呪術廻戦ネタバレはこちら

鬼滅の刃23巻ネタバレ第197話から第205話まで紹介【最新】

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この記事では【鬼滅の刃】23巻ネタバレ第197話から第205話まで紹介【最新】について紹介します。

この記事では鬼滅の刃23巻を読んだ私が誰でも無料読破に近い内容をネタバレしております。

まだ鬼滅の刃をご覧になった事のない方でも最後までご覧頂ければ幸いです。

最終巻となった鬼滅の刃ですが、無限列車編(劇場版)があったり、アニメ2期、3期と続いてこれからも楽しめそうな鬼滅の刃です。

~鬼滅の刃23巻ネタバレ幾星霜をきらめく命~

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2024年1月更新
目次

第197話 執念

自分自身が強くならずとも無惨を弱くすればいい。

無惨を殺すためならばどんな手段であっても構わないのだと無惨の精神に珠世が説きます。

珠世の薬によって体に多くの変化が現れている無惨は、本来ならば全く聞くはずのない攻撃の全てからダメージを受けていました。

さらにこれらの薬は童磨に使用された物とも別物であり、分析・分解にも時間がかかります。ここで無惨の動きがピタリと止まりました。

このチャンスを逃すまいとする炭治郎でしたが、次の瞬間、無惨の体から“ドン”と雷が放たれたような大きな衝撃波が出て来て炭治郎、小芭内を襲いました。

飛ばされた炭治郎は痙攣が止まらず、呼吸さえもままなりません。

このままでは逃げられてしまうと炭治郎が手を伸ばした先にいる無惨は、右肩から左わき腹にかけて無数の牙が生えた巨大な口が現れていました。

無惨による攻撃の影響を受けたのは炭治郎達だけではありませんでした。屋敷にいる輝利哉たちが倒れてしまったのです。

目の代わりとなっていた鴉たちも地面に落ちてしまいました。

すぐに目を戻して自らの使命を全うしようとする輝利哉を心配して肩に手をやる槇寿郎は、無惨に場所を気取られてはいないかを危惧します。

場面は戻り、肺が潰れたのか呼吸が出来ず立ち上がることが出来ない炭治郎は、逃げる無惨を目で追うことしかできません。

伊之助の涙

その時、炭治郎の目に無惨に飛び掛かる伊之助の姿が入ってきました。先ほどと同じように衝撃波を出そうとする無惨ですが疲労で術が出せません。

伊之助は自分達を庇って手足を失った柱のことや、周りに倒れる仲間たちのことを話すと、それらの命のために100万回死んで償えと無惨に叫びます。

涙が溢れる状態で戦う伊之助ですが斬撃は当たらず、地面から出てきた無惨の触手に噛み砕かれます。

伊之助を助けたい炭治郎ですがやはり体は動かず、徐々に視界は暗くなっていきます。ここで善逸が現れて無惨の触手から伊之助を救い出します。

炭治郎の心音を聞き取れている善逸は生きることだけを考えろと炭治郎に訴えます。善逸も無惨の攻撃を受け、助けようとした伊之助も壁に叩きつけられてしまいました。

炭治郎は自分の体が無惨の血鬼術の影響を受けていると考え、震える腕で日輪刀を自身の体に突き刺しました。日輪刀は蒸気を上げます。

