この記事では呪術廻戦6巻ネタバレ・感想!44話から52話【完全版】について紹介します。
この記事では呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)第6巻無料読破!第44話から52話まで紹介!【最新】の内容を分かりやすく、読破していただけるようになっております。
そろそろ姉妹校対決も終わり新しい章への序幕となりますね!沢山の呪詛師がでてくるので、そこも必見です。
では呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)第6巻無料読破!第44話から52話まで紹介をみていきましょう。
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呪術廻戦コミックネタバレ一覧
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第44話 京都姉妹校交流会 団体戦11
「なんで皆、母様を虐めるのですか」
幼い加茂の問いかけに、母親はこう答えました。
「ただれた側妻だからよ」
側室の子供として生まれた加茂は、自分の母親が周りから迫害を受けるのを見て育ちました。
しかし、正室が産んだ男児が術式を継いでいなかったため、加茂自身は嫡男として迎えられ…迫害される母とは対照的に、加茂自身は周りから贔屓を受けるのでした…。
(ならば加茂家、次期当主として)
視点は再び現在――加茂と伏黒の戦いに戻ります。
一瞬の攻防の末、式神使いでありながら近接戦もできる伏黒のことを褒め、その成長を加茂が喜びます。
「ちょいちょい出してくる仲間意識、なんなんですか?」
「共感さ、君はゆくゆく御三家を支える人間になる」
同類!?
加茂は戦闘を中断し、自分が虎杖を殺すつもりなのを明かします。
それも、京都校の学長に指示されたからではなく…自らそれが正しい判断だと思って、虎杖を殺すことを決めた、と。
(私は加茂家嫡男として振る舞わねばならない。母様のために)
「君にも理解できるはずだ。君と私は同類だ」
そんな加茂の発言に、伏黒は冷や汗を浮かべなら…「違います」と即答します。
(急に怖いこと言いだしたな…)
「…違くない」
「違います」
しつこく食い下がる加茂の言葉を否定しつつ、伏黒はすでに自分は禪院家とのつながりもなく、正しいとか間違ってるとかにも興味はない、と言います。
自分はもう禪院家とのつながりはなく、正しいとか間違ってるにも興味はない…ただ自分の良心に従って人助けをしているだけであり…。
「それを否定されたら後は、呪い合うしかないですよね」
背後に蝦蟇(がま)が現れたことを察知し、振り返って身構える加茂でしたが…蝦蟇はすぐに姿を消してしまいます。
(解除前の式神をおとりに使ったのか!!)
「これは呪力食うので、単体でしか使えないんです」
加茂が蝦蟇に気を取られた一瞬のスキに、伏黒が繰り出したのは『満象』でした。
先手を取ろうと再び身構える加茂でしたが、満象の鼻から繰り出された大量の水に押し流され、屋外に放り出されてしまいます。
「広い場所はマズイ!!アレが来る!!」
冷や汗を浮かべ、焦りを浮かべる加茂に対し…伏黒の『鵺』が高速で迫ります。
(私がいると、憲紀の邪魔になるから)
母のことが脳裏によぎった加茂は、鬼気迫る表情に一変し、自分の血が入った血液パックを投げつけます。
「私は、負けるわけにはいかないのだ!!」
赤血操術で血液パックの中身を飛び散らせ、網目状にして鵺を覆うと…
「赤縛!」
自らの血を硬質化させて鵺を捕縛するのでした。
花御の攻撃
一進一退の攻防が続く伏黒と加茂の戦いでしたが…
二人の視界の端に、爆発的な勢いで巨大化した植物のようなものが飛び込んできます。
「なっ」
「なんだこれは!!」
「!!狗巻先輩!?」
伏黒が狗巻に気付くと…狗巻もまた伏黒と加茂の存在に気付き…
「逃 げ ろ」と呪言で叫びます。
伏黒と加茂は突き動かされるように動き、迫っていた攻撃を回避します。
ズズン…と響いた戦闘音はかなり遠くまで聞こえているようで、真人と一緒にいたスキンヘッドのエプロン男のところまで届いていました。
「派手にやってんなぁ」などとぼやきながら、男は地面に杭を打ち込み、作業を続けます。
「これでいいんだっけ…ああそうだ、アレだ」
「闇より出でて、闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
準備を進めつつ、男は邪悪な笑みを浮かべてつぶやきます。
「楽しみだなぁ、ハンガーラック」
第45話 賢者
団体戦終了
呪霊討伐を知らせる札がいきなり全て炎上します。
「え?団体戦終了…?」
燃え上がった色は東京校を示す赤。
「妙だな、鳥カラスたちが誰も何も見ていない」
モニターの役割を受け持っている冥冥が疑問を口にします。
「GTGの生徒たちが祓ったって言いたいところだけど…」
未登録の呪力でも札は赤く燃えることから、状況的に侵入者の仕業だろう、と結論づけます。
「天元様の結界が機能してないってこと?」
いずれにせよ不測の事態であり、それぞれ事態収拾に向けて動き出します。
夜蛾は天元様なる人物の安否確認に、五条と歌姫は楽巖寺学長と学生の保護を、冥冥はその場に残って報告を担当します。
「ほらお爺ちゃん散歩の時間ですよ!!昼ご飯はさっき食べたでしょ!!」
こんな状況でもパンパン手を叩いてふざけつつ…さり気なく楽巖寺をディスる五条を無視して、「急ぎましょう」と歌姫がうながします。
五条悟を拒む帳
「闇より出でて、闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
