この記事では呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)第5巻無料読破!第35話から43話まで紹介!【最新】について紹介します。
ここではまだご覧になっていない方でも呪術廻戦の内容が分かりやすく、読破していただけるようになっております。
今回は前回に引き続き校と姉妹校との団体戦です。ただの団体戦ではないところがまた面白いし、そんな決着の付け方ある!?的な(笑)読んでみて確かめてみてくださいね!
では呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)第5巻無料読破!第35話から43話まで紹介!【最新】についてみていきましょう。
第35話 京都姉妹校交流会 団体戦2
親友
東堂からの突然の問いかけに戸惑いながらも、虎杖は「強いて言うなら・・・」と女の好みを口にします。
「尻(ケツ)と身長(タッパ)のデカい女の子かなぁ・・・ジェニファ・ローレンスとか」
その瞬間、はっとする東堂の脳内に、存在しない記憶があふれ出しました。
学校の屋上で、一冊のジャンプを虎杖と二人で楽しそうに読んでいる記憶・・・。
高田ちゃんに告白する、と虎杖に宣言する記憶・・・。
そしてあっさりフラれてしまった東堂をなぐさめるため、虎杖がラーメンを奢ってくれた記憶・・・。
「地元じゃ負け知らず・・・か」
天を仰いで妙なことを口走る東堂に、虎杖はハテナ顔です。
「どうやら俺達は、親友のようだな」
「今名前聞いたのに!?」
東堂が虎杖に親友発言をした時、そのはるか頭上には、ほうきで空を飛ぶ西谷の姿がありました。
すでに虎杖を発見していた西谷は、携帯で他の京都校の面々を呼び出していたのでした。
虎杖がはっと気づいた時には、すでに周りを囲まれてしまっていました。
京都校の面々は挨拶も宣戦布告もなく、無言のまま波状攻撃を仕掛けてきます。
真依が銃撃し、走ってかわす虎杖に対し、さらに三輪が『シン・陰流簡易領域』からの『抜刀』を仕掛けてきます。
が、抜群の反射神経で跳躍して回避した虎杖は、カスリ傷ひとつ負っていません。
京都校の攻撃はまだまだ続き、今度は脇に回り込んだメカ丸が左手の平から何かを放とうと身構えてきます。
「ビーム!?」とうろたえる虎杖の後方では、加茂と真依が同時に攻撃を放とうと構えています。
京都校の殺気を感じ取ったのか、(コイツら俺のこと殺す気じゃねえ?)と虎杖が気づきます。
タイマン勝負再開!?
パァン!と誰かが両手を叩くと、虎杖がいたはずの位置になぜか加茂が立っていました。
京都校の面々は「!!!!」と驚きます。
すぐに加茂が先ほどまで自分がいた位置を確認すると、そこには虎杖の姿がありました。
虎杖も状況が理解できていないようで、「??」と驚いています。
瞬時に加茂は、自分と虎杖の位置が何者かによって入れ替えさせられた、と気づきます。
「おい」と加茂の背後から東堂があらわれ、右の拳を勢いよく振り下ろしてきます。
回避した加茂に、東堂は「邪魔をすれば殺すといったはずだ」と警告します。
先ほどの入れ替えは東堂の術式によるもの・・・そう推測した加茂は、少しのやり取りの後、素直に警告を聞き入れることを選びます。
「ちゃんと殺せよ」と言い残し、東堂以外の他のメンバーはその場を去っていきます。
ちゃんと殺すかどうかは虎杖次第、東堂はそう言ってにやりと笑います。
「なんせ俺は、親友に手加減するような野暮な漢(おとこ)じゃないからな」
東堂は再び戦闘の構えをとり、虎杖とのタイマン勝負を再開しようとするのでした。
一部始終を空中から見ていた西谷は、「だから放っとけって言ったのに」と、スタートがぐずぐずになってしまったことに不満を漏らしていました。
とはいえ、自分が索敵しないことには呪霊狩りも始まらないから、「頑張れ私今日もカワイイなどと投げやりに自分を鼓舞し始めます。
「落とせ」
油断していた西谷は、突然目の前に現れた伏黒の鵺に叩き落されてしまいました。
その光景を地上から目撃していた加茂は、即座に真依とメカ丸を西谷のカバーに向かわせます。
そして加茂と三輪の二人になったところへ、真希と伏黒が不意打ちをかけてきます。
真希の攻撃を三輪がガードし、そして伏黒の相手は加茂がつとめます。
「加茂さん、アンタら虎杖殺すつもりですか?」
伏黒もまた京都校の殺意を察知したのか、険しい顔でそう問い詰めるのでした。
第36話 京都姉妹校交流会 団体戦3
現在より少し前の時間・・・
パンダ班と伏黒班に分かれていた東京校は、それぞれに異変を感じ取っていました。
虎杖と別行動をし始めた頃から、京都校の全員がまとまって移動を始めていることを察知します。