どんどん動けなくなっていく無惨とは対照的に、残る力を振り絞り何度でも立ち上がる善逸、伊之助。義勇と行冥も立ち上がり戦場へと向かっていました。

第198話 気付けば

伊之助に続き、無惨に技を打ち込む善逸は体力が削られると共に足が使い物にならなくなったため、次に出した漆ノ型が満足に出せる最後の技となりました。

無惨の胸に大きな傷をつけると共に倒れた善逸。無惨の触手が善逸に向かって伸びていきます。それを阻止したのは伊之助です。

器用に無惨の触手を避けて攻撃を打ち込んっで来る伊之助を掃おうと、無惨は再び血鬼術による衝撃波を出しました。

動きが止まる伊之助を無惨の攻撃から救いたい善逸ですが間に合いません。

しかし炭治郎が立ち上がっていました。

同期の絆

無惨のスピードが落ち、衝撃波の攻撃も連続して出すことが出来なくなっていることに気付いた炭治郎は再び日の呼吸の技を繋げようと挑戦を始めます。

体がギリギリの炭治郎は血を吐き攻撃が止まるも、伊之助が無惨への攻撃をしてくれたため炭治郎は再び立ち上がりました。

無惨が逃げられないように攻撃を続けなければいけない、何とかして立ち上がりたい善逸は育手の爺ちゃんに祈りを捧げ、無意識化で体を動かし始めました。

3人の攻撃が無惨に逃げる隙を与えません。

遂に炭治郎の刀が無惨の胸を貫き、建物の壁へと無惨を押し付けます。

もう技を出すことが出来ない炭治郎は、とにかく1秒でも長く無惨をこの場に留めておくことに集中します。

押さえつけられたままの無惨が腕と触手で炭治郎を仕留めようとした時、無惨の腕が動かなくなってしまいます。

横に目をやる無惨。そこには無惨の腕を掴む蜜璃の姿がありました。いい加減にしろと泣きながら叫ぶ蜜璃はそのまま無惨の腕を素手で引きちぎってしまいました。

逆の腕で炭治郎を仕留めようとする無惨を次に止めたのは実弥です。

実弥にも腕を斬られて腕を失った無惨の顔が縦にぱっくりと割れます。そして大きな舌と大量の牙が炭治郎に迫ってきました。

絶体絶命の炭治郎が自分の命よりも無惨をこの場に留めておくことを優先した時、炭治郎と無惨の口の間に小芭内が割り込んできました。

無惨の牙が小芭内の顔面に突き刺さります。小芭内、炭治郎、実弥で無惨の体を抑えつけている間に、遂に夜が明けます。

第199話 千年の夜明け

迎えた夜明け。山の間から昇ってくる太陽を目にした無惨はまた衝撃波を出します。実弥、小芭内は吹き飛ばされ、炭治郎の左腕も千切れてしまいます。

それでも炭治郎は無惨を放してはいけないと刀を強く握り、刃を赫くしようと試みます。

炭治郎が祈っても刃が赫くならなかった時、義勇が炭治郎の刀を共に握りました。刃の色が変わり始め、完全に赫刀へと変わると無惨は血を吐きます。

太陽の光が差し込むと、無惨の体はジュッと音を立てて灼け始めます。無惨は肉体を守るために膨れ上がり、大きな肉の鎧をまとって赤子のような姿になりました。

義勇は弾き飛ばされ、炭治郎は肉の中に巻き込まれてしまいます。

無惨赤子化!?肉の鎧

大きな鳴き声を上げながらハイハイで移動を始めた無惨を日陰に入らせるわけにはいかないという輝利哉の指示で、隊員たちは建物の上から本棚を落として無惨を攻撃します。

