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【転生したらスライムだった件】第17巻第75話~第79話まで!無料読破

今回は【転生したらスライムだった件】第17巻第75話~第79話まで!無料読破【2021最新】について紹介したいとおもいます。

このなかでは私の考察を含みますので、ご了承ください。

前回からに引き続き、他国との会談です。

いよいよ他の魔王達も絡んで、今後のテンペストの動きがとても重要になっていきます。

クレイマンとの戦争の行方や、他の魔王達の動向も見えてきます。

目次

【転生したらスライムだった件】第75話「人魔会談2」ネタバレ感想

クレイマンの思惑

「不用心やな 熟考しすぎやクレイマン」

魔王クレイマンの城に中庸道化連のラプラスが訪れ、獣王国ユーラザニアに攻め込む理由について話しています

「薬指のミュウランがリムルに殺された。それは魔王の座を奪うという私への強迫であり、それを焚きつけたのがカリオンだと判明した」

クレイマンはミュウランが生きていることを知りません。

魔王種が真なる魔王へと開花するための条件は明らかになってません。

ただ・・・

大勢の人間の魂が必要だと言う事は古き魔王であったカザリームが推測していました。

首都はミリムが消し飛ばしたがユーラザニアは人口が多いです。

非戦闘員含め皆殺しにすることで自分の覚醒のための生贄に、丁度いいと考えているようです。

「なぁクレイマン ホンマに自分の意思で今回の作戦を決めたんやな?」

この一連の会話から、ラプラスはクレイマンが何者かの意思により動いていないか?と懸念しています。

一週間後には魔王たちの宴(ワルプルギス)があり、魔王間では相互不可侵条約があります。

そんな重大な時期にやるべきことではないです。

ですがクレイマンは、私がカザリーム様と恩のあるあの方以外の命令を聞くはずないだろう?と主張します。

理解を示したラプラスは最後に魔王ミリムの支配を過信するなと忠告し、城を去っていきました。

魔国連邦(テンペスト)の滅亡!?

その頃テンペストでは魔道王朝サリオン・武装国家ドワルゴン・ブルムンド王国との会談を行っていました。

休憩がてら、街道の工事などの方針が決まったところ突然、魔王ラミリスが会合に乱入します。

「話は聞かせてもらったわ!この国は滅亡する!」

「な、なんだってー!!」

と、重要な情報を持ってきたにも関わらず、ディアブロにあっけなく捕まえられつまみだされてしまいます。

他国の重鎮達を待たせているため後できいてやるから、と漫画に夢中なヴェルドラにラミリスを任せ会談を再開します。

西方聖協会の対処は?

西方聖協会への今後の対応についてです。

「テンペストから手を出すつもりはないが、向こうから攻めてくるなら容赦はしない。」

そうリムルは話します。

理由として、無理に敵対したくないのもありますが、二正面作戦を避けたいというのが大きいようです。

というのもこれからテンペストはクレイマンと事を構える気でいます。二つの勢力を同時に相手するにはきつい、ということです。

魔王という強大な敵に宣戦布告発言をするリムルに対して、他国重鎮達は不安を覚えます。

勝てるのか?と

「勝つ、あいつは俺を怒らせた」

他国の心配をよそにリムルは、「関係ないな」と一蹴します。

むしろその最中に国交を結んでいる国へ、西方聖協会の追求がないようにと配慮しています。

リムルの正体を告げた黒幕は!?

先日のファルムス王国との戦争で捉えていた西方聖協会大司教の尋問結果について他国の重鎮に報告します。

ファルムス王国が仕掛けてきていた件の黒幕についてわかったのか?とシオンに問いかけるも天然ぶりが発揮され、黒幕の名前を忘れています。

すかさずミュウランがフォローに入ります。元凶は西方聖協会「ニコラウス・シュペルタス枢機卿」そのニコラウスが神敵としてテンペストを討伐する予定があったとのことです。

