想以上に面倒くせぇのとバッティングしてるかもしんねぇ!!」
橋の下の呪いは伏黒が一人で相手をすることになり、虎杖も結界を出て消えた野薔薇たちを追います。
「…やばくなったら伏黒も出て来いよ…!!」
結界から出る間際、心配そうに言う虎杖でしたが…
伏黒は目を合わせず、早く行け、と言わんばかりに片手でしっしっ、とジェスチャーで伝えます。
超変態登場!?
何者かによって結界の外へ引きずり出された野薔薇は、触んな!と背後にいる相手に攻撃を仕掛けますが、サッとかわされてしまいます。
「女性でしたが、これは失礼」
そこにいたのは筋肉質の体にセクシーな下着を身に着けた、モヒカンヘアーの変態っぽい男でした。
「我々兄弟に課せられたお遣い…その中に呪術師殺しは含まれていない…退げば見逃しますよお嬢さん」
野薔薇には目の前の男が呪霊なのか呪詛師なのか判別がつかず、「お遣い?」とだけ疑問を口にします。
「?てっきり同じお遣いかと」
一方、橋の下の呪いと一人で戦う伏黒は、呪いの動くパターンを把握し始めていました。
そして呪いにわざと背後をとらせ、油断させたところを…
後ろから飛びかからせた玉犬の一撃で呪いを仕留めます。
(津美紀の方はこれで一安心。後は――)
フー、と一息つく伏黒でしたが、天井から生えている巨大な何かを見つけます。
(生き残り!?さっきのが本体じゃないのか!?結界も閉じない…何だ!?)
驚く伏黒の前で、天井からその何かが降ってきます。
(呪霊の行動に合理性を求めすぎてはいけない。それでもずっと引っかかっていた。なぜ今になってマーキングした人間の呪殺を始めたのか)
(一人目の呪殺は6月)
伏黒の脳裏に、虎杖が宿儺の指を受肉した場面がよぎります。
そして天井から降りてきた何か…それはかつて、宿儺によって倒されたはずの特級呪霊でした。
伏黒と特級呪霊が向き合う中、結界の外でモヒカン男が語ります。
「我々の目的は、宿儺の指の回収ですよ」
第58話 起首雷同 肆
子どもの頃に受けた呪いがなぜ今になって発動し、多くの人を変死させているのか?その謎が明らかになりました。
宿儺の指を取り込んだ呪霊。虎杖が宿儺の指を取り込んだことがキッカケとなり、他の宿儺の指にも影響が出ていたのです。
「恐らく少年院のやつより数段…強い」
宿儺の攻撃を受け、頭から血を流す伏黒。
以前、少年院で宿儺と戦い、手も足も出なかった伏黒ですが、彼はある記憶を思い出していました。
伏黒の本気?
「はーい、また僕の勝ちー」床に横たわる伏黒を見下ろしながら五条は言いました。
「恵、本気の出し方知らないでしょ」伏黒に対し、そう言い放つ五条。
「はぁ?」
その言葉に怒りの表情を浮かべる伏黒に対して五条は続けます。伏黒恵は周りに気を遣い自身の本気を出せていないと。
「『死んで勝つと』『死んでも勝つ』は全然違うよ、恵、本気でやれ、もっと欲張れ」
宿儺の攻撃によって一瞬意識が飛んだ間の記憶でした。
「何秒気を失っていた…?」目の前には変わらず宿儺の姿があります。
「ここまでだな……布瑠部」そう言い、手を前にかざす伏黒に、何かを感じ取った宿儺は退きます。
「やめだ、やってやるよ自由に!!」開き直ったような伏黒。
「領域展開〝嵌合暗翳庭〟」伏黒が領域を展開すると、黒い液体が地面に広がり、宿儺の脚を絡めとります。
液体を攻撃しようとする宿儺の顔面には伏黒の蹴りが入っていました。
疲れた・・・
「もっと広げろ、術式の解釈を」一瞬、伏黒の優勢に見えましたが、宿儺はオーラを身にまとい、それを周囲に放ちます。
「アハッ♡」伏黒の領域展開を伏黒ごと全て消し去り満足そうな宿儺は歯を見せて笑いました。
「ドスッ」
宿儺の胸を貫く伏黒の術式。
「疲れた」
伏黒の言葉とともに宿儺は消えていきます。
第59話 起首雷同 伍
領域展開を会得し、宿儺の指を回収した伏黒は、意識を朦朧とさせながら倒れ込みます。伏黒は中学生の頃荒れていました。