隠は戦えない柱に代わって逃げるわけには行けないと、1度下がれと言う輝利哉の指示を聞きません。

また仲間が死んでしまう恐怖に涙しながら輝利哉は逃げろと叫びます。無惨の拳が隠に振り下ろされそうななった時、実弥が無惨の腕を斬り落とします。

今度は列車に乗り上げてくる無惨の頚に行冥が鎖を掛け、隠と共に引っ張りました。無惨をひっくり返すことに成功し、無惨は煙を上げて灼け始めました。

もがく無惨はうつぶせに向きを戻すと、地面に潜ろうとし始めました。義勇、実弥、小芭内が攻撃し、無惨の体力を削りますが、行冥の鎖も切れてしまいました。

もう駄目だと思った時、無惨の体内にいる炭治郎が動きます。大量の血を吐いた無惨が苦しむ最中、まばゆい日の光により無惨の体が崩れ始めました。

第200話 勝利の代償

苦しみながら、無惨は灼け崩れていきわずかに下半身だけが残る形となりました。戦場の隊士たちの喜びの叫びが響きます。

輝利哉もようやく力が抜けます。

輝利哉は最後に怪我人の手当てをするように指示を出し、隠や隊士は怪我人の救護に走ります。

手遅れの行冥

これから手当てを受けんとする行冥は自分がもう手遅れであることを悟り、貴重な薬を使うなと言います。

早く若者を助けて欲しいと言うのが行冥の最後の願いでした。

行冥はこの時、昔一緒に住んでいた子供達の姿が見え始めました。

鬼が来た時に逃げた子供達は目が見えない行冥を守るために武器となる農具を取りに行ったり、助けてくれる人を連れてこようとしたと言います。

獪岳を追い出したことにも理由はあるも、明日を待って話をしようとしていたと子供達は謝ります。

“明日”さえ来ていれば変わっていた未来。

行冥は子供達に守ってやれなかったことを謝ると、ずっと行冥を待ってくれていた子供達と共に行きます。

隊士たちは動かなくなる行冥を見て泣いています。

小芭内と蜜璃

小芭内に抱きかかえられる蜜璃は小芭内から無惨を倒したことを聞き喜ぶと、もう自分も無理だと言います。

それは小芭内も同じなため、小芭内は蜜璃に独りではないと言います。

小芭内は蜜璃に初めて会った時のことを覚えいるかと聞くと、産屋敷邸で出会った蜜璃が普通の人間だったから救われたと伝えます。

蜜璃といると自分も普通になれたような気がしたと言う小芭内は、蜜璃がたくさんの人の心をも救ったから胸を張れと言います。

蜜璃は大泣きして小芭内に好きだと伝えると、生まれ変わったらお嫁にしてくれるかを聞きます。

もちろんだと答える小芭内は、今度こそ蜜璃を守り、絶対に幸せにすると言い蜜璃を強く抱きしめました。

実弥

実弥は暗い場所におり、奥の方に玄弥と助けられなかった兄弟達が見えていました。しかし鬼となり子供を殺してしまった母親だけは別の場所にいます。

実弥は刃は親の手を取り、一緒に地獄に行くと笑いますがその実弥の手を引き剥がすのは実弥の父親です。

父親は自分に似て頑丈な実弥はどちらにも来れないというと実弥を突き飛ばしました。

そして現実の実弥が重症ながらも目を覚まします。

動かない炭治郎、そして善逸・伊之助は?