ですが、聖協会本部が最終決定をする前にファルムス王国と大司教らは仕掛けてきたため、交渉次第では敵対を避けられるかもしれないと、ガゼル王が発言します。

しかし、日向坂口から襲撃を受けたリムルとしては、交渉が通じる相手なのか?と疑問があります。

そう悩んでいるところ、フューズからブルムンドが交渉を受け持つと提案されます。それから一応フォローしたいと、発言します。

日向坂口は見た目もあいまって言動は冷酷に見られるが、助けを求められれば必ず手を差し伸べているし、必要とあらば理性的な助言もしている、とのことです。

まぁ、助言を受け入れないものは二度と相手にしないそうですが。そこでリムルは、日向が密告があった、と言っていたのを思い出します。

イングラシアでは、知り合い以外にはスライムであるという正体を隠していました。となると・・・

ある程度の目星はついているようですが、可能性にすぎないので、心に留め油断しないようにしておこうと考えます。

思い込みで確証もなく疑いをかけたくないということです。また、エドマリス王やラーゼンの報告も同様に上げます。

ですが、ラーゼンのほうはひどく怯えていてほとんど会話にはならず情報は引き出せなかったようです。

そのため、直接対面したディアブロに話を聞こうとするも、

「小物でした。人間にしてはそれなりに魔法を操れたようです」

ラーゼンは他国にも名が知れ渡っている人物です。

そのラーゼンを小物と一蹴するディアブロの実力の高さが伺えます。その実力をかってリムルはディアブロに、ヨウムとともに捕虜3人を連れてファルムスに戻るよう命じます。

ラーゼンを見張れる実力がないと勤まらないからです。まぁディアブロ自身は命じられた瞬間、左遷!?とショックを受けていますが…

ただ、ファルムス攻略に関して重要です。事情を説明し納得したディアブロは、

「承知しました。早急に終わらせて戻ってまいります。」

と自信溢れる姿で了承しました。

テンペスト滅亡の危機!?

重要な情報を持ってきたにも関わらず、タイミング悪く放置されてしまっていた魔王ラミリス。

会談が終わったタイミングでようやく話を進めることになります。

「もう一度言うわ!この国は滅亡する!!」

「それはもういいよ・・・」

ラミリスが持ってきた情報とは、一週間後に魔王達の宴(ワルプルギス)がクレイマンの発案で行われるということです。

魔王達の宴(ワルプルギス)とは、全ての魔王が集う特別な会合。

リムルが魔王を名乗ったことによる制裁を目的という名目ですが、真の目的は別のようです。

クレイマンはすでに軍事行動を起こし、リムル達に先手を取って戦争を仕掛けてきています。

この報告にリムルは

「ようやく分かりやすい敵意を向けてくれたな クレイマン」

と不適な笑みを浮かべているのでした。

【転生したらスライムだった件】第76話「魔王と竜種」ネタバレ

魔王達の宴(ワルプルギス)とは?

人魔会談も無事に終わり、ラミリスにワルプルギスについて説明をお求めます。

「元はただのお茶会だったのよ。アタシとギィとミリムだけの集まり。」

それが段々新しく魔王になった者達も参加するようになり、揉め事があれば多数決で決めたりする場になったとラミリスは言います。それを千年前に人間が「ワルプルギス」と呼ぶようになったというのが始まりです。