ターゲットである二級呪霊を見つけたのか、とも考えますが、それなら余程狡猾でない限り伏黒の玉犬にも見つけられているはずでした。
そうでない、ということは・・・
「アイツら、虎杖殺すつもりじゃないですか?」
伏黒が、そしてパンダも、同じ結論に到達します。
「楽巖寺学長の指示なら全然あり得る」
そう言うパンダに、京都校は指図されたからって簡単に人を殺すような腑抜けの集まりなのか、と野薔薇が問いかけます。
東京校の面々は、過ごした時間の違いこそあれ虎杖が善人だということを理解しているのですが、京都校にとってはそうではなく、恐怖の対象である宿儺の器でしかありません。
虎杖の暗殺を防ぎ、団体戦にも勝利するために、狗巻だけを呪霊狩りに向かわせ、他のメンバーは虎杖の元へ向かうことになります。
戦闘が勃発
伏黒の鵺に攻撃された西宮は、木の上に落ちていました。
(帯電する翼、しばらく動きに影響しそうだな・・・)
と考えているところへ、
「にーしみーやちゃーん、あーそーぼっ」
と、ガラの悪い表情で笑うパンダと野薔薇が現れます。
一方、加茂の相手をしていた伏黒は、「虎杖殺すつもりですか」と単刀直入に聞きます。
「その通りだ・・・と言ったら?」
素直に答える加茂でしたが、虎杖がこの短時間でやられるわけがないから失敗したんですね、と伏黒に見抜かれます。
「殺す理由がない」
加茂は結局そうとぼけて、再び構えをとります。
「あるでしょ。上や御三家ならいくらでも」
伏黒も構えをとって加茂を迎え撃ちます。
そしてその頃、話題に上がっている当の虎杖はというと、東堂とタイマンで殴り合いをしているのでした。
先ほどは一方的にやられてしまった虎杖でしたが、今度は真っ向から東堂と打ち合います。
東堂の拳にも正面から耐え抜き、周りの地形も上手く利用して死角から攻撃を繰り出すなど、化け物と呼ばれる東堂と互角の戦いを繰り広げます。
東堂は虎杖の耐久力や戦いにおける機転、そして何より小さな体に宿る凄まじいパワーを体感し、思わず笑みを浮かべます。
東堂によれば、虎杖は素の力が強いため少ない呪力で打撃が成立し、それ故に呪力の流れから動きが読みづらいのだそうです。
(だが・・・)と、虎杖が使う逕庭拳に関しては難色を示します。
(この時間差でぶつかってくる呪力・・・これだけは・・・これだけは・・・)
「ちっっっがーう!!!」
と声を大にして叫び、やまびことなってこだますのでした。
三輪と真希の交流
東堂の「ちっがーう」が届いた三輪と真希は、「今の東堂か?」「・・・ですね」と、戦闘を一時中断して呆れていました。
また、どうやら三輪は自らの意思で加茂から距離をとったようで、真希からその理由を尋ねられます。
「・・・虎杖君のことはごめんなさい」
他の京都校のメンバーとは違い、三輪は虎杖を殺すのが本意ではないことを真希に語ります。
とはいえ、交流会の勝利を譲る気もないようです。
交流会で活躍することで昇級のチャンスを得て、少しでも早く自立してお金を稼ぎたい、と三輪は自らの目標を語ります。
「なんで?」と尋ねる真希に、
「貧乏です!弟も二人!!」
と三輪は答え、再び刀を抜いて構えます。
三輪が善いヤツ過ぎて真依と上手くやれているか心配になる真希でしたが、それはそれとして、お互い手加減なしで本気でぶつかり合うようです。
一方、虎杖はなぜか東堂から逕庭拳についてダメ出しを受けていました。
「そのレベルで満足していると、俺とお前は親友ではなくなってしまう・・・」
ため息を吐く東堂に、(どうしようそれは別にいい)と呆れる虎杖でしたが、
「弱いままでいいのか?」
という東堂の一言で顔色が変わります。
「よくねぇよ!!」
虎杖の答えに、東堂もまた気合を入れ直して応じます。
「そうだろう!!親友(マイベストフレンド)!!」
第37話 京都姉妹校交流会 団体戦4
成長する虎杖
「目より先に手が肥えることはない」
これはあらゆるジャンルに共通する格言のようなものであり、
目の良い者の上達速度はそうでない者のそれを遥かに凌駕する、という意味です。
そしてその格言通りに良い目を持っている虎杖もまた、東堂と戦っている今この瞬間にも、凄まじい速度で成長を遂げているのでした。
右から横拳を繰り出す東堂に対して、虎杖は内に飛び込んでの左ストレートを顔面に叩き込みます。
さらに東堂の体をつかんで、柔道における大外刈りのような体勢に持ち込み、一気に崩しにかかります。
一連の動きから、虎杖が戦いの中で急速に成長していることを感じ取った東堂は、至上の幸福を味わうかのような表情で背中から倒れ伏します。
(顔面ガラ空き!とれる!!)
東堂からダメ出しされた逕庭拳でもいける!!と判断する虎杖でしたが・・・
(だがしかし!!)