善逸と伊之助は重症ながらも命に別状はなさそうです。

一方動かないように言われるも義勇は炭治郎を探していました。するとそこには3人の隠に囲まれて座り込む炭治郎の姿があります。

炭治郎は息をしておらず、脈もありませんでした。

笑顔の炭治郎を守れなかったことに涙を流し、炭治郎の手を握る義勇。

謝る義勇の元に、禰豆子が到着しました。

第201話 鬼の王

無惨の語りから始まります。

生まれる前からずっと死というものが近くにあった無惨は案の定死産でした。

綺麗にされていざ火葬されようとした無惨は燃やされる直前に産声をあげたのです。

ずっと強く願うことを実行してきた無惨にも勿論限界というものがあり、無惨は今ようやく耀哉の言った想いこそが永遠という言葉が正しかったことを認めます。

無惨の涙そして願い

その想いに今殺されようとしていることに感動した無惨は、自分を包む肉の中で涙を流していました。

自分の死を悟った無惨は、自分の想いも永遠であると目の前にいる炭治郎に全てを託すことにしました。

この時既に心臓も呼吸も止まっている炭治郎ですが、細胞はまだ生きていることに目をつけた無惨は自分の血と力の全てを炭治郎に注ぎ込みます。

禰豆子と同じ血が流れ、日の呼吸を使える炭治郎であれば鬼になった場合に太陽をも克服する”鬼の王”となることを確信します。

無惨の血が入ることで炭治郎が死なないことを願い、無惨は絶命しました。”鬼狩りを滅ぼしてほしい”という無惨の想いが炭治郎の中で目覚めます。

鬼の王の目覚め

左腕を失い、確かに呼吸も心臓も止まっていた炭治郎が目を開きました。

そして次の瞬間左腕を再生させて真横の隠を襲ったのです。

咄嗟に義勇が隠をかばったため無事でしたが炭治郎は尖った爪と牙を生やして、唾液をだらだらと垂らして笑っていました。

炭治郎の変化に驚き動くことができない隠に、義勇は離れろと叫びます。隠の顔を炭治郎の爪が掠めたとき、日の光が差し込み炭治郎が灼け始めました。

義勇はすぐに炭治郎が鬼になったと叫びました。

人を殺す前に、炭治郎である間に日の下で炭治郎を殺さなければいけないと思う義勇は炭治郎を押さえつけます。

灼け焦げる体に苦しむ炭治郎でしたが、それは急に止まり義勇に攻撃をしてきました。

すぐに伊之助と善逸が駆けつけましたが、炭治郎は誰のことも認識せずにうなり声をあげていました。善逸は炭治郎の姿に絶望します。

義勇の盾になっている伊之助に向かって炭治郎が飛び込んできました。

炭治郎、善逸、伊之助は誰かが間違いを可笑しそうになったらつらくてもけじめをつけると約束していましたが、伊之助は炭治郎を斬るために刀を振れませんでした。

第202話 帰ろう

伊之助に襲い掛かる炭治郎を止めたのは禰豆子でした。

禰豆子は全身を使って炭治郎を抑えると今まで必死になって自分を守ってくれたことに感謝を述べると、鬼になんてならないでと涙ながらに訴えます。

炭治郎は禰豆子の肩に噛みついており、さらには爪を禰豆子の背中に食い込ませていました。

それでも痛みに耐え、禰豆子は家に帰ろうと炭治郎に訴えます。

炭治郎は獣のような叫び声を上げます。そして禰豆子の背中に食い込んでいる爪をガリガリと動かしました。

同期と禰豆子の願い

禰豆子の顔が痛みで歪んだ時、善逸が炭治郎を後ろに引っ張ります。

善逸と隠が2人で炭治郎を引っ張るも炭治郎は動かず禰豆子を離しません。

伊之助も立ち上がると、禰豆子を気付つけない優しい炭治郎に戻れと炭治郎の頭をボカボカ殴り始めました。

次の瞬間、炭治郎は無惨が使った衝撃波を放ち伊之助や善逸を吹き飛ばします。

炭治郎は背中から背骨のような見た目の触手を複数伸ばしていました。禰豆子は今も炭治郎の体にしがみつき、負けないでと繰り返しています。

倒れる善逸を炭治郎の触手が襲います。間一髪善逸を助けた義勇は、禰豆子を噛み血の味を覚えた炭治郎は早くしなければ人を殺してしまうと焦っていました。

しかし日光も赫い日輪刀も効かない炭治郎を倒す方法が分かりません。そうこうしていると、炭治郎は口の前で球体を作り始めました。

大きくなっていく球体を前に、炭治郎が誰かを殺してしまうのを阻止したい禰豆子は手を伸ばしました。

禰豆子の手に当たった球体はそのまま地面に当たり、大きく地面を破壊しました。

禰豆子の手は血まみれになりいくつかの爪も剥がれてしまっています。

それでも禰豆子は炭治郎から離れません。

義勇の抗い

義勇は炭治郎が禰豆子を殺さないことから、炭治郎が抗っている可能性に気づきます。義勇はどうにかして炭治郎の自我を取り戻すことが出来ないか考えます。

建物の陰からは愈史郎が様子を見ていましたが、鬼である愈史郎は日の下に出ることが出来ないため血鬼術も使えず何もできません。

そんな愈史郎の前をふらつくカナヲが通過していきます。

カナヲはしのぶから預かっていた鬼を人間に戻す薬の最後の1本を取り出し、まだ鬼になって間もない炭治郎であれば片目の自分でも攻撃をかいくぐって薬を打ちこむことが出来ると思い、残る片目も失う覚悟で花の呼吸終ノ型「彼岸朱眼」を使いました。