当時は大戦で混乱してた頃で、人間からしたら魔王が集まって何か話し合ってるなんてそれだけで不吉だったんじゃない?とラミリスは言います。

大戦があったのか?と過去の話を聞いているリムルに、ラミリスは

「そ、五百年周期で発生する天魔大戦。」

さらっと重要な情報を告げます。

千年前にワルプルギスの呼称が知れ渡って、その時期に五百年周期で発生する大戦があったということです。

「おい、それって近々大戦が・・・」

「ってそんな過去のことは一旦おいといて。」

さらっと流してしまいます。今は今回のワルプルギスのほうが重要だと考えているからです。

魔王達の宴(ワルプルギス)への参戦

「リムルあんた、ワルプルギスに参加するつもりなの?」

ラミリスは深刻な表情で問いかけます。

リムルの思惑としては、ワルプルギスにはクレイマンも参加するのでこちらから出向くのも面白い、ということのようです。

この発言に対し、リムルの部下達は心配の表情を浮かべます。

クレイマン以外にも敵がいないとは限らないし、リムル本人の身を危険にさらす必要はないと考えているからです。

さらにクレイマンがワルプルギスに参加するのなら、クレイマンが城を空けるということを意味します。攻め入るこれ以上ない好機です。

周囲の発言に、それはそうなんだけど・・・と理解を示しますが、リムルにはもう一つワルプルギスに参加したい理由があるようです。

そう、魔王ミリムのことです。

ミリムの不可解な動向の裏にはクレイマンの影が見え隠れしています。ですが、それが操られているのか、自身の意思なのか、はわかっていません。

リムル陣営はミリムが裏切るなど絶対にありえないと思っているようですが、相手は海千山千の魔王です。その心を読みきるのは不可能であると、ソウエイは言います。

「いいえ!根拠はありませんがあれは絶対本気で懐いていました!!」

シオンらしいというか、潔く言い切ります。

ここでいくら話しても真相はわかりません。なのでミリム自信に直接問いただすしかないという結論で皆納得します。

この一連の会話を聞きラミリスも納得し、リムルの参加を認めさせる!と言い切ります。

「従者は二人までだよ!誰を連れて行くか決めておいてよね!」

そう言いラミリスは魔王ギィに連絡を取りにいきました。

その様子を見ながらリムルは物思いにふけっています。

「やっと顔を拝めそうだよシズさん。貴女を苦しめた男、魔王レオン・クロムウェルのな」

レオン・クロムウェルとギイ・クリムゾン

魔王ギィ・クリムゾンの城に魔王レオン・クロムウェルが来訪します。

「久しいな、息災だったか?よくぞ俺の呼びかけに応じてくれた。礼を言うぞ我が友レオン・・・」

と、ギィはレオンの頬に口付けをしようとしますが、レオンは男と付き合う趣味はないと一蹴します。

「お前が望むのなら。オレは女になってもいいのだがな。」とギィは言います。性別を変えられるのでしょうか?

二人は場所を移し、本題に入ります。

「それで、私を呼びつけるとはどういう用件だ?最初の魔王にして原初の悪魔の一柱、ギィ・クリムゾンよ」

ギィはディアブロと同じ原初の悪魔にして、初めての魔王である、と判明します。

用件は、直に開催されるワルプルギスにレオンを無理にでも誘おうということです。理由は今回のワルプルギスが面白いことになりそうだと考えているからのようです。

今回のワルプルギス、提案者は新参の魔王クレイマンなのですが、なぜか賛同者にミリムの名前がありました。

ギィとミリムは共に最古の魔王です。そんなミリムをクレイマンが懐柔しようとしたところで上手くいくはずがありません。ですが、ミリムが自分の意思で加担しているのなら話は別です。

もし二人に何らかのつながりがあれば、クレイマンからしょっちゅう嫌がらせを受けているレオンは、ミリムをけしかけられ獣王国ユーラザニアのように自分の領地も消し飛ぶということも有り得ます。

「本人の意思にしろ、操られているにしろ、カリオンの二の舞は御免こうむる」

この一連のやりとりからレオンはワルプルギスへの参加を決定します。

ここで、レオンは疑問に思います。ミリムの真意が読めないのか?と。

ですが、残念ながらバカの考えは読めない。オレの数少ない弱点なのだ。とギィは言います。

しかし、レオンからするとラミリスのほうが苦手なようで、何度も絞め殺してやろうと思ったと吐露します。

それを聞いたギィは、それまで和やかだった空気を一変させます。

「やめておけ、ラミリスを殺すならオレはお前の敵になる。」

レオンもそうなるのがわかっていたようで、本気で言ったわけではない、と受け流しますが。

負けると分かっている喧嘩を売ることはありません。ギィと渡り合えるのはそれこそミリムか暴風竜ヴェルドラくらいのものです。

暴風竜ヴェルドラの兄妹

「そのお話、とても興味深いですわ」

暴風竜ヴェルドラの姉、「白氷竜ヴェルザード」が自信の弟を話題がでて会話に参加します。

ヴェルドラは二年ほど前に消滅している、と思っていたギィはレオンから最近になって目覚めたという情報を聞きます。

ギィはその情報が確かなのか?と信憑性を問います。

この情報はレオンの放っている西側諸国の間者からの情報で間違いありません。

そうなってくるとヴェルドラの封印「無限牢獄」を解いた者がいて、ヴェルドラが暴れまわっていないのが不思議です。

ここでレオンは自分の仮説を話します。

「何者かがヴェルドラごと亜空間に移動させ、そして最近解除に成功した。暴れださないのは何者かに恩義を感じているとする」と言います。

なかなかぶっ飛んだ仮説で、勇者の封印を解けるといことは、魔王に匹敵する力を持っていることを意味します。

このレオンの仮説はほとんど正解で、恐るべき洞察力を持っていることが伺えます。

ヴェルドラの消滅と同時期にジュラの大森林に新たな勢力が台頭し始めたのも根拠の一つであり、この仮説があっているとすると、リムルにはヴェルドラがついていることを意味します。