呪側の呪詛師らしい、スキンヘッドの男が周囲に帳を下ろします。
東京校のパンダ、真希、野薔薇、そして京都校の西宮、真衣も帳に気づきます。
(三輪はまだ寝てます)
「帳!?なんで今!?」
東堂と高め合っていた虎杖も異変に気付きます。
現場に急ぐ歌姫は、帳が下りきって中へ入れなくなってしまう前に、五条だけでも先行させようとしますが…
今回の帳は視覚効果より術式効果が優先されているらしく、実質すでに完成してしまっているのでした。
「下りたところで破りゃいい話でしょ」
現場に到着した五条が帳に触れると、バチィッと弾かれますが…なぜか歌姫は普通に中へ入れるようです。
「この帳…五条悟の侵入を拒む代わりに、その他すべての者が出入り可能な結界だ」
五条の推察に、(確かにそれなら足し引きの辻褄は合う!)と歌姫が納得します。
帳の中に取り残されている生徒達を救い出すため、五条をその場に残し、ひとまず歌姫と楽巖寺だけが中に入るようです。
姿をあらわした花御と向かい合う形で、伏黒・狗巻・加茂の三人は、状況の把握に努めていました。
「以前、五条先生を襲った特級呪霊だと思います」
そして帳を下ろしたのは、呪霊と組んでいる呪詛師の仕業…
五条から聞かされていた報告(と五条直筆のヘタウマ気味なイラスト)を思い出しながら、伏黒が状況を説明します。
「ツナマヨ」
親指と小指を立てて電話のジェスチャーをする狗巻に、「そうですね、五条先生に連絡しましょう」と伏黒が即答します。
「ちょ…っと待て。君は彼が何を言っているのか分かるのか?」
もっともな疑問をはさむ加茂でしたが…それどころではありませんでした。
間合いを一瞬で詰めてきた花御によって、伏黒の握っていた携帯がなすすべなく破壊されます。
「動くな」
狗巻が即座に呪言で花御の動きを押さえつけ、左右に展開した加茂と伏黒が攻撃をしかけます。
「赤血操術・苅祓かりばらい!!」
自らの血をチャクラム状にして投げつける加茂でしたが、側頭部に直撃したにもかかわらず、花御はノーダメージです。
さらに逆側の上空から伏黒の鵺が飛び掛かり、ガラ空きの下半身を伏黒自ら刀で切りつけますが…
花御のズボンが破れた程度で、やはり大したダメージは与えられていない様子です。
やめなさい、愚かな児等よ
花御が謎の言語を口にすると、音では何を言っているかわからないのに…なぜかその意味が理解できる、という現象が伏黒達に起こります。
(私はただ、この星を守りたいだけだ)
呪の戯言だ、と耳を貸さないよう言う加茂に、低級呪霊のソレとはレベルが違う、と伏黒が返します。
(森も海も空も、もう我慢ならぬと泣いています。これ以上人間との共存は不可能です)
(星に優しい人間がいることは彼らも知っています。しかしその慈愛がどれだけの足しになろうか)
独自の言語体型を確立している…そういう伏黒に、加茂は狗巻を下がらせるよう指示します。
伏黒・加茂・そして狗巻も、目を見開き、花御を警戒しながら冷や汗をかいています。
(彼らはただ時間を欲している。時間さえあれば、星はまた青く輝く)
(人間のいない、時間)
(死して賢者となりなさい)
伏黒達に死刑宣告でもするかのように、花御はそう告げるのでした。
第46話 時間
帳へ侵入
楽巖寺と共に帳の内部へ侵入した歌姫は、即座に特級クラスの呪いの気配を感じ取ります。
「おいおいおい、五条悟いねえじゃん」
二人を待ち構えていたらしい呪側の呪詛師がさっそく姿をあらわします。
楽巖寺は呪詛師の実力を(気配の主ではないが、中々にできるの…)と実力者であることを感じ取ります。
しかし学生を保護することを優先した楽巖寺は、歌姫を先へ行せ、呪詛師の相手を自分一人で努めようとします。
「せめて女を殺らせろ!ジジイのスカスカのとシワッシワの皮じゃなんも作れねーよ!!」
苛立つ呪詛師を前に、楽巖寺はおもむろに上着をはだけてワイルドなTシャツ姿をさらけ出します。
そして持っていたケースからエレキギターを取り出して、ギャギュウウンと弦をかき鳴らします。
「スカスカかどうかは、儂を殺して確かめろ」
「牛乳飲んで出なおしてこい、おいぼれ」
一方、伏黒達は三人で固まって花御の攻撃から逃げまどっていました。
先ほど花御に呪語を使った狗巻は、すでにかなりの負担があるのか、伏黒に心配されながらノドナオールを飲んでいます。
「来るぞ!」
花御の攻撃を察知した加茂が叫ぶと、即座に狗巻が呪言を発動します。
「止まれ」
そして花御の動きが止まったところを狙い、加茂が反撃を試みます。
「百歛・穿血びゃくれん・せんけつ!!」
眼前に放り投げた血液パックを両手で挟みつぶし、あふれ出た血液を弾丸のように高速で射出します。
加茂の攻撃は花御の頭部を直撃し、ボロッ…とわずかですか表面を削り取ります。
(アレに傷をつけた!俺と戦った時は全然本気じゃなかったのか)
驚く伏黒と並走しながら、「急げ、どうせすぐ直してくる」となんでもないかのように加茂が言います。
再びノドナオールを飲む狗巻ですが、顔には大量の汗を流し、ゴホッとせきも出ています。
狗巻の呪言で花御の動きを止めて、伏黒と加茂が攻撃し、距離を取る…
三人はこれを繰り返しながら帳の外へ出て学長たちと合流しようとします。
ただ、呪言の効き目が悪く、教員と連絡する隙もとれないため、花御が呪言の対処法に気付いたら終わりだ…と、加茂が内心焦りを見せます。
(早めに東堂…最低でも三輪と合流したいところだが…)
建物の屋根の上に出た三人に、再び花御が襲いかかってきます。
「狗巻先輩が止めてくれる。ビビらずいけ」
伏黒が鵺を放つタイミングに合わせて、狗巻が呪言を使おうとしますが…鮮血がほとばしります。
鵺の胴体が花御の右手に貫かれ、狗巻は血を吐いて倒れ伏します。
(先に限界が来たのは狗巻か!!)