カナヲは炭治郎に薬を打ちこむことはできましたが、もろに攻撃を食らってしまいその場に倒れてしまいます。

禰豆子を泣かせては駄目と言うカナヲの言葉に、炭治郎の心がわずかに動き出します。

第203話 数多の呼び水

家に帰ろうという禰豆子の言葉が届いていた炭治郎は、神様に願います。

禰豆子と家に帰りたいだけなんだ、と手を上に伸ばす炭治郎の腕に無惨の目玉が浮かびます。

家族の待っていない家に帰って何になる、と言う無惨。家には思い出があります。

幸せの日々の思い出は、炭治郎と禰豆子の中から消えることはありません。

だから帰らなければいけない、と手を伸ばす炭治郎に無惨は禰豆子は炭治郎が殺して死んだと告げます。

そんな言葉を信じない炭治郎の背中を死んだ家族達が押し始めました。

それでもなお無惨は炭治郎を惑わせます。

誰も炭治郎が元に戻ることを望んでいないと言う無惨。炭治郎は早く皆に謝りたいと願い、無惨は謝っても許されることはないと言います。

許してくれるかどうかは無惨が決めることではない、と手を伸ばす炭治郎には皆が心配してくれているにおいが分かっていました。

目玉だけだった無惨はその実態を表すと、自分の意思を継いで鬼として永遠に生き続けろと炭治郎に言い聞かせました。

そんな言葉には屈しない炭治郎は人間として死ぬことを望みます。

無惨はたくさんの人が死んだのに、炭治郎だけがこのまま生き返ってしまうことを責め始めました。

この言葉には心をえぐられた炭治郎の目からは涙が流れ始めました。

その時、背中を押してくれていた家族の手が死亡した隊士、柱たちの手に変わりました。

力強く炭治郎を上に押し上げます。

炭治郎は藤の花のにおいを感じました。

その時、目の前に広がる藤の花の中から手が伸びてきて炭治郎を引き上げようとし始めました。

しっかりと炭治郎の手を握るその腕からは、禰豆子の声が聞こえます。

無惨は必死に炭治郎と禰豆子の手を引き剥がそうとしました。

無惨は死んでいったものは炭治郎が生き延びるのを許さない、と言いますが炭治郎は皆がそんなことを考えないことをよく知っています。

無惨は炭治郎にしか究極の生物にはなれないと必死に引き留めようとしますが、炭治郎の手を引き上げる手は禰豆子の物だけではなくなりました。

無数の手が炭治郎を引き上げます。

炭治郎は無惨を残して引き上げられていきました。

藤の花の中で眠る炭治郎の目の前から藤の花が消えていきます。

そして炭治郎が目を覚ましました。禰豆子、義勇、善逸、伊之助、生き残った隊士と隠などたくさんの人が炭治郎を囲んでいました。

目覚めた炭治郎の顔を覗き込む禰豆子は泣いています。炭治郎も泣きながら傷を負わせてしまったことを謝りました。

皆炭治郎が目覚めたことに大喜びです。

伊之助や善逸も涙が止まりません。

炭治郎とは離れて横になっていますがカナヲも生きているようで、炭治郎が目を覚ましたことを知らされています。

炭治郎はカナヲが生きていることにほっとしてカナヲの方を見ました。カナヲも炭治郎の方を見ており、2人は笑顔を浮かべます。

日の下には出られないため建物の中に居る愈史郎は、炭治郎が死ぬはずないと信じていたと鼻をすすると、珠世のかんざしを取り出して全てが終わったことを報告しました。

第204話 鬼のいない世界

3か月後、蝶屋敷のベッドの上に炭治郎はいました。窓の外には満開の桜。

桜を眺める炭治郎の上には伊之助が眠り、ベッド両サイドには眠る善逸と桜が綺麗だと言う禰豆子がいました。

一度千切れた炭治郎の左腕は生えてはいるもののおじいちゃんの様にしわしわになり、上げ下げは出来るものの感覚は無く、物をつかむことは出来ません。

左目も同じように物を見ることは出来なくなっていました。

禰豆子はもう元気そのものですが、炭治郎は自分が禰豆子やみんなを傷つけてしまったことに大きな責任を感じています。

禰豆子は誰も気にしていないからもう謝るなと炭治郎に言いました。

炭治郎が人間に戻れて本当に良かったという禰豆子。

義勇も禰豆子も炭治郎が禰豆子を噛んだ時にもう駄目だと絶望したと言います。