「もう喧嘩しないって言ったよね」伏黒の姉である津美紀はそう言います。
伏黒恵は姉に反抗していました。悪人を嫌い、イジメをする生徒と喧嘩をします。
そして、善人が苦手でした。姉の津美紀は典型的な善人で、綺麗事ばかり話す姉を疎ましく思っていました。
2人は姉弟ではありますが、血の繋がりはありません。
伏黒恵の父と姉の津美紀の母親が結婚し、2人とも蒸発したことで2人は血縁関係のない姉弟となりました。
ある日、五条が現れ、伏黒は親に捨てられた事情を知ることになります。
血の繋がりはなくとも
伏黒の父は、禅院家という呪術師の名家に生まれましたが、素行が悪く、家を飛び出し子を作りました。
そして、自らの子である伏黒恵を禅院家に売り、それを資金に姿をくらましたのです。
伏黒が中学3年の時、突然、津美紀が呪いにより意識不明の寝たきりになります。
姉を助けるために伏黒は呪術師になったのでしょうか。意識を失う直前、過去のことを思い出した伏黒はそのまま眠りにつきます。
コンプレックス
伏黒と宿儺の戦いに異変を察知した釘崎と呪霊。宿儺の指の回収に来たという呪霊は、伏黒の元へと向かいます。
「待てや!」それを追いかける釘崎。逃げる呪霊は決して背中を見せようとしません。
「私、自分の背中ぎコンプレックスなの。見たら殺しますよ」
その呪霊の背後から虎杖ともう1体の呪霊が現れます。「見たなぁぁぁ!!」背中を見られて激昂する呪霊。2対2の戦いが始まります。
第60話 起首雷同 陸
翅王
〝蝕爛腐術極ノ番「翅王」〟兄の呪霊の背から血でできた羽が生えます。
「釘崎、あの血触るなよ」滴り落ちる血が石を溶かすのを見た虎杖は釘崎に注意を促します。
「走りなさい、背を向けて」呪霊がそう言うと、血が針のように伸び、2人を襲います。
反対の方向に走る2人ですが、釘崎のスピードでは追いつかれてしまうと感じた虎杖。釘崎を抱えて走り始めます。
「なんて速力!!人1人抱えて!?」虎杖のスピードに驚く呪霊だけでなく釘崎も驚いていました。
「うし!射程外だな」逃げ切った2人ですが、横には弟の呪霊の姿がありました。「ブシュウ」呪霊が吹き出した血が虎杖にかかります。
「ドドド」後ろから追ってきた兄の血が釘崎を捉えました。
三位一体
「私たちの術式はここからです〝蝕爛腐術「朽」〟」
呪霊が術式を発動させると、血のついた場所から体が腐り始めました。
2体の呪霊は3人兄弟で、さらに兄がいました。明治の始めに、呪霊の子を孕む特異体質の女がいました。
その女が訪ねた呪術師の実験によって生まれた9体の呪霊の1〜3番は特級呪霊と分類され150年封印されてきました。
その2番、3番が彼らでした。「呪霊側につく」弟たちに長男が言いました。そして、三兄弟は自分たちの封印を解いた呪霊側についたのです。
「おれたちは3人で一つだ」
「クックック、私との相性最悪だよ」釘崎はピンチにも関わらず笑います。
そして、〝共鳴り〟釘崎の発動した術式により2体の呪霊は違和感を感じました。
第61話 起首雷同 漆
共鳴り&ラッシュ
「痛いのは嫌だろ?」釘崎が発動させた術式〝共鳴り〟は自分と相手との繋がりを辿り、互いを繋げる能力です。
釘崎が自信を傷付けると相手にもそのダメージが与えられます。
敵の血液を浴び、そのことが引き金となりダメージを与えられている釘崎と敵との繋がりは現在深い状態にあり、相手へのダメージも大きくなるのです。
「弟にも効いたのはタナボタだな」釘崎は兄の血液を浴び、兄に対して術式を発動させましたが血縁関係にあるもう一体の敵にも効果を発揮します。
「動け…」
隙をみて虎杖が攻撃を仕掛けようとします。「何故そこまで動ける」虎杖の動きを見て驚く、呪霊。
「共鳴り」虎杖の動きに合わせて相手に痛みを与える釘崎のサポートで敵の動きが止まります。
そして、痛みだけでは、虎杖悠仁は止まらない!!弟の呪霊にラッシュを打ち込む虎杖。攻撃を終えた虎杖は、弟を釘崎に任せ、兄の方に走り始めます。
兄弟の絆