狗巻が倒れたことで、花御から一瞬目を離してしまった加茂は、即座に詰め寄ってきた花御に顔面を殴られ、あまりの衝撃に身体がバウンドして飛び上がります。
さらに花御が追撃しようとしますが、間一髪のところで伏黒が加茂の体を抱えて助け出します。
「生きてますか!!加茂さん!!」
意地を見せる狗巻
(強い言葉を使ってないのに先輩の喉がつぶれた。それだけ格上!!)
気絶してしまったらしい加茂の体を脇に置いて、伏黒は一対一で花御と対峙しようとしますが…
「高菜」
口から血を流しながらも、立ち上がった狗巻が伏黒の肩にポン、と手を置きます。
「狗巻先輩!!それ以上は…!!」
花御とにらみ合いながら、限界まで歩み寄った狗巻が、再び呪言を使います。
「ぶっ とべ」
花御の体が大きくぶっ飛び、狗巻は血を吹いてひざから崩れ落ちます。
花御の体は別の建物の屋根に激突し、そして起き上がると…
(そのナマクラでは私は切れませんよ)
と、背後に迫っていた真希に語り掛けます。
真希はかまわず刀を振り下ろしますが、花御の右手に弾かれ、切っ先が折れてしまいます。
「チッ」
真希が舌打ちした直後、はっと何かに気付いた花御は、目から生えている樹の部分を、距離を詰めていた伏黒の刀で切り落とされます。
(こちらの刀は悪くない)
どうやら目の樹は他より脆いようなのですが、あっという間に再生してしまいます。
「もっといいのがあるぜ」
そんな花御に対して、真希は伏黒の影から三節根を取り出して構えます。
「これを使うのは胸糞悪ィけどな」
第47話 呪具
新たな玉犬
呪具、それは呪を宿した武具のことであり、威力や効力によって4から1の等級が与えられ、当然ながら等級が高いほど強力な呪具であることを示します。
戦いの前、伏黒に三節根を預けていた真希。
値段にすればなんと5億はくだらないそうです。
「特級呪具・遊雲!」
真希は不規則な動きをする三節根を巧みに使いこなし、右腕でガードされたにもかかわらず花御の巨体をドゴゴゴゴン!と派手にふっとばします。
(確かにこれはいいものだ)
花御もその威力を認めます。
戦場は屋根の上から地上に移ります。
吹っ飛ばされ、着地した花御に追撃をかけるのは、伏黒の『玉犬・渾こん』。
拡張術式である不知井底せいていしらずを除き、伏黒の十種の式神は完全に破壊された場合もう顕現するこはできませんが…
破壊された式神の術式と力は遺され、他の式神に引き継ぐができる、と明かされます。
(今回伏黒が使った玉犬・渾は、宿儺に破壊された白い玉犬の力を黒い玉犬に引き継いだもののようです。
手足に白い色が混じり、背中の毛は荒々しく逆立ち、その姿はどこか禍々しさを増しています)
真希と伏黒の連携攻撃!花御に炸裂!!