ただの仮説で話半分で聞いてくれ、とレオンは言いますが、ギィはその仮説を全面的に支持すると、共感します。

直近でラミリスから、リムルの参加を打診されたギィはリムルに益々興味を持ちます。

「クレイマンが喧嘩を売った相手は調子に乗って魔王を名乗った阿呆か、それとも・・・」

いずれにしろ真相が気になるところです。

【転生したらスライムだった件】第77話「会戦前夜」ネタバレ

町の守護

「る・・・留守番・・・だと!?」

どうやらリムルは、ワルプルギスにシオンとランガを同行させるようです。それを聞いたヴェルドラは自分が選ばれると考えていたようで酷くショックを受けています。

「なぜだリムルよ!我ならば他の魔王どもにも引けをとらぬぞ!」

確かにヴェルドラなら実力面において、問題ありません。では、どうして?という疑問がわきます。

理由は、クレイマン戦にはテンペストの全軍で出動するつもりだからです。町の防衛を任せられるのはヴェルドラしかいません。

「頼んだぞ親友」

「リムルのやつめ、そんな言葉で我が言う事を聞くとでも・・・」

と、なんだかんだ言いつつ、すぐにヴェルドラは町に強固な結界をはります。町の守護はこれで安泰です。

ラミリスのお供

リムルとラミリス一行は樹一族(トレント)の集落を歩いています。

「でも本当にいいのリムル?師匠が留守番でさ」

いつの間にかヴェルドラに懐いたラミリスは、ヴェルドラのことを師匠と慕っています。おそらく、漫画をヴェルドラに借りた影響です。

なんなら自分の従者として付いて来てもらうのもあり、と考えているようですが、強いやつ侍らせて威張りたいだけだろ、とリムルに一蹴されてしまいます。

従者は二人までと決まっていて、ラミリスの従者の枠も埋まっています。

ベレッタとトレイニーです。

「ラミリス様のためならば、ジュラの大森林を離れ時空の果てまでもお供いたします!」

森の管理者であるにも関わらず、ラミリスに対し甘くなりすぎる様子です。ですが、実力、忠誠心ともに護衛として適任です。

「さて、護衛はここまででいいよゼギオン。」

森の中でリムルの護衛に来ていた「ゼギオン」と「アピト」。

蜂のような魔物はリムルを労い、蜂蜜を渡します。

「転位術式使いまくってたから疲れてたんだよね、んーうまい!」

蜂蜜をもらい癒されたリムルはなにやら作業を始めます。

「ちょ・・・ちょっとリムルさん?今のって「軍団蜂」(アーミーワスプ)じゃあ・・・?」

そういやそんなこと言ってた気がする、と流すリムルと対象的にラミリスは驚いた様子です。

ゼギオンとアピトは町が出来たばかりの頃、森でボロボロになっていたからリムルが保護していました。

もう一匹のほうもまさか・・・とラミリスの言動から察するとゼギオンとアピトはとても貴重な魔物なのでしょう。

一方ラミリスの話を流していたリムルはトレイニーの寄り代を作っていました。

精神生命体であるトレイニーは本体である大霊樹から精神体を離脱させて行動することが可能です。しかし、あくまでも本体は樹木なので離れすぎれば接続が切れてしまう可能性もあります。

そこで、ラミリスのお供として行動できるように、大霊樹で作った人形とベレッタの聖魔核を参考に作った宝珠を心臓として組み込みます。そうすることでトレイニーは本体ごと移動できるようになりました。

これで準備を終えたリムルは、町に戻る最中ミリムの領地の民を案じています。

現在ミリムの領地にはクレイマンの軍が駐屯しています。滞在を許しているということは、友好的な関係とも考えられますが、ミリムの暴走を盾に協力を余儀なくされている可能性もあります。