炭治郎が鬼から人間に戻れた理由

愈史郎いわく、炭治郎が人間に戻れたのは人間に戻る薬と最初に噛んだのが禰豆子であったからだと考えられるようです。

禰豆子は人間に戻った唯一の鬼だったので、抗体を持っているのです。

どちらかが欠けてれば人間に戻ることが出来なかった炭治郎は、元々鬼の素質があったのだと愈史郎は考えます。

一瞬で太陽を克服できたのも、自我が消えなかったのもそのためです。

愈史郎は戦いが終わり、炭治郎が無事だった理由について話すと茶々丸を連れて去って行きました。

炭治郎は去り行く愈史郎に死なないでくれと一言伝えました。

珠世のことをずっと覚えていられるのは愈史郎ただ1人なのです。

愈史郎はそこで去って行ったっきりいなくなったままのため、炭治郎が愈史郎を心配していました。

生き残った柱、義勇と実弥は産屋敷邸に来ていました。

最後の柱合会議

最後の柱合会議です。

輝利哉は2人に鬼殺隊の解散を宣言します。

輝利哉、かなた、くいなは鬼殺隊へこれまでの礼を言い頭を下げます。義勇と実弥は急いで3人を止めました。

全ては産屋敷家の尽力があったからこそ出来たことなのです。

輝利哉が務めを果たしたことは先祖たちも誇りに思っていると言う義勇の言葉を聞き、輝利哉は泣き始めました。

炭治郎のお見舞い

静養中の炭治郎の元に、天元、まきを、須磨、雛鶴がお見舞いに来てくれました。その後、千寿郎と千寿楼に引かれて槇寿郎が来てくれました。

槇寿郎は炭治郎が杏寿郎の鍔をつけて戦ってくれたことに感謝を伝えます。炭治郎は自分の方が助けられたのだと逆に感謝しました。

この他、炭治郎のお見舞いには毎日同じ時間に刀鍛冶の里のひょっとこ集団と隠が来ていました。

この集団が来るたびに善逸は怒ります。

目を覚ました伊之助は集団の足元を抜けて腹が減ったと部屋を出ていきました。

アオイと伊之助

台所に向かうと、料理中のアオイに気付かれないように盗み食いをします。

しかしすぐにばれてしまいました。

必ず気付かれてしまうので伊之助はアオイが強いのではないかと感じます。

アオイは盗み食いをする伊之助に、ちゃんと伊之助様に用意してある分の食事を渡しまた調理に戻りました。

伊之助は嬉しそうな表情をしておにぎりを食べます。

炭治郎とカナヲ

炭治郎が屋敷の外に出るとカナヲが桜の木の傍にいました。

近くで見るとすごさが際立つ桜の木は初代の花の呼吸の剣士が“必勝”と名付けて植えた木であるとカナヲは話します。

その願いが叶ったことを教えてあげたいと桜の木を見上げて言うカナヲを見て炭治郎はカナヲは優しい子だと感じて頬を赤く染めます。

炭治郎はカナヲの目や傷を心配しますがカナヲの目は完全に失明したわけではなく、傷ももう大丈夫だと言います。

それでも炭治郎は責任を感じて下を向きます。

カナヲと実弥

カナヲは先ほど実弥が来たと炭治郎に伝えます。

実弥は小芭内が連れていた鏑丸をカナヲにくれました。まだ屋敷にいるというので炭治郎は挨拶をしに行きます。

その頃、廊下で実弥と禰豆子が遭遇していました。

実弥の謝罪

元気に挨拶する禰豆子は実弥の怪我を心配し、大丈夫だと分かると嬉しそうに笑います。

禰豆子とは対照的に静かに返事だけをする実弥は、禰豆子が鬼だった時にしたことと、無惨を倒した後に起きた事態に対応できなかったことを謝ります。

無惨を倒した後は気を失っていたことを言う実弥に、禰豆子は自分も2年ほど寝ていたし、炭治郎も戦いの後は1ヵ月ほど寝ていたと笑います。

その姿は玄弥と重なりました。実弥は微笑みながら禰豆子の頭をなでて去って行きます。影からその様子を見ていた善逸は怒り心頭。

義勇と鱗滝

その後、義勇と鱗滝が一緒にいるところに炭治郎と禰豆子が走っていきました。義勇の髪は短くなっており炭治郎がそこに触れます。

禰豆子は鱗滝に抱き着いていました。

その後、炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助は墓参りに行き、隊士たちの全ての墓に花を供え、炭治郎の家に向かいました。