玉犬・渾は花御に飛び掛かると、先ほど真希の三節根で負傷した花御の右腕を、鋭い爪で削りにかかります。
(速い…手負いの腕から落とすつもりか)
花御は術師である伏黒を探しますが、すでに森の中に身を隠したようです。
花御と対峙する玉犬・渾とは反対方向から、駆け寄った真希が伏黒の剣で花御の頭部を狙います。
咄嗟に腕でガードする花御でしたが、反対方向から姿を現した伏黒によって後頭部に三節根を叩き込まれます。
「真希さん!」
武器をスイッチしていた二人は、伏黒の合図でバッと武器を取り換え、お互い本来の装備に戻ると、勢いそのまま渾身の一撃を同時に叩き込みます。
花御の胸部めがけて、お互いの攻撃をクロスさせるように炸裂させる息の合ったコンビネーションを魅せた二人に対し、花御も思わず大口を開けて苦しむような反応を見せます。
一転
「二度と三節根なんて使わせないでください!」
よほど三節根が扱いづらかったのか、そうぼやく伏黒に、軽口を返そうとする真希でしたが…。
「慣れると便利――恵!」
伏黒の腹部に植物の芽のようなものが植え付けられており、動揺した真希の心臓めがけて…花御の突きが放たれます。
真希は咄嗟に反応しますが、避けきれずに左腕を貫かれてしまいます。
「真希さん!」
(クソ、俺がしくったせいだ!)
花御は伏黒と真希の反応を褒めながらも、仲間が傷つくたびに隙が生じてしまう術師の情の厚さを指摘します。
伏黒、真希が負傷し、さらに玉犬・渾も解除されてしまいます。
(もう呪術は使わない方がいい)
伏黒に埋め込まれた芽は呪力が好物であり、術を使うほど体の奥深くへ芽を伸ばす、と花御が自ら解説します。
「ご親切に!!どうせ殺すつもりだろ」
(説明した方が、効くのが早いらしい)
負傷した体でありながら、三節根をふるって花御を狙う真希でしたが…
(よく動けますね。だが先ほどのキレはない)
真希は花御の触手に捕まり、動きを封じられてしまいます。
真希のピンチに、伏黒は自分の腹が裂ける覚悟で呪力を振り絞ろうとします。
(俺は皆とは違う。守る人間を選ぶ)
自分が一番背負っていない、だから、と伏黒が吠えます。
(俺が先に倒れるなんてことは許されねぇんだよ!)
命を振り絞るように雄たけびを上げ、呪術を使おうとする伏黒でしたが…真希がそれを止めます。
「私らの仕事は終わった。選手交代だ」
次の瞬間、上空から落下してきたかのように現れた虎杖と東堂が、振り降ろした拳で花御の触手を破壊、真希を救け出します。
「いけるか!?マイフレンド!!」
「応!!」
第48話 黒閃
負傷者の救助
「はぁ、はぁ、重っ!!」
負傷者をホウキに乗せて、西宮が空を飛んでいます。
(運ばれている負傷者は狗巻と加茂のようです)
この二人がここまでやられるなんて…と、救助に徹しながらも敵の強さを感じ取った西宮が戦慄します。
「頼んだよ、東堂君。強いだけが君のとりえなんだから」
そして場面は前回の続き…
花御によって追いつめられた伏黒と真希の前に、虎杖と東堂が駆けつけたところへ移ります。
「やめろ虎杖!そいつは俺達でどうこう――ゲホッ、ゲホッ」
虎杖を止めようとした伏黒がせき込みます。
伏黒も真希もすでにマトモに戦える状態ではなく…
そんな二人を東堂は、遅れて姿を現したパンダに託し、帳から外へ出るように指示します。
東堂は事前に西宮と合流していたらしく、この帳が対五条悟用のものだと聞かされていたため、問題なく出れるはずだ、と。
「待て!いくらアンタでも」
なおも止めようとする伏黒に、今度は虎杖が声をかけます。
「伏黒、大丈夫」
伏黒は以前、死を覚悟した時の虎杖が(頼む)と言っていたことを思います。
しかし今回は大丈夫だ、と…。
そして表情も、以前の真顔とは違って笑みを浮かべており、どこか余裕や頼もしさが感じられます。
羽化を始めた虎杖!新技の名は黒閃!
「気付いたようだな、羽化を始めた者に何人も触れることは許されない。虎杖は今そういう状態だ」
東堂にそう言われた伏黒自身も、虎杖から以前とは違う何かを感じ取ったのか…
ギリ、と唇を噛み締めます。
「次死んだら殺す!!」
伏黒と真希はパンダに抱えられて離脱、そして虎杖は花御と向き合いながら、「そんじゃ死ぬワケにはいかねーな」、と伏黒の檄に応えるべく、臨戦態勢に入ります。
「俺は手を出さんぞ。虎杖、オマエが…黒閃こくせんをキメルまでな!!」
東堂は腕組みし、でんっ!?と構えて見守る姿勢です。
もし虎杖が黒閃をキメられず、どんな目に合おうとも…
俺はオマエを見殺しにする!と、東堂もまた虎杖に檄を飛ばします。
「押忍!!」
虎杖は当然とばかりにそう応え、気合を入れて花御とのタイマンに臨みます。
不発!?
花御は初めて見る東堂に対して、(呪力の総量だけで言えば絶対に私より弱い)と判断しますが…
謎の胆力ふてぶてしさを見せつけられ、余程の術式を持っているのか?と警戒し、出方をうかがいます。
そんな花御に虎杖が問いかけます。
「オマエの仲間に、ツギハギ面の人型呪霊はいるか?」
真人の顔を思い浮かべながらそう問う虎杖に、「いると言ったら?」と花御が答えた次の瞬間、虎杖が拳を振り下ろします。
足元の水面を拳で叩き、巻き上げた飛沫を目隠しにして接近、花御の攻撃をかいくぐり連続で蹴りを叩き込みます。
(先ほどの少女以上の瞬発力!だが威力はお粗末だ)
花御にそう感じさせ、油断させること、それが虎杖の狙いでした。
(胴体ガラ空き!)