加速しきる前の虎杖の拳を、上体を持ち上げて額で受け止めた東堂は、そのまま拳を押し返してしまうのでした。
逕庭拳を難なく防ぎ切った東堂は、その拳をすっと払いのけ、真剣な表情で虎杖に語り掛けます。
虎杖の逕庭拳が持つトリッキーさと威力は、並みの術師相手なら充分通用するが、特級には通じないぞ、と忠告します。
覚えがある虎杖は、その発言を真剣に受け止めます。
「どうする、親友」
全て答えを教えるのではなく、東堂はあえてそう問いかけることで、虎杖自身に考えさせます。
逡巡した虎杖は、
「俺の全力にドンピシャで呪力を乗せる」という答えを導き出します。
「good。ではなぜ呪力が遅れるのか、それは呪力を流しているからだ」
流す呪力を上げよう、という話だと思っていた虎杖には、東堂の言葉の意味が理解できず、「??」と困り顔で真意を訪ねます。
世界を感じろ
へそ、胸、肩、腕、そして拳へと・・・多くの術師は体を部位で分けて意識的に呪力を流すのですが、それでは遅い、と東堂は言います。
その話を聞きながら、「!」と冷や汗を浮かべる虎杖もまた、そのような意識を持っていたようです。
一流の術師ほど呪力の流れが読みづらいものであり、それは呪力を流すという初歩的なことに意識を囚われ過ぎてはいないから。
「俺達は腹でモノを考えるか?頭で怒りを発露できるか?」
いいか虎杖、と、東堂は続けます。
「俺達は全身全霊で世界に存在している」
東堂の言葉を聞きながら、虎杖は広大な海と大地と空・・・そしてそこを自由に飛び交う鳥たち・・・世界を感じ取ります。
「当たり前すぎて、みんな忘れてしまったことだ」
虎杖は目からうろこが落ちたような、冴えわたる表情を見せながら、「ありがとう、東堂」と素直にお礼を言います。
「なんとなく分かった」そう言って構える虎杖に、「もう言葉はいらないな」と東堂もまた構えをとり、戦闘再開の合図をするかのように、その手を軽く交わし合います。
(手加減はしない)
心の中でそうつぶやく東堂でしたが、それは虎杖を倒すため、ではなく・・・。
(全力で導く!!)
東堂は心の中でそう宣言します。
(死ぬなよ虎杖!!登って来い!!高みへ!!)
VS
京都校の学長から虎杖を殺すように言われたんだろう、と野薔薇から図星を刺された西宮は、冷や汗をかいてごまかしながらも、(感づいたのはパンダちゃんの方かな)と冷静に分析します。
私だって殺す気でやるから別に隠さなくて良い、野薔薇はそう言います。
「特にアイツ、真依とかいう真希さんの出涸らし」
この挑発に、「はぁ?」と西宮が怒りの表情を見せます。
野薔薇はさらに挑発を続けます。
「はぁ?じゃねえよ。ペッパー君でももうちょいまともなレスポンスするわ。ああそういやそっちのメンバーにもいたわね、ペッパー君」
と、今度はメカ丸を罵倒します。
ゴゴゴゴゴ・・・とメンチを切りあう女子二人に、(怖い・・・)と恐れおののいていたパンダですが、何者かに狙撃されて倒れてしまいます。
「誰がペッパー君だっテ?」
パンダを撃ったのは、野薔薇の悪口をしっかり聞いていたらしいメカ丸でした。
「待ってメカ丸」と西宮が牽制し、野薔薇の相手は自分がすると名乗り出ます。
そして「なんちって」と平気な顔で立ち上がったパンダが、撃たれたお返しとばかりにメカ丸の顔面を殴り飛ばします。
「ま、仲良くやろうぜ。呪骸(おなかま)同士」
パンダの言葉が気に障ったのか、
「人形風情ガ、知った口ヲ・・・!!」
とメカ丸が怒りをあらわにして右腕を変形させまます。
「やれやれ、呪霊狩りはどこへやら」
パンダは涼しい顔でその怒りを受け流すのでした。
第38話 京都姉妹校交流会 団体戦5
準一級
「ま、仲良くやろうぜ。呪骸同士」
パンダの発言に、メカ丸を操作しているらしい人物が怒りを見せます。
全身を包帯でぐるぐる巻きにし、右腕は失われ、下半身は液体のようなものに浸され、周りは点滴や配管らしきものに覆われています。
『刀源解放』
『推力加算』
メカ丸は武器化させた右腕を回転させながら、パンダにおそいかかります。
『絶技抉剔』
間一髪でパンダが回避すると、メカ丸の絶技抉剔が大木に誤爆し、一瞬で抉り倒すほどの威力を見せます。
メカ丸の強さを感じとったパンダは、放っておいて野薔薇に加勢することも考えますが、射撃もできるメカ丸を放置するわけにもいきません。
「オマエ強いな、何級だ?」
パンダの予想ではメカ丸は自分よりやや格下・・・といったところでしたが、
「準一級ダ」
という予想外の答えが返ってきます。
パンダはパンダじゃない!?
「大祓砲!!」
メカ丸が範囲の広い攻撃を繰り出してきますが、防御に回ったパンダは対したダメージも受けずに耐えきります。
(この出力では核をピンポイントでとらえなければ無意味カ!)