思念伝達でクレイマン軍の指揮官を見たミュウランが

「この者の名前はヤムザ、悪徳を極めた下種です。」

と言っていました。

ヤムザというものが、最低限の良識を持っていることを願い、帰路につくのでした。

忘れられた竜の都

ワルプルギス三日前にミリム領地にて。

「す、すみません。ですがそれはミリム様のものでして・・・」

クレイマン軍総司令官「氷結魔剣士ヤムザ」とミリムの領地の領民「ヘルメス」が食料について話しています。

ミリムからの勅令書により、領民はクレイマン軍の支援を行っています。

不穏な気配を感じ、神官長である「ミッドレイ」が割って入ります。

クレイマン軍に提供した食料で倉庫が三つ空になっていて、これ以上の援助は厳しい様子です。民が食うに困るとミリムが悲しまれます、と穏便な対応をするミッドレイに、

「魔王ミリムが勝手に動いたのだ。その尻拭いをしてやっている我が軍に対し貴様らは礼を尽くすのが当然だろうが!!」

とヤムザは言い放ちます。この様子では領民は渋々従っているようです。

その主張にミッドレイは、重ねて失礼した、つい自分達の事しか考えていなかった。と流し弁明します。

ヤムザの狙いはカッとなってくれると御しやすいと考えての行動でミッドレイ達領民へ高圧的な姿勢をとっています。

協力する機会を差し上げよう、と尚も続けます。

ユーラザニアの残党狩りは我らで十分だから物資の運搬をしてもらおう、と命令し、

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!食料を奪われた上に人手まで取られるのは・・・」

ヘルメスが異論を唱えようとしたその瞬間、ヤムザはヘルメスの腕を切り飛ばします。

「黙れよ、三下め。見せしめに殺してやってもいいのだぞ?」

この野郎、調子に乗りやがっ・・

ヘルメスの我慢も限界と思われた直後、ミッドレイがヘルメスを蹴り飛ばしました。

これにはヤムザも驚いた表情を見せます。

「いやはや、何度もすみませんなヤムザ殿。この馬鹿には良く言い聞かせておきますので、ここはワシの顔に免じてどうか。」

この対応にはヤムザも刃を収めざるを得ません。明日の朝には出立するから速やかに準備せよ、と言い残し去っていきました。

その後、ミッドレイの治療によりヘルメスは切り飛ばされた腕を治してもらいます。

「ミリム様の民を傷つけるとは・・・」

ミッドレイは激怒していますが、ヘルメスからすると回し蹴りも大概だったようです。もちろん庇ってくれたのはわかっているようですが。

ミリムのために用意しているご馳走に手をつけられたのが事の経緯のようですが、そこにあるのはただの野菜盛りでした。

あの野菜盛りが嫌でミリムが帰ってこないのでは?とヘルメスは本気で思っている様子です。テンペストの食事をものすごく気に入っていた原因の一端がこれかもしれません。

全面戦争間近!?

「わかった、では許可は出すけど・・・くれぐれも状況を見極めるようにな。無理はするなよ。」

作戦中のベニマルから連絡を受けていたリムル。

内容はクレイマンの城を攻めるというものでした。それもシュナまで加わってリムルを説得しています。

その話を聞いたヴェルドラは自分も参戦できる!と考えたようですが、

「お前は留守番だぞ。」

見透かされまたも留守番を言い渡されてしまいます。

リムルも陥落させるかはともかく、フレイに連れ去られたカリオンが囚われている可能性がありますし、敵の本拠地の調査は必要だと考えていました。それに、シュナの気持ちもわかります。

そのため、渋々ではありますが許可を出したようです。

ワルプルギスへの迎えを待つ間、ヴェルドラに魔王について聞きます。ヴェルドラは過去に何度か魔王と戦った経験があるようです。

まず、二千年近く前に吸血鬼族の都の都を滅ぼした話になります。そこを統べる女吸血鬼が魔王の一柱でした。

「ヤツめ滅茶苦茶にぶち切れておってな。良い遊び相手になってくれたものよ。」

都を滅ぼされたらぶち切れるのは当然だと思いますが、ヴェルドラは気にしていない様子で楽しそうに笑っています。

現在、吸血鬼族の魔王は代替わりしており、「ヴァレンタイン」という男になっているので、その当時の魔王とは会うことはないかもしれません。

他にも巨人族の魔王ダグリュールとは何度か喧嘩したか勝負はついていない、と語ります。ヴェルドラは遊び相手と言っていますが、ヴェルドラの力量を考えると恐ろしい実力の持ち主です。

「そういえば師匠ってギィとは戦ったことないの?」

ふと疑問に思ったラミリスは問いかけます。

その質問に、あんな何もないところには行く必要はない、明らかな動揺を見せ、誤魔化しました。

その反応えを見たラミリスも察したのか、ギィは強いからと納得しています。

「ギィはこのアタシと同格、最古の魔王の一人だからね!」

と胸を張るラミリスですが、それを見たリムルはギィが大した事ないように思えてしまい、絶対油断しないよう気をつけよう、と胸にとめます。

そうこうしていると、どこからともなく扉が現れました。空間を繋げる扉で中から「ミザリー」と呼ばれるディアブロと同等の悪魔が現れます。

「どうぞこの門を通りワルプルギス、その会場へお進みください。」

ミリムにレオン、クレイマン、ヴェルドラと渡り合えるようなやつらに悪魔公(デーモンロード)を従える魔王、文字通り魔窟のようなところです。

「よし。行くか。」

そう言いリムルはランガとシオンをお供に進んでいきました。

【転生したらスライムだった件】第78話「魔王達の宴」ネタバレ

暴風竜の噂

「聞いたか?暴風竜の噂。」

どこかの地域の民がこんな噂話をしています。

曰く、戦争で流れた大量の血により封印が解けたとか、テンペストに攻め込んだファルムス軍はその怒りに触れて死体すら残さず消えたとか、一部事実と異なるようですが概ね正しい内容です。