油断している今なら黒閃を決められる…
絶好の好機に思われたその瞬間、伏黒と順平のことがよぎった虎杖は怒りに支配され、黒閃を不発させてしまいます。
黒閃炸裂
一旦距離を取った虎杖の頬を、東堂がパァンとはたき、その場で教え諭します。
怒りは術師にとって重要な起爆剤、相手を怒らせたことで格下に遅れをとることもあれば、逆に自らの怒りで実力を発揮できず負けることもある…と。
「伏黒ともを傷つけられ…そして何より親友である俺との蜜月に水を差され…オマエが怒髪衝天に陥ってしまうのはよぉーく理解できる」
「だがその怒り、オマエには余る。今は・・収めろ」
怒りの理由こそ半分ズレていましたが、東堂は二度目のビンタをかまして、虎杖に冷静さを取り戻させます。
「消えたか?雑念は」
「ああ、雲一つねぇ」
(Thank yo so muchサンキューソーマッチ、東堂ベストフレンド!!)
虎杖が冷静さを取り戻したところで、黒閃の解説が入ります。
黒閃、それは打撃との誤差0.000001以内に呪力が衝突した際に生じる空間の歪みであり、通常の2.5乗もの威力を発揮しますが、狙って出せる術師は存在しないのだそうです。
ただ、狙って出すことは出来ないまでも…
黒閃を経験した術師はいるらしく(五条もその一人のようです)、黒閃の経験の有無が呪力の核心との距離に天と地ほどの差を生むようです。
花御も驚くすさまじいまでの集中状態に入った虎杖は、口からツーとよだれを垂らします。
そして花御が攻撃を繰り出した瞬間、動き出した虎杖は…今度こそ黒閃を決めます。
虎杖が黒閃を決めた瞬間、空間が歪み、黒く光った呪力が稲妻のようにほとばしります。
くらった花御は「なっ…!!」と驚愕。
そして見守っていた東堂は、「成ったな」と友の成長を静かに喜ぶのでした。
第49話 窮屈
覚醒した虎杖
黒閃をクリーンヒットさせた虎杖は、自分の体から呪力をほとばしらせながら、なんだ…?と戸惑いを見せます。
(これ、俺の呪力だよな?)
「呪力の味を理解したんだ」
虎杖に起こった変化を、東堂が調理にたとえて説明します。
「オマエは今まで口に入れたことのない食材を、なんとなく鍋に入れて煮込んでいるような状態だった…」
だが黒閃を経験し、呪力という食材の味を理解したことで、呪術師シェフとして別次元に立った…
東堂はそんな虎杖に、「おめでとう、超親友ブラザー」と称賛の言葉を送ります。
「オマエは、強くなれる」
一方、黒閃を決められ右腕を負傷した花御は…
虎杖と東堂に対して、その他大勢とは何か違う…と警戒しつつ、右腕を即座に治癒させてしまいます。
黒閃のダメージを瞬く間に回復させてしまった花御に、虎杖が驚愕し、東堂が解説します。
呪霊の体は呪力でできており、人間と違って高度な反転術式を使わなくても治癒が可能、特級ともなれば多少のケガは瞬時に治ってしまうようですが…確実に呪力は削れるし、急所あたまを潰せばそれで終了だ、と。
「さあ、調理を始めようか」
並び立った虎杖と東堂が、右手を前に、左手を後ろに構え、どことなく一流のシェフを思わせるようなポーズをとります。
(どうやら貴方たちには、多少本気を出した方がよさそうだ)
花御はこれまで使わなかった左腕を解放します。
(全体的に白っぽいカラーリングの花御ですが、露出した左腕は禍々しく黒い色をしています)
三者が身構える中、仕掛けたのは花御でした。
ズアッと巨大な植物の根のようなものを広げ、虎杖と東堂めがけ、広範囲の攻撃を繰り出します。
花御VS
飛び上がって回避した虎杖と東堂は、広がった巨大な根の上にそのまま着地します。
めちゃくちゃな攻撃範囲にたじろぐ虎杖でしたが、その分強度と速度は低い!と東堂が指摘します。
と、繰り広げられた根の中を高速で伝ってきたのか、背後からあらわれた花御が奇襲をしかけてきますが…
回避した二人は即座に反転し、カウンターの同時攻撃を叩き込みます。
(重い!先刻の黒く光る打撃程ではないが…)
(各々が確実に私にダメージを与えるだけの威力がある!!)
追撃を賭けようとする虎杖と東堂でしたが、足場にしていた巨大な根っこのかたまりが、突然パッと消えてしまいます。
花御は植物に呪力を流して操作している…そう思っていた東堂でしたが…
実際は呪力で具現化させたものであり、油断していた東堂と虎杖は足場を消されたことで空中に投げ出されてしまい、そのまま落下していきます。
(大地のありがたみを知るといい)
落下中の二人めがけ、杭のような太い枝を伸ばして追撃する花御でしたが…
「「ブラザー!!」」
下になった東堂の足の裏に、上になった虎杖が足の裏を合わせ、空中でドッキングした状態をつくり出すと、お互いの体を蹴り飛ばすことで花御の攻撃を回避します。
(アレを躱すか!!しかしなんだ…なんだこの気持ちは!!)