メカ丸がいう核とは呪骸に存在する心臓部のことです。
パンダもまた呪骸ではありますが、ただの呪骸ではなく・・・
傀儡呪術学の第一人者・夜蛾学長の最高傑作であり、感情を持って生まれた特別な呪骸『突然変異呪骸(とつぜんへんいじゅがい)』であることが明かされます。
メカ丸が放熱している隙に接近戦をしかけたパンダは、捉えどころのない動きでメカ丸を翻弄します。
パンダはメカ丸が呪骸ではなく本体の術士が遠隔操作していることを察して、本体を探すことを検討しますが、場外にいる可能性もあるため、やはり目の前のメカボディのメカ丸をブッ壊すことにします。
しかしメカ丸は、どちらも叶わんさ、とそれを否定します。
天与呪縛
「天与呪縛(てんよじゅばく)、知っているか?」
メカ丸が語るところによれば、天与呪縛とは、自分の意思とは関係なく生まれながら肉体に強制された縛りのことであり、メカ丸の場合は右腕と膝から下の肉体がなく、腰から下は感覚がありません。
さらに肌は月明かりでも焼かれるほどもろく、全身の毛穴から針を刺されたような痛みが常につきまとうという、地獄のような縛りを課せられているのでした。
その代償として広大な術式範囲と実力以上の呪術出力を与えられたメカ丸ですが、もし呪術を差し出して肉体が戻るなら喜んでそうする、と言います。
「俺はナ、オレを差し置いてにんぎょうのオマエがのうのうと日の下を歩いているのガ」
「どうしようもなク、我慢ならんのダ」
『究極メカ丸・砲呪強化形態』
変形し、大技を放とうとするメカ丸から、パンダはすさまじい呪力量を感じ取ります。
しかもメカ丸の攻撃の斜線には野薔薇がいるため、パンダが避けたら野薔薇に直撃してしまいます。
(受けるしかない!!)
覚悟を決めたパンダに、メカ丸が口と両腕から三重の砲撃を繰り出します。
『三重大祓砲』
大きな火柱が立ち上がり、大地が抉れるほどの威力に、「死んだカ・・・」と勝利を確信したメカ丸がその場を去ろうとします。
しかし、死んだと思われたパンダの声がその場に響き、メカ丸の足を止めさせます。
「不幸自慢ついでに術式情報を小出しにしたわけだ。なかなか術師だな」
確実に仕留めたと思ったパンダが生きていたことに、驚愕して振り返ったメカ丸が見たものは・・・それまでの愛らしい姿から大きく変化した、パンダであってパンダではない、パンダの姿でした。
「ちょっとムカついちゃった」
よりマッシブな体つきになり、目つきも鋭くなったパンダが、牙をむき出しにしながらそう言います。
太い両腕にゴリラのような前傾姿勢。
その名も・・・。
『パンダ・ゴリラモード』。
「何だその姿ハ・・・!!」
第39話 京都姉妹校交流会 団体戦6
3つの核
「パンダ、オマエにはお兄ちゃんとお姉ちゃんがいるんだ」
その二人はパンダの中にいていつだって力を課してくれる・・・。
幼い頃のパンダに、夜蛾はそう語りました。
通常、呪骸の心臓となる核は一つですが、パンダの中には三つの核がありました。
普段使っているパンダ核、そしてお兄ちゃんのゴリラ核、それに照れ屋のお姉ちゃん核。
メインに使う核を入れ替えることで、パンダはボディをコンバートできるのでした。
幼い頃のパンダには意味が分からなかったようですが、現代のパンダはその意味を理解し、そして使いこなせるようになっていました。
そして現在、強敵であるメカ丸に対してパンダは、メイン核をゴリラ核にコンバートすることで、短期決戦パワー重視のゴリラモードに変態したのでした。
ゴリラモードに変態したパンダの攻撃がメカ丸に迫ります。
メカ丸は『刀源解放・剣山盾』で攻撃を防ごうとしますが・・・
ゴリラモードになったパンダの得意技『激震掌』で盾ごとふっとばされます。
激震掌は東堂ほどのパワーはないようですが、振動が内部に響くことでガードの上からでもダメージを与えられる防御不能の技です。
メカ丸は右腕の刀源を破壊され、もし次激震掌を頭部か胸部にマトモに食らえば動けなくなるほど追いつめられます。
しかしその一方で、優勢に見えるパンダも、実はこれまでの戦いでお姉ちゃん核とパンダ核を戦闘不能に追い込まれていたのでした。
しかもゴリラモードはゴリゴリに呪力を食う(ゴリラだけに)ため、お互いすでに後がない状況なのでした。
勝負をかける
二つの核を瀕死にされているパンダですが、そのことを知らないメカ丸からすれば二度も仕留めそこなったと感じており、次は核をピンポイントで狙った0距離射撃か斬撃でくるはず。
パンダはそう予想します。
そして近接戦になれば自分に分がある、そう考えてメカ丸の接近にそなえるパンダでしたが・・・。
メカ丸は無闇に突っ込むようなことはせず、いつの間にか拾っていた屋根の瓦をパンダに向かって投げ、さらにその瓦を足で砕いて破片を飛ばし、目くらましにします。
意表を突かれたパンダの隙をつき、メカ丸はまだ生きていた右腕のジェット加速機能を発動し、パンダの懐にとびこみます。
(今度こそ外さン!)