「じゃあ暴風竜は野放しなのか?」

当然、民達は不安に思います。それだけヴェルドラの力は強大です。

しかし、そうでもないらしい、と民は続けます。魔物の国の主と英雄ヨウムの説得に応じて、今はテンペストをねぐらにしている、と語ります。

実はこの噂、ヨウムが流したもののようで、この民も直接ヨウムに聞いていました。リムル達の作戦は順調のようで、民達も安心している様子です。

その噂を遠くの地から水晶越しに観察している者がいました。

魔窟

扉を潜り、ワルプルギスの会場に踏み入ったリムルですが、始めに目にしたのは魔王ギィ・クリムゾンでした。

一見、ムラのある魔素量で妖気を制御できない未熟者に見せかけていますがこれは偽装である、とリムルは見抜きます。

解析能力がない者は論外で偽装に気づけるかどうかをギィが判断している様子です。リムルですら、本当の実力などまるで予測がつきません。

「座ったらどうだ?扉の前に突っ立っていたら邪魔だろう。踏み潰されても知らんぞ。」

ギィがそう言った直後、扉からリムルの倍以上ある大男が出てきました。

ヴェルドラが喧嘩相手と言っていた巨人族の魔王「ダグリュール」です。隠す気もないのか出鱈目な魔素量があふれ出ていてヴェルドラといい勝負をしそうです。

そういえば、ヴェルドラが話していた喧嘩相手に吸血鬼の魔王もいたはずです。今はヴァレンタインという男に代替わりしているそうですが、まだ来ていないのか姿が見えません。

などと考えていると、扉から犬歯の目立つ男が入ってきました。魔素量もなかなかのものです。などとリムルは入ってくる魔王の観察をしていると、ふと違和感に気づきます。

後ろの従者のメイドのほうが魔素量が多いのです。妖気がランダムに変質しているのでわかりにくいですが、リムルは自身のスキルである智慧の王「ラファエル」も同じ見解のようです。

魔素量の大小が戦闘を想定した場合必ず強さの優劣に直結するわけではありません、事実、リムルはスキル無しでハクロウと戦った場合、負けてしまいます。ですので、強さに関しては参考程度にはなりますが、何者でしょうか?

もしかすると、ヴェルドラが喧嘩相手と話していた、前吸血族の魔王なのでは、などと考えていると、次の魔王があくびをしながら入ってきました。

けだるげな様子の男で、ラミリスとすぐに会話をはじめました。名前はディーノと言うようで、ラミリスと軽く会話をした後、隣のヴァレンタインには挨拶もなしに寝始めました。