花御は真人から、もっと正直になりなよ、と言われたことを思い出します。
「君の戦う目的は知ってる。でもその過程、戦いという今現在を、もっと楽しんだ方がいいと思うよ」
人間が食って寝て犯すように、欺き、誑かし、殺し、満たされる…それが呪の本能なのだろう、と真人は言います。
「魂は本当と理性のブレンド。その割合は他人にとやかく言われるもんじゃないけどさ」
「君の魂は少し窮屈そうだ。花御ってさ。本当はもっと、強いんじゃない?」
そして現在…花御は自分に向かってくる虎杖と東堂に対し、フワ、と花畑を繰り出すと…そこから巨大な根を突き上げて二人を攻撃します。
そんな花御の攻撃に、東堂がどこか嬉しそうな笑みを浮かべます。
(真人、私は今、戦いを楽しんでいます)
舞い散る花びらの中、躍るように優雅な仕草を見せながら、花御は愉悦の笑みを浮かべます。
「大丈夫か虎杖ブラザー!」
「無問題モーマンタイ!!」
二人とも花御の攻撃を上手く逃れたようで、大したダメージは負っていないようです。
「俺の術式を、解禁する!!」
どこかもったいぶってそう宣言する東堂に、虎杖がつっこみを入れます。
「前使ってなかった?」
第50話 予感
IQ53万
東堂がまだ小学生だった頃の回想シーンから始まります。
(小3のとき俺にナマこいた高校生をボコった)
河川敷で、気絶して倒れている高校生の背中に…
坊主頭にランドセルを背負った小学生時代の東堂が、退屈そうに腰かけています。
(相手が俺をナメてて俺がナメられてると感じる。その瞬間にゴングは鳴ってんのさ)
高校生相手に勝利してしまった東堂でしたが、退屈な奴をひねったって退屈に決まってんだろ…と、つまならそうにしています。
「ナイスファイト!!少年!!」
そんな東堂に、川を挟んだ向こう側から女性が声をかけてきます。
どうやら術師らしいその女性は、「どんな女がタイプかな?」と、東堂に問いかけてくるのでした。
(退屈が裏返る、そんな予感がした)
…そして現在、東堂が術式の解禁を宣言した場面に戻ります。
「俺からお前に言えることはただ一つ!!止まるな!!俺を信じろ!!」
「オッケー2つね!!」
東堂は動き出す前に、花御の手札を脳内で整理し始めます。
地面から発生する木の根は本数と射程を絞るほど強度と速度が上がる。
木の毬は滞空可能で1、2本の攻撃を繰り出してから消滅…時間差に注意。
呪いの種子(伏黒が食らったモノ)撃ち込まれたらアウト、乱発はないと信じたい。
お花畑、気が緩んでしまうがさっきの負傷で気つけが聞いており警戒の必要は薄い。
さらに解き放たれた左腕…そしてこれら全てがブラフである可能性!!
不測の事態まで考慮した上で、(自称)IQ53万の東堂は、勝利ビクトリーを確信します。
(何故なら、俺は独りじゃないから)
(ブラザー!!オマエがいるから!!)
「あ」
花御に向かって駆け出そうとした東堂でしたが…
地面から伸びた花御の根っこに右足をつかまれてしまい、体をブンブン振り回されてしまいます。
無数に突き出された槍のようにとがった根っこの塊にぶつけられそうになる東堂でしたが…
(まず一人)
「東堂!!」
パンッという音と共に、東堂と花御の位置が入れ替わります。
花御は東堂が食らうはずだった植物の根に体をつらぬかれ、そして入れ替わった東堂は、花御が食らうはずだった虎杖の拳を顔面に受けます。
(成程、単純、故に厄介な術式)
「そう、俺の術式は相手と自分の位置を入れ替える…不義遊戯ブギウギ!!」
なにかに感づいた虎杖が「東堂!」と呼びかけますが、東堂は「シッ」と人差し指をたてて、相手が慣れる前に仕留めるぞ、とウインクします。
発動条件は手を叩くこと。
東堂はさっそく不義遊戯を連続で使用し、虎杖との位置を入れ替えながら花御に迫り…
花御を混乱させながら、二人で拳を叩き込みます。
虎杖と東堂の対格差、そして虎杖だけでなく花御とも入れ替わることのできる東堂の不義遊戯に対し、花御はいちいち二択を迫られることで思考が鈍り、まずい!!と焦りを見せます。
(これは――抜け出せない!!)
見開き2ページ使って、大口を開けて苦しむ花御に対し…東堂が四方からパンパン手を叩いて翻弄し続けます。
東堂のブラフ
ガクン、と身体が崩れた花御めがけて、虎杖が再び黒閃を放とうとします。
ここで視点が変わり、黒閃連続発生記録保持者である、七海健人の解説が挿入されます。
「一回目の理由はまぐれでも実力でも何でもいい。黒閃をキメると術師は一時的にアスリートでいうゾーンに入った状態になる」
普段意図的に行っている呪力操作が呼吸のように自然にできるようになり、自分を中心にすべてが周るような全能感を得られる…。
「私の記録ですか?4回。運がよかっただけですよ」
そして七海の語りが終わり、再び視点が戻ると…
さっそく虎杖がボディーブローと共に、花御に対して黒閃をキメます。
(虎杖ブラザー!オマエからはいつだって予感がする!!)