最も呪力の濃い箇所に狙いを定めて攻撃するメカ丸でしたが・・・そこは呪力操作したパンダによるブラフでした。
メキ・・・ときしむような音を立てて、メカ丸の頭部がゴリラモードになったパンダの巨大な手ではたかれ、ガシャンと無惨に倒れます。
「オマエの敗因は、人形ナメすぎ」
メカ丸の願い
動けなくなったメカ丸に、パンダは自分とメカ丸は似た部分もあると感じたのか、分かり合えると思うんだがな、と語り掛けます。
「まあ俺は人間うらやましいと思ったことないけど」
その言葉が意外だったのか、「何?」と問いかけるメカ丸に、「だって気持ち悪いじゃん」とパンダは続けます。
目標のために命がけで頑張っちゃったり、サバサバしてんだかウジウジしてんだかよく分からない。
そんなパンダにない部分が(キモいけど)好きだ、と言います。
「俺はオマエの敵じゃない」パンダはそう言いながら、もしメカ丸に何か叶えたいことがあるなら手伝うぜ、と申し出ます。
その言葉に、メカ丸の脳裏に浮かんだのは、京都校のメンバーとのたわいないやりとりでした。
「いつか・・・皆と一緒に・・・」
天与呪縛から解放された体で、檻のような機械から抜け出して、皆の元へ向かおうとする自分の姿を、メカ丸は垣間見るのでした。
自分の本体を見た後でも手伝うなんて言えるのか、メカ丸はそう問いかけますが、見た目パンダのパンダにとって、ルックスなど関係ないのでした。
「じゃあな、今度見舞いくらい行かせろよ」
その場を去ろうとするパンダに、メカ丸は「うるせぇ、クソ人形」と答えるのですが、その瞳はどこか穏やかで、まんざらでもなさそうです。
そのまま立ち去ろうとしたパンダですが、「忘れてた」、と戻ってきて、メカ丸に携帯を貸してと頼むのでした。
一方、別の場所では三輪と真希の戦いが本格化していました。
(嘘でしょこの人、滅茶苦茶強い!)
三輪は、真希の強さに驚愕しているのでした。
第40話 京都姉妹校交流会 団体戦7
「真希?あんなんただの雑魚よ」
「呪も見えない呪具振り回すだけの一般人」
真依をはじめとする京都校のメンバーから、真希はたいしたことがないと聞かされていた三輪でしたが…。
実際に真希と戦ってみた結果、三輪は防戦一方となってしまいます。
長い大刀をぶんぶん振り回してくる真希に対して、間合いを詰めたい三輪でしたが、かわす受けるだけで精一杯です。
それどころか、刀身がむき出しであったらすでに二回は殺されていただろう…という劣勢です。
真希は4級術師とされていますが、三輪はそんな真希に対して2級呪霊くらい難なく倒せる程の強さを感じ取ります。
そもそもこんな障害物の多い森の中で、長い大刀をぶんぶん振り回せること自体が驚愕に値するのでした。
シン・陰流簡易領域
悪い流れを断ち切るべく、三輪はシン・陰流簡易領域を発動します。
三輪の簡易領域は半径2,21メートルに侵入したものを全自動で迎撃する性質を持っています。
(両足が展開時の位置から離れると解除されます)
さらに正面の敵に特化した『抜刀』は、刀身を呪力で覆って鞘の中で加速させる技であり、シン・陰流最速を誇ります。
すでに真希の実力を高く評価している三輪は、これで決めるとは考えず、全力で隙を作ることに専心します。
居合切りの構えを見せる三輪に対して、真希は冷静かつ瞬時に、何らかのタネが隠されているであろうことや、まず呪具を払ってスキを作る気だな、と見抜きます。
と、突然真希が自らの腿で武器をへしおり、半分を三輪に投げつけます。
三輪は刀を抜いて払いのけますが、続けて真希が放っていた暗器が迫ります。
これも払う三輪でしたが、さらに接近戦を仕掛けてくる真希の攻撃を受けて、両足を離してしまった三輪の簡易領域が解除されてしまいます。
間髪入れず、真希の放った合気道の技で吹き飛ばされた三輪が立ち上がると、握っていたはずの武器がなくなっています。
「いい刀持ってんじゃん」
(太刀取り…)
真希に手玉にとられた挙句、武器までとられた三輪は、思わず血の気がサーと引いていくのでした。
そんな三輪と真希の戦いの様子を、観覧席で各校の講師陣が見ていました。
一級呪術師である冥冥が動物の視覚を共有し、さらにその光景がモニターに映し出されています。
真希の実力を見た冥冥が「さっさと2級にでも上げてやればいいのに」と口にすると、五条もそれに同意します。
しかし、どうやら禪院家が邪魔をしていて難しいようです。
「それよりさっきからよく悠仁周りの映像切れるね」
五条のつっこんだ指摘に冥冥はとぼけます。
「ぶっちゃけ冥さんってどっち側?」