山の麓の三郎爺さんは炭治郎と禰豆子の無事に涙して2人を抱きしめます。何故か善逸も一緒に抱き着いており、伊之助は不思議そうにその様子を眺めます。

炭治郎の家では埋めてある家族の遺体に手を合わせると、掃除にお風呂、ご飯と楽しく過ごしました。

そして時は流れて舞台は現代に移ります。

第205話 幾星霜を煌めく命

いつまでも鼻提灯を膨らませてベッドの中で眠っている竈門炭彦15歳(炭治郎似)を起こそうと何度も声をかける兄竈門カナタ(カナヲ似)16歳。

竈門炭彦と竈門カナタ

既に制服に着替えてしまっているカナタは炭彦が遅刻してしまわないように起こしているのですが、炭彦は眠ったまま起きていると口にするのでした。

我妻善照と我妻燈子

ここは現代の東京。家の物置の中でとある書籍を読んでいるのは我妻善照17歳(善逸似)。

読んでいるのは曾祖父が書いた小説で、丁度全員で鬼のボスを倒したという内容に善照は涙と鼻水を垂れ流しています。

その小説を嘘小説と言い、テスト前にも関わらずこんなことをしている善照に怒って善照の背中を蹴飛ばすのは我妻燈子18歳(禰豆子似)です。

小説の内容がスゴイのだと言い訳する善照は燈子につねられて無理やり学校に行くために家を連れ出されました。

善照は不機嫌顔で輪廻転生を信じるかと燈子に聞きました。

善照は鬼と戦って命を落とした全ての人たちは絶対に転生して幸せに生きていると信じています。

善照の話を聞いている様子の燈子でしたが、突如スマホの画面に目を奪われました。

宇随天満

体操日本が金メダルを取ったようで、宇随天満選手20歳(天元似)の特集が組まれていたのです。

天満のことをかっこいいという燈子は、善照が天満の悪い部分を指摘しても全力で擁護します。

結局は顔の様です。

その時、善照は気になるニュースを見つけました。善照が燈子のスマホでニュースを見るため燈子は怒っています。

嘴平青葉

燈子を無視して善照が見ているニュースは植物学者嘴平青葉(伊之助似)についてのものでした。

希少な植物、青い彼岸花について研究をしていた青葉はうっかりミスで全ての花を枯らしてしまったようで、各方面から非難されてしまったようです。

美人の青葉が責められるのは可哀想だと言う善照ですが、燈子から青葉が男であることを教えてもらうと掌を返したようにブチ切れ始めました。

善照は父親にそっくりだと燈子は思いました。その時、燈子はカナタを見つけました。ルンルンで燈子がカナタに近づくと、燈子は髪を褒められました。

お互いにデレデレのようすで嫉妬する善照は最近呪いの勉強をしていると呟きますが、怒りを向けられると簡単に謝ってしまいました。

竈門炭彦と竈門カナタ

放課後のことなどを話しながらカナタたちが学校に向かっている頃、炭彦がようやく目を覚ましました。

カナタに何度も起こされたことを全く覚えていません。さっさと制服に着替えるといってきますと言って炭彦が飛び出したのは窓です。