東堂が目をうるませ、頬をほころばせながら…虎杖が黒閃をキメていく様子を嬉しそうに見届けます。
虎杖はさらに蹴りで黒閃、手刀で黒閃をキメます。
(3連チャン!!)
調子に乗るな…と花御が反撃しようとした時、背後で東堂がパン、と手を叩きます。
(位置替え!!今警戒すべきは宿儺の――)
黒閃を警戒する花御は、虎杖が入れ替わって東堂の位置に来るであろうと予測し、バッと身構えますが…。
(替わっていない!)
「手を叩いたって、術式を発動するとは限らない。単純だけどひっかかるよな」
東堂が手を叩いたのはブラフでした。
(あの時と同じ。退屈が裏返る予感!!)
そしてまんまと引っかかってしまった花御は…
虎杖による連続四発目の黒閃を脇腹にキメられるのでした。
第51巻 供花
脳内空間に高田ちゃん?
特級呪霊、花御を兄弟で仕留めろ!!
そんなあおり文に添えられて、今回の呪術廻戦は始まります。
前回から引き続き、不義遊戯で位置を入れ替えながら戦う東堂と虎杖でしたが…。
花御が入れ替えに慣れてきたことで、徐々に攻撃を食らい始めます。
(特に虎杖は顔面に強烈なパンチを食らってしまいます)
しかし虎杖の黒閃ラッシュも確かに効いているようで、(祓えるさ!!二人なら!!)と東堂は引き続き勝利を確信しています。
花御もまた、(ここまで手傷を負ったのは生まれて初めてだ)と感じながらも…。
(それでも衰えない、戦いの愉悦!!)
花御は伏黒にも使った呪いの種子を、東堂と虎杖めがけて大量にばらまき飛ばします。
すかさず東堂がパンッと手を叩き、虎杖と花御の位置を入れ替えます。
前回の術式開示は偽り、自分以外の者でも入れ替え可能なのか!!と花御が気づきます。
「東堂!!(俺を庇って!!)」
東堂の不義遊戯で呪いの種子から逃れられた虎杖でしたが、残された東堂には呪いの種子が飛来していきます。
(心配無用さブラザー!!)
肉体と呪力を本気で固めて呪いの種子を弾こうとする東堂でしたが…。
「本当に?」
瞬間、東堂の脳内空間(教室)に制服姿の高田ちゃんがあらわれ、「伏黒君の傷口覚えてる?」と問いかけてきます。
「伏黒君の種子はちょっと成長してたよね?」
血液を吸って成長した可能性もある、しかし相手は呪霊であり、一番可能性が高いのは…?
「呪力!!」
パチコーン!と指をはじいて東堂が感づきます。
(この間0.01秒)
脳内対話を終えた東堂は、呪いの種子を食らう直前で呪力を解除、結果的に呪いの種子は東堂の肉体に根付くことなく、ボンボボボン、と弾かれていきます。
(直前で呪力を解いた!気付いたのか!!)
東堂の推察通り、呪いの種子は呪力を糧に強化される性質を持っており、瞬時に見抜いて的確に対処した東堂に花御が驚愕します。
「次回は全握(全国握手会)か…感謝の意を伝えねば…な!!」
不義遊戯
呪いの種子を防いだ東堂、そして虎杖は、続けざまに二人がかりでけりをはなちます。
前回の東堂の発言がブラフだったことは花御に見抜かれたハズ…
しかし東堂は、まだ自らの術式について、すべてを明かしたわけではありませんでした。
(不義遊戯の術式対象について!)
(俺が入れ替え可能なのは術式範囲内の…生物?否ノン!!)
東堂の不義遊戯は呪骸などの無生物にも有効、より正確に言えば…
東堂が入れ替えられるのは、一定以上の呪力を持ったモノ。
(特級呪霊よ気付いているか?)