さらに踏み込んだ追求をする五条に対して、私は金の味方だよ、と冥冥は京都校に買収されたことを半ば認めたかのような発言をします。
五条は五条でそんなことはわかりきっていたのか、「いくら積んだんだか」とあきれたように言うだけで、取り立てて何か騒ぎ立てるような様子はありません。
(何を企んでるか知らないけど、もう簡単にどうこうされる悠仁じゃないんだよ)
その時、壁に貼られていた呪符が一枚消失します。
エリア内に貼られた呪霊と対になっているようで、パンダが呪霊を払ったことで対応する呪符が燃えたのでした。
野薔薇VS西宮
ここで視点は野薔薇と西宮の戦いに移ります。
ほうきで空を飛び回る西宮に、降りてこいクソ魔女!!と挑発する野薔薇でしたが…。
さっさと捕まえてみろよ一年、と西宮に挑発し返され、呪力の風で攻撃されます。
体が浮くほどの風に砂利や枝が混じることで、かなりの痛さに加えて気を抜くと肉がえぐられるほどの威力があるようです。
呪力の風に耐える野薔薇の背後からさらに、遠隔操作された西宮のほうきが襲いかかり、野薔薇の頬にバキィと直撃します。
「よくも私のご尊顔を…」
顔を傷つけられて怒りを見せる野薔薇に、顔の傷は男なら勲章だけど女なら欠点だもんね、と西宮は唐突に持論を語り始めます。
「女は実力があってもカワいくなければナメられる」
「カワいくっても実力がなければナメられる」
「分かる?」
空飛ぶほうきにまたがって、文字通り上から目線で西宮は続けます。
「女の呪術師に求められるのは実力じゃないの。完璧なの」
「そして真依ちゃんはそれ以上の理不尽と戦ってるの」
そんな西宮の講釈に、野薔薇はブチ切れた表情で簡潔に答えます。
「テメェが面倒くせぇのは分かったよ」
第41話 京都姉妹校交流会 団体戦8
狗巻の存在感
西宮の攻撃で何度も吹っ飛ばされる野薔薇でしたが、大したダメージを受けるでもなくピンピンしています。
野薔薇はパンダとの訓練でブン投げられることには慣れているのでした。
西宮はそんな野薔薇の様子を見て、(これ以上出力を上げれば殺しかねない)と考えますが…攻め切れない一番の理由は他にありました。
実は、西宮は狗巻の「呪言」対策として常に耳から脳にかけてを呪力で守りながら戦っていました。
呪言は対呪霊用に特化した術式であり、来るとわかっていれば、今西宮がやっているような対策をとることが可能です。
しかし、頭の内側を守るという作業に慣れていない西宮は、延々と気が散らされ続けながら野薔薇と戦っている状態なのでした。
狗巻の存在は、その場にいてもいなくても、敵にとっては厄介なものなのでした。
「説教は終わりかよ!」
叫びながら五寸釘を打ち飛ばす野薔薇でしたが、西宮には難なく回避されてしまい、外れた五寸釘は木に打ち込まれます。
野薔薇の挑発に応じてか、前回に引き続き、西宮は真衣について語り始めます。
エリート呪術師の御三家である禪院家では完璧など当たり前、術式を引き継いでいなければ落伍者扱い、特に女に対する蔑視はひどく、そんな家で人並みの環境を手にすることがどれほど大変なことか…。
そんな禪院家に生まれた真衣(達)の苦労を少しは考えてみろ、呪いを仲間だと勘違いできる程度の頭でな、と西宮は虎杖のことまで持ち出して野薔薇を挑発します。
「うるせぇよ」
野薔薇はそんな西宮の挑発を一蹴します。
不幸なら何をしても許されるのか、恵まれた人間が後ろ指をさされれば満足か?、と野薔薇は沙織ちゃんのことを思い出しながら続けます。
「同じ生い立ちでも私は真希さんが大好きだ」
「テメェらこそこれから呪おうとしてるバカがどんな人間か少しは考えたことあんのかよ」
「完璧も理不尽も答える義務がどこにある?テメェの人生は仕事かよ」
『芻霊呪法・簪!!』
舌戦を制した?野薔薇が術式を発動すると、先ほど木に打ち込んでいた釘から呪力が流れ、バキバキと木を貫き倒します。
倒れてくる木を回避しようとする西宮から、野薔薇はホウキの枝をかすめ取ります。
「男がどうとか女がどうとか知ったこっちゃねーんだよ!テメェらだけで勝手にやってろ!」
野薔薇はブチ切れながら、私は綺麗にオシャレをして、強くあろうとする私が大好きだ!と声を大にして叫びます。
「私は、釘崎野薔薇なんだよ!!」
奪い取ったホウキの枝をワラ人形に打ち付けると、ホウキを操作できなくなった西宮が落下します。
その隙に駆け寄る野薔薇でしたが、トンカチで殴れば西宮を殺してしまう恐れがあるため…隠し持っていたピコピコハンマーを取り出し、ピコーン!コーン!コーン!と三連撃を食らわせます。
なすすべなくピコピコされる西宮に、野薔薇はさらに追撃をかけようとします。
(もう一発!)