炭彦が飛び出した窓は少なくとも5階以上の高さがあります。

軽々と下の回の窓の屋根へと下りていく炭彦は隣の建物の屋上へ下りました。皆勤賞が欲しい炭彦はとにかく急いで建物を下りていきます。

それも階段駆け降りるのではなく、常人離れした身体能力で階段の壁を利用して縦に下りているのです。

あっという間に地上へと下りた炭彦は人の家の庭を突っ切り学校へ向かいます。一生懸命走る炭彦は小学生から「ランニングマン」とあだ名をつけられます。

警察官2人(実弥、玄弥似)

横断歩道に差し掛かった炭彦はパトカーを見つけて止まらなければいけないと頭では分かっているも急いで学校に向かいたいためパトカーを飛び越えて進みます。

パトカーに乗る警察官2人(実弥、玄弥似)は7件もの通報が入っている高校生が炭彦のことであると確信します。

桃寿郎と先生(村田似)

走り続ける炭彦は同じく遅刻しそうで走っていた桃寿郎と合流しました。会話をしながら走り続けます。

炭彦を追って来たパトカーが止まるように言っても聞こえていないのか炭彦は止まりません。

それどころかパトカーでは炭彦と桃寿郎に追いつくことができません。

遅刻3分前。危険登校の常習者が来ると一足先に門を閉めようとする先生(村田似)。

しかし炭彦と桃寿郎は間に合うと言って笑うと門を飛び越えて学校の敷地内へと入っていきました。

遅れて到着した警察官2人はブチ切れモードで先生に声をかけます。早速炭彦の家にはこの件で電話がかかってくるのでした。

エピローグ

生まれてくることができて幸福でした。

どうか笑顔を忘れないで下さい あなたが泣いていると悲しくてたまらなくなる

後ろめたいなんてそんなこと思わないで 

私達がいたということを憶えていてくれるだけでいい 共に戦い共に笑った 兄弟 親子のように

胸を張ってください あなたと出会えたことが何よりの幸運だった

あなたの存在が私を救い 孤独も全て蹴散らした あなたを想うとき 燃えるような力が体の奥から 湧いてくるのです

叶うことなら生きて側にいたかった みんなそう一番の願いは

でも選ばなければなりませんでした

生きるか死ぬか 勝つか負けるか

けれど選べるだけまだ幸せです 本当につらいことは雪崩のように 一瞬で人を飲み込み 何も選ばせてくれない

ただ守りたかった 自分の命よりもあなたの命が重かった

幸せは長さではない 見て欲しい私のこの幸せの深さを

自分のことが不幸だなんて 想ったことは一度もない

諦めす逃げ出さず 信じ続け

いつだって その時自分にできる精一杯をやりました

たくさんの強い想いが大きな大きな刃となり 敵を討った

みんなの力です 誰一人欠けても勝てなかった

生きていることはそれだけで奇跡

あなたは尊い人です 大切な人です

精一杯生きて下さい

最愛の仲間たちよ

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