軽い性格だな、という印象を覚えつつ、他の魔王と同様にリムルは鑑定をはじめると一瞬で感づかれてしまいました。どうも鑑定を妨害しているようで実力は測れません。

見た目で判断しないようにと、と再度認識しているとまた、扉が開きます。

有翼族(ハーピィ)の魔王フレイです。その色香にリムルは惑わされていると、シオンが口を開きます。

「後ろの従者の男・・・なんだか気になりませんか?」

フレイの後ろについてきているライオンの顔に翼を持った者が気になるようです。

鑑定により、魔素量はかなりのものですがこの場においてはそこそこという評価です。

しかし、気になる点があります。

リムルの記憶にあるような気配なのです。ラファエルに問いかけ、その答えを聞こうとした直後、またも扉が開きました。

魔王レオン・クロムウェルとの因縁

「お前がリムルか。」

リムルの目的の一つ、魔王「レオン・クロムウェル」が姿を現します。

シズさんをこの世界に召還し、炎の精霊「イフリート」と同化させた人物で、シズさんの未練といえる存在です。

「そうだよ。何か用でもあるのか?」

リムルの雰囲気はいつもの柔らかい雰囲気と違って見えます。

「いいや、その姿を見てふと懐かしく思っただけだ。」

リムルの姿を見て、そう答えます。魔王レオンもシズさんのことを覚えているようです。

その言葉を聞き、リムルはシズさんの死をレオンに告げました。

レオンもすでに知っていた様子で特に驚きもせずに、

「彼女は人間として生きることを望み、そして死んだのだ」

と、暗にこちらに非はないと告げます。

イフリートを受け入れ魔人となっていれば生き長らえていたのですが、そうしなかったのは彼女の意思です。

ですが、レオンにも思うところはあるのか、もしくはリムルに興味があるのか、リムルを自身の城へ招待するから文句があるなら来るといい、と告げます。

リムルもレオンとは話したいことが山積みなので、この招待を受けました。

「もっとも・・・お前がこの場を生き残れたらだがな。」

不穏な気配の中、扉が開きミリムとクレイマンが姿を見せました。カリオンは行方不明なのでこれで魔王八柱、揃いました。

リムルは、クレイマンと初対面なので、あのすかした男がクレイマンか、などと認識していました。

次の瞬間、

「さっさと歩けウスノロ。」

なんとクレイマンがミリムの顔を殴りつけました。魔王一同は驚愕の表情を見せます。

ミリムの性格や実力を考えると、本来ありえないことなのですが、ミリムは何事もなかったかのように、無言で席につきました。

その反応を見て、満足そうな表情を浮かべたクレイマンはワルプルギスの開催を宣言します。

一方、リムルの心中は穏やかではなく、憤怒の表情を浮かべています。

「楽に死ねると思うなよ。お前の計略は全て潰す。ワルプルギスでも戦場でもな。」

開戦と奇襲

「一体どうなっているのだ!?」

クレイマンの軍を指揮しているヤムザは焦っている様子です。どうやら、ワルプルギスの前にユーラザニアの生き残りを掃討し魂を集めるはずだったようですが、肝心の住民がどこにもいません。

それどころか、獣人を追っている途中の部下が奇襲を受け死んでいました。

状況がわからないヤムザは、今起きていることを分析します。

奇襲はテンペストへ避難していた獣人の戦士団でしょうか?三獣士はクレイマン軍の動きを察知して対策に出た可能性もあります。ですが、たとえ援軍を送ったとしてもテンペストからでは距離的に到底間に合いません。

などと可能性を考慮していると、まとも新手の軍勢から奇襲を受け始めます。

一体どこから来ているのか検討もつかないヤムザは焦りを見せます。

「ゲルド始めろ。」

奇襲を仕掛けていたのはリムルを説得していたベニマル達でした。ベニマルの合図でリムル陣営は一斉に距離をとっていきます。

その動きに、追えば罠を仕掛けてくると踏んだクレイマン軍はその場にとどまることを選択しますが・・・

ゲルドがエクストラスキル「土操作」を発動させ、クレイマン軍は大穴に落とされてしまいました。

飛翔能力を持った一部の者達は、危うく難を逃れ全滅を避けています。

ですが、ベニマルの采配はこれで終わりではありません。空中には、ガビルを筆頭にリムル陣営の飛翔戦力が待ち構えていました。

「大人しく落っこちておれば、痛い思いをせずに済んだであろうに。」

難を逃れていた者も、一人残らず叩き落としてしまいました。

見事にはまったベニマルの采配、勝負は決したと言える状況です。敵方に挽回の策はないでしょう。

同行しているユーラザニアの三獣士「アルビス」は、ベニマルの采配に感心しています。自分ではここまで的確に兵を動かせないからです。

ベニマルからすれば、リムルを説得してまで仕掛けたので勝って当然です。だからこそ油断や失敗はできません。

などと話しているとアルビスはベニマルに跪きました。

獣人の指揮権はテンペストに委ねているので、総大将はベニマルであるという考えのようです。

ベニマルはこれを承諾し、アルビスを副官に任命します。

これで本格的に指揮権を持ったベニマルは次の作戦について考えだします。戦場にはまだ幾らか強者の気配が残っています。

脅威を取り除くべく、タイミングを見てゲルド達をまた投入しよう、と考えていましたが、ここは獣人達の国です。テンペストの人間にばかり任せっきりなのはプライドが許さないようで、自分達に譲ってくれ、と三獣士達は懇願します。

軍の指揮は総大将であるベニマルに任せるので、自分達は今回の悪事を企てた敵軍中心の討伐へ向かう、と言います。

ここでベニマルは三獣士の意図がようやくわかりました。

自分達の国の戦争であるにも関わらず、ベニマルに総大将を素直に渡したのは自分達が出陣して今回の件の黒幕を自身らの手によって討ちたかったからなのです。

まぁどのみち出陣させようと考えていたのですが、謀られたような気持ちです。

「命令だ。好きに暴れて来い!」

ベニマルの掛け声と同時に三獣士は戦場へ飛び出していきました。

【転生らスライムだった件】第78話「魔王達の宴」ネタバレ

竜を祀る民

「なんと・・・翼もないのに空を翔るとは・・・」

獣王国ユーラザニアの三獣士「白虎爪のスフィア」は自身のスキル「飛翔走」で空を走っています。

どこに向かっているのか気になったガビルはスフィアに着いていきます。

どうもスフィアは敵後方にひと際強い気配を見つけたようです。ガビルもスフィアに言われて感知してみると、なんだか親しみを覚えるような、そんな気配を感じていました。

一方、クレイマン陣営の竜の民ですが探知スキル「龍眼」を発動させたヘルメスは戦況を把握しています。

クレイマン軍は、戦争の準備など先手をとって行動していたにも関わらず、始まってみれば後手後手の状況に呆れています。

「弱すぎる!デカい態度で我ら竜を祀る民を巻き込んでおきながら、とんだ無能指揮官ではないかヤムザめ・・・!」

ヘルメスにより、戦況を知った竜を祀る民神官長ミッドレイはこの事実に憤慨し、散々でかい態度をとっていたヤムザに対して怒りの表情を見せます。

ヤムザの悪口には同意するヘルメスですが、戦況に対しては冷静な分析をしています。

そもそもクレイマンはテンペストの援軍が間に合うことを想定していませんでした。クレイマン軍の裏をかき、罠まで用意しているテンペストの作戦に、ヤムザが有能であったとしても太刀打ちはできません。