援護射撃
西宮めがけてピコピコハンマーを振りかぶる野薔薇でしたが…
こめかみのあたりを狙撃され、意識を失って倒れてしまいます。
「よかった当たって」
ゴム弾で野薔薇を遠距離から狙撃したのは、西宮の援護に駆けつけた真衣でした。
かなり長距離からの狙撃だったため、西宮と真依はケータイで話します。
メカ丸が三重大祓砲を使ったようだが連絡がとれないためおそらく負け、パンダが戻ってくるから西宮は他の皆を上からサポートして、と真衣が指示します。
西宮は真衣に何かを言いかけますが、真衣は「いいのよ桃、分かってる」とだけ言って通話を切ります。
「なんだよ、仲間呼ばねーの?」
真衣の側には、通話が終わるのを待っていたらしい真希の姿がありました。
その手には三輪からぶんどった刀が握られたままです。
自分は二対一でも構わないと真希は言いますが、「みんなでボコボコにするより一人で楽しみたいの、アンタは」と真衣が銃口を向けます。
「お姉ちゃんって呼べよ、妹」
と、真希もまた刀の切っ先を向けて構えるのでした。
第42話 京都姉妹校交流会 団体戦9
姉妹対決
真衣との戦いの最中、真希は交流会が始まる前のことを思い出していました。
虎杖、野薔薇、パンダの三人が、禪院家に昇級を邪魔されている真希のために、交流会で勝利して真希の名前を広めて嫌がらせをやめさせよう!とコッソリ話していたのですが…。
真希にはしっかり聞こえており、「聞こえてんぞー。ったく」と毒付きながらも、内心では嬉しいのか、頬を赤らめるのでした。
自分のために戦おうとしてくれる仲間のことを思い出し、フッと笑みを浮かべる真希に、「何笑ってんのよ」と真衣が怒りを込めてリボルバーの銃弾を放ちます。
真希は余裕の表情でこれを迎え撃ち、返す刀で銃弾を両断してしまいます。
そのまま距離を取って死角に入る真希でしたが、真衣にはその狙いがわかからず、(私から距離取るとかバカじゃない?)と油断を見せます。
木の上に立って銃を構えていた真衣でしたが、下からの斬撃で足場を破壊されてしまいます。
落下しながらも真衣は、せまりくる真希めがけて銃を放ちますが…
回避した真希から反撃の蹴りを脇腹にモロに食らってしまいます。
うっ、と鈍い声を漏らしながら、真衣は心の中で(分かってた)とつぶやきながら、幼い頃の真希のことを思い出します。
凶兆である双子として周りの大人たちから噂されながら、真希はそんなことを気に介す素振りを見せることはありませんでした。
むしろ、呪いにおびえて立ちすくむ真衣の手を引いて、不安などないかのように、どんどん先へズカズカ進んでいくような少女でした。
そして成長した真希は、当主である禪院直毘人(ぜんいんなおひと)に対し、家を出るがいずれ戻ってきて当主になる、と宣言します。
当主の直毘人はブッハッハ、と豪快に笑いながら、勝手にしろ、と真希が家を出ることを半ば認めながらも、ならば相応の試練を与える、真衣にもな、と言い出します。
真衣にも試練を与える、という部分がカンに障ったのか、「アイツは関係ねぇだろ」と怒りの視線と共に言い放ち、真希はその場を去りましたが…
外でこっそり話を聞いていた真衣は、「嘘つき…」とつぶやくのでした。
決着
真衣の銃弾をはじき続けていた真希は、リボルバーの弾数である六発目の銃弾も見事に防ぎきります。
(6発撃ったな)
再装填(リロード)される前に勝負を決めるべく、真希は真衣めがけて走り寄りますが…。
真衣は弾切れしているはずのリボルバーから、存在しないはずの弾を撃ち出します。
真希にも秘密にしていた、自分の呪力を使って物質を0から構築する『構築術式』によって、真衣は7発目の弾丸を生成したのでした。
生成された物質は術式終了後も消えることはありませんが、それ故に呪力消費が激しく、真衣には一日一発の弾丸を作るのが限界でした。
真衣がリボルバーを使っているのは弾数でブラフを張るためであり、真希はまんまとそのブラフにかかってしまいました。
真希の眉間に弾丸が迫り、真衣は勝利を確信します。
勝利を確信した真衣でしたが…
真希はなんと、素手で弾丸をキャッチしてしまいます。
「素手で触るもんじゃねえな」
弾をつかんだ右手からは、多少皮膚が抉れて血がにじんでいますが…明らかに対したダメージではありません。
目の前で行われた離れ業に、真衣は改めて、真希が持つ自分にはない才能に圧倒されます。
ある意味でメカ丸の天与呪縛にも似た、本来持つべきだった術式と引き換えに得た、常人離れした身体能力。
禪院家で認められることはありませんでしたが、それが真希の才能でした。
「決着ってことでいいな?」
弾もつき、座り込む真衣に刀を向けながら、真希が確認するようにそう言いますが…。
真衣からは意外な答えが返ってきます。
「なんで家を出たの?」
気持ちがあふれ出したかのように、真衣は続けます。
本当は呪術師になんてなりたくなかったこと、真希が頑張るから自分も頑張らざるを得なかったこと、けれどもう痛いのも怖いのもうんざり!と本心を吐露します。
「ウチでコキ使われるのの何がいけないのよ!適当に雑用こなして適当に生きれば良かったじゃない!!」
「なんで一緒に、落ちぶれてくれなかったの?」