入れ替わる2人を見ながら、兄は考えていました。
「術式を解くか否か…」術式〝朽〟を使用している間は、遠距離攻撃の出来る〝翅王〟を使うことができない、すなわち、弟を助けることが出来ないのです。
兄が出した結論は「絶対に術式は解かない」術式を解かなければ、いずれ虎杖と釘崎は全身が朽ち果ててしまいます。
「兄者…」決断した瞬間、虎杖にやられ、地面に伏す弟が兄を呼びました。
「気付いた時には術式を解いていた」弟の姿を見て、兄は術式を解いてしまいました。「翅王」すかさず遠距離攻撃に切り替える兄。
ダブル黒閃
一方、釘崎は敵の術式が解けたことを気にすることもないほどの集中を見せていました。研ぎ澄まされた意識の中で、背後で起こることを予見する釘崎。
それは爆ぜる100万分の1の火花。釘崎に攻撃が届く前に仕留める〝誠心〟虎杖悠仁の本領。彼は黒い火花に愛されている。
「黒閃!!!」虎杖の攻撃を受けた兄の右半身は吹き飛んでいます。
「なんだ、今の黒い光は!」呪力で強化したはずの右腕が虎杖の黒閃により吹き飛ばされました。
「死ぬな弟よ…」一瞬にして弟に意識を移す兄。「兄者ァァァァ!!」息を吹き返し、釘崎に襲い掛かる弟を見て兄は笑みを浮かべます。
しかし、「簪」釘崎の術式によって、弟は頭を貫かれてしまいます。「心配しなくてもすぐに兄貴も送ってやるわ」
血を浴びせた相手を腐らせる術式〝朽〟を受けて、普通であれば動けないはずです。
しかし、虎杖は猛毒・呪いの王、両面宿儺の器であり、あらゆる毒に耐性を持っています。身体を分解させる痛みはあっても、毒は虎杖には効きません。
そして、痛みだけでは、虎杖悠仁は止まらない!!弟の呪霊にラッシュを打ち込む虎杖。攻撃を終えた虎杖は、弟を釘崎に任せ、兄の方に走り始めます。
入れ替わる2人を見ながら、兄は考えていました。
「術式を解くか否か…」術式〝朽〟を使用している間は、遠距離攻撃の出来る〝翅王〟を使うことができない、すなわち、弟を助けることが出来ないのです。
兄が出した結論は「絶対に術式は解かない」術式を解かなければ、いずれ虎杖と釘崎は全身が朽ち果ててしまいます。
「兄者…」決断した瞬間、虎杖にやられ、地面に伏す弟が兄を呼びました。
「気付いた時には術式を解いていた」弟の姿を見て、兄は術式を解いてしまいました。「翅王」すかさず遠距離攻撃に切り替える兄。
一方、釘崎は敵の術式が解けたことを気にすることもないほどの集中を見せていました。研ぎ澄まされた意識の中で、背後で起こることを予見する釘崎。
それは爆ぜる100万分の1の火花。釘崎に攻撃が届く前に仕留める〝誠心〟虎杖悠仁の本領。彼は黒い火花に愛されている。
「黒閃!!!」虎杖の攻撃を受けた兄の右半身は吹き飛んでいます。
「なんだ、今の黒い光は!」呪力で強化したはずの右腕が虎杖の黒閃により吹き飛ばされました。
「死ぬな弟よ…」一瞬にして弟に意識を移す兄。「兄者ァァァァ!!」息を吹き返し、釘崎に襲い掛かる弟を見て兄は笑みを浮かべます。
しかし、「簪」釘崎の術式によって、弟は頭を貫かれてしまいます。「心配しなくてもすぐに兄貴も送ってやるわ」
まとめ:呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)第7巻無料読破!第53話から61話まで紹介!【最新】
今回は呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)第7巻無料読破!第53話から61話まで紹介!【最新】をご紹介しました。
そろそろ専門用語になれてきたころですよね!私は未だに間違えることありますけど・・・も~話は面白いですよね!
色々な生き方がありますよね!それぞれが背負った業と向き合う姿はかっこよくもかっこ悪くもあると思います。だからこそ惹かれるのかもしれませんね!
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