激しく動き回りながら戦っていた東堂達でしたが、いつの間にか、伏黒や真希が花御と戦っていた場所まで戻ってきていました。
(ここにはアレ・・が眠っている)
東堂がパァン、と手を叩くと、花御に向かって駆け出していた虎杖が…
川底に落ちていた特級呪具『遊雲』と入れ替わります。
実は伏黒がこの場を去るとき、特級呪具の存在と、花御の顔面の樹が格段に脆いことを、こっそり東堂に伝えていたのでした。
入れ替わった虎杖が「川?(俺は何と入れ替わったんだ!?)」と困惑している一方…
特級呪具『遊雲』を手にした東堂は、伏黒のアドバイス通り、花御の顔面の樹めがけ渾身の一撃を叩き込みます。
東堂の一撃は、花御の顔面から生えている樹を見事にへし折りますが…
仕留めきるには至らなかったようで、花御は即座に反撃してきます。
後ろに跳びのいて回避する東堂、そして花御は周囲の植物の命を吸い取り始めます。
(私の右腕は植物の命を奪い呪力へと変換する。それが私に還元されることはない)
(そのすべてはこの供花くげへ)
花御の左肩からギョロッと巨大な目が見開かれます。
(出来ることなら使いたくはなかった)
キイイイイイイと音を立てて、花御の左肩の前に、呪力が集約されていきます。
「東堂!!」
遊雲と位置を入れ替えられていた虎杖が戻ってきますが、とんでもない呪力出力を感じ取った東堂が、「来るなブラザー!」と制止します。
(しかしアナタの術式があればかわすのはたやすいでしょう。ならばどうするか)
(領域 展)
花御が領域展開をしかけますが…バシュッという音が響いたかと思うと、空を覆っていた黒い帳が解除されていきます。
「!!帳が!!」
驚いた虎杖、東堂、そして花御が空を見上げると…
そこには素顔をさらし、臨戦態勢に入った五条が、空中に浮かんでいるのでした。
第52巻 規格外
疾走するリフ!音で呪え!!
そんなアオリ文に添えられながら、呪詛師と継戦中の楽巖寺が、エレキギターの弦を弾くと…
奏でた旋律が呪力となり、呪詛師に直撃します。
(アンプもねえのにいい音出すと思ったら、このジジィ自身がアンプなのか!)
奏でた旋律を増幅させ、呪力として打ち出す…それが楽巖寺の術式のようです。
(分かりやすい中距離タイプ、近づかれたくねぇのが見えみえだ)
呪詛師は楽巖寺を使って加齢臭たっぷりの財布を作ってやる、と挑発じみた宣言をします。
その頃、西宮に携帯で指示をしながら、先を急いでいた歌姫の元に…新たな呪詛師が背後から奇襲をかけてきます。
髪先をわずかに切られながらも回避した歌姫に、呪詛師は鞣造じゅうぞうに作ってもらったという悪趣味な小刀を自慢げに見せてきます。
聞かれてもいないのに自分のことをペラペラ語り出す呪詛師に…
「オマエ、モテないだろ。出会い頭に自分の話ばっかり」
真希と共にかけつけた野薔薇が、きつい一言をかまします。
女の子がいっぱい、と喜ぶ呪詛師でしたが…
五条が動く
野薔薇と真希が口ゲンカをしつつも、呪詛師との戦闘に入ろうとしたのですが、バシュ、と帳が上がります。
「マジィ?30分も経ってなくない?逃げよっ」
結局マトモに戦うこともなく、呪詛師はあっさり退散していきます。
楽巖寺と戦っていたもう一人の呪詛師(鞣造?)は逃げるつもりはないようで、上空にいる五条を見ています。
その五条はというと、空中から全体を俯瞰、状況の把握に努めています。
「さて、どこからいこうか」
「五条先生!?」
虎杖に声をかけられた五条は、(悠二のレベルが格段に上がっている!…そうか!!葵か!!)と即座に成長と要因を見抜きます。
そして、これなら特級相手でも心配いらないね、と判断します。
「となると優先すべきは、オマエだな」
フッと瞬間移動するかのように、五条は鞣造の背後に現れます。
「ラック!ラック!!」
五条をハンガーラックにしてやろう、と鞣造が襲い掛かってきますが、五条はまるで意に介さないように、不敵なほほ笑みを浮かべます。
「殺すな!!」
と楽巖寺が叫んだ瞬間、鞣造の手足はグシャグシャに潰されてしまいました。
「コイツには色々と聞かないといけない、死なせちゃダメだよ」
五条は鞣造の手当てを楽巖寺に指示し、楽巖寺をイラッとさせます。
(残るは特級か。アレも逃げが上手い、悠二のところまで距離があるな、仕方ない)
五条は標的を花御に移し、術式を使います。
「少し乱暴しようか」
術式順転「蒼あお」
術式反転「赫あか」
五条が相手と知るや花御は即座に退こうとします。
逃がすまいとする虎杖ですが、巻き込まれるぞ、と東堂が制止します。
虚式「茈むらさき」
五条の眼前から花御に向かって…直線状に大地が削り取られていきます。
「相変わらず規格外だな、これでは祓えたかどうかも分からん」
東堂がクックック、と愉快そうに笑い、虎杖はあんぐり大口を開けています。
花御の姿はすでになく、大きく抉られた大地からは地層が覗いており、底が見えないほどの暗闇が広がっているのでした。
「一件落着!」
親指を立て、サムズアップのポーズでイエーイと勝ち誇る五条でしたが…
(ってわけにはいかないか)と、何かを気にするようなそぶりを見せます。
そしてその頃…
別の場所ですでに目的を達成したらしい真人が、「花御は無事かな?」と安否を気にしつつも、「任務完了っと」とつぶやいているのでした。
まとめ:呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)第6巻無料読破!第44話から52話まで紹介!【最新】
今回は呪術廻戦6巻ネタバレ・感想!44話から52話【完全版】というテーマで紹介しました。
呪術廻戦ってタイトルが同じで続く感じがおいですよね!今の渋谷事変もそうですが、しかしそのタイトルの中でも流れなどが異なるので楽しいですよね!
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