涙をにじませながらそう訴える真衣に、真希も真剣な表情で、あのままでは自分を嫌いになってしまった、だから家を出た、と本心を告げます。
そして、ごめんな、と一言、真衣に謝ります。
真衣は、かつて真希が自分の手を引いてくれていた時のことを思い出していました。
呪が怖くて目を閉じながら、「絶対に手を放さないで、置いていかないで」そう何度も頼む真衣に、「当たり前だ、姉妹だぞ」と、かつての真希はそう約束してくれたのでした。
しかし、真希は禪院家を離れることで真衣の元を去ってしまいました。
そして今また、膝を抱えて泣く真衣を置いて、真希は去って行ってしまったのでした。
残された真衣は、「嘘つき…大っ嫌い」とひとりつぶやくのでした。
第43話 京都姉妹校交流会 団体戦10
探り合い
加茂と交戦していた伏黒ですが、いつの間にか舞台は屋内に移っていました。
加茂が伏黒の視覚外から三本同時に矢を放つと、矢は空中で起動を変えながら伏黒に迫ります。
伏黒はトンファーと蝦蟇(がま)の舌で矢を防ぎながら、矢じりについた少量の血に気付きます。
(やっぱ物理法則無視の軌道は加茂さんの術式か)
『赤血操術(せっけつそうじゅつ)』
(自分の血とそれが付着したものを操る…血筋大好きの御三家らしい術式だな)
一方加茂も、伏黒の術式を『十種影法術(とくさのかげほうじゅつ)』である、と当たりを付けたようです。
禪院家相伝の術式の一つであり、影を媒介とした十種の式神術。
(真希や真衣にこれが宿っていればね…)
ちなみに加茂は伏黒が式神を一種しか出していないことを出し惜しみととらえて不満をあらわにしますが、実は玉犬に他で仕事をさせているのでした。
加茂は突然、伏黒ではなく天井に向かって矢を放ちます。
そして降り注ぐ破片によって伏黒の視界が奪われた一瞬の後、一気に間を詰めた加茂がけりを入れてきます。
咄嗟にガードした伏黒でしたが…
(こんなパワーあったかこの人…!?)
「良く反応したね、気を抜くなよ」
警告と共に、加茂はさらなる追撃の蹴りを伏黒に叩き込みます。
(呪力で守るの遅れた!スピードもパワーもさっきまでとはまるで別人!)
血を操ることができる加茂は、体温、脈拍、赤血球量などの血中成分までをも自由自在に操ることで、爆発的に身体能力を高めたのでした。
これが加茂の『赤鱗躍動(せきりんやくどう)』。
ドーピングか!とカラクリに気付いた様子の伏黒に、よく気付いた、と認めながらも俗な言い方はやめてほしいね、と加茂は返すのでした。
放たれていた準一級呪霊
その頃、真希に刀をとられたまま呆然と立ちすくんでいた三輪に、メカ丸の番号から着信があります。
「はい、役立たず三輪です」
自嘲気味な三輪の発言に、電話の主が一言返すと、三輪の体が崩れ落ちます。
「眠れ」
電話をかけていたのは狗巻でした。
その手にはメカ丸の腕と携帯、そして側には玉犬の姿があります。
狗巻は呪言によって三輪を眠らせ、リタイアさせることに成功したのでした。
戻れ、と玉犬に指示する狗巻でしたが、直後に何かの気配を感じ取ります。
その頃、モニターで様子を見ていた歌姫が、眠ってしまった三輪の回収に向かいます。
「呪霊がうろついている森に放置できないでしょ」
歌姫のその言葉が耳に入ったのをきっかけに、京都校の学長は自分が森に放った呪霊のことを思い出していました。
森に放つのは2級呪霊、ということになっていましたが、京都校の学長は虎杖を殺させるために、自らしつけた準1級の呪霊を放っていたのでした。
そしてしつけに使ったニオイと笛を加茂に渡し、機を見計らって呪霊を虎杖に仕向けて殺害する計画なのでした。
(東堂と闘っているのであればタダではすまん。その後のタイミングで準1級呪霊に襲われたならまず死ぬ)
京都校の学長は歌姫が席を外すことをこれ幸いと思ってか、「三輪が心配じゃ、早う行ってやれ」とうながすのでした。
そんな虎杖抹殺のため森に放たれた準1級呪霊と…
偶然にも遭遇してしまった狗巻でしたが、彼の目の前で、その準1級呪霊の首が転げ落ちます。
続いてあらわれたのは、なんと花御(はなみ)でした。
人間にはわからない言葉をつぶやく花御に、「しゃけ、いくら、明太子」と狗巻もおにぎり言語を口にしながら臨戦態勢に入ります。
そしてさらに真人、その仲間らしいスキンヘッドの男もまた交流会の会場にすでに潜入を果たしていたのでした。
「さて、俺らも仕事を始めよう」
まとめ:呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)第5巻無料読破!第35話から43話まで紹介!【最新】
今回は呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)第5巻無料読破!第35話から43話まで紹介!【最新】についてご紹介しました。
ブラザー最高ですよね?個人的にめちゃくちゃキャラクターとしては好きです。キャラクターとしてですが・・・(2度言いました)
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました!また次回を楽しみにしていて下さい!
呪術廻戦コミックネタバレ一覧
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