それだけ、リムルの転移魔法によると思われる奇襲とベニマルの作戦は完璧でした。

「馬鹿め!姑息な作戦など力で打ち破れば済む話ではないか!」

ヘルメスによる分析を聞いて、なお、ミッドレイはヤムザを非難します。

その脳筋っぷりに味方であるヘルメスも呆れた様子を見せながら、テンペストがどうやって援軍を間に合わせたのか、疑問に感じています。

テンペストからの距離を考えると、転送魔法か転移魔法のどちらかの選択肢になりますが、転送魔法は物質を別の場所には送れますが有機物を送るには適していません。

なぜなら、転送魔法は送る対象が大量の魔素を浴びて変質してしまうからです。

そうなってくると、転移魔法になるのですが、人を移動させる転移魔法は魔素による変質を防ぐために対象者を結界で保護する必要があります。少人数ならともかく、軍隊のような大人数を転移させるにはとんでもない魔素が必要になります。

もし、そんな芸当ができるならとんでもない魔素量を持った者がいる、ということになります。

もちろんリムルなら可能な芸当なのですが、リムルの存在を知らないヘルメスはあーでもない、こーでもないと悩んでいました。

その様子を横目に見ていたミッドレイですが、ふとこちらに向かってくる気配に気づきます。

先ほど強い気配に向かって行ったスフィアとガビルです。強い気配とは、竜を祀る民のことだったようです。

向かってきた勢いのままスフィアはミッドレイに殴りかかりますが、片手で受け止められそのまま投げ飛ばされてしまいます。

「思ったとおりだ、気をつけなガビルさん。あいつら多分敵陣営の中で最強だ。」

堂々たる姿に確かな実力を持った竜を祀る民を前に、スフィアは気を引き締めました。

中庸道化連

「おやおや、これはちょっとまずい流れですねぇ。」

戦争を裏から見ていた、中庸道化連の「フットマン」と「ティア」ですが完全な負け戦を察し、どう行動するか相談しています。

ティアはクレイマンに連絡を入れ、指示を仰ごうと提案しますが、それは不可能です。なぜなら、クレイマンは現在、ワルプルギスの真っ最中だからです。

「それに・・・私たちにも少々野暮用ができてしまったようですよ?」

二人の前にフォビオが姿を現します。

「ありゃりゃ、もしかしてフォビオ様?あのフォビオ様?暴風大妖渦(カリュブディス)になったのに魔王ミリムに負けちゃったあのフォビオ様!?」

クスクスと笑いながらフォビオを煽るティアですが、フォビオはさらっと受け流しました。以前、フォビオは二人に騙された経緯があり、因縁の相手と言えます。

「殺される理由もわからないんじゃ、可哀想だからな!」

そう言いながら、フォビオはフットマンに攻撃を仕掛けました。

内心フォビオの速さに驚きつつ、挑発への耐性ができたようですね、と攻撃をかわしつつ取り繕います。

次の瞬間、フォビオの攻撃をかわしたフットマンの背後に影移動でゲルドが現れました。

「久しいなフットマン、俺を覚えているか?」

ゲルドも以前、豚頭帝(オークロード)計画と称し、豚頭族(オーク)全体を巻き込んだ策略にかけられた因縁の相手です。

こうして、中庸道化連二人に因縁のあるフォビオ、ゲルドが組み二人と相対します。

「ほほっ、どうです?その後の人生は罪の意識に苛まれお辛いのでは?」

二人を前にしてもフットマンの余裕な姿勢は変わりません。ですが、こんな挑発にのる二人ではありません。

「・・・最高だとも。こうして仲間と共に陰謀の裏で暗躍していた者どもを屠れるのだからな!」

包囲

その頃、クレイマン軍の指揮を任されているヤムザに戦況の報告が入ります。

後方には白虎爪スフィア、東の森には黒豹牙フォビオをクレイマン軍も確認したようで、テンペストにいるはずだと思っていた三獣士の出現に動揺を隠せません。

報告を聞いたヤムザは部下に時間を稼ぐよう命じます。その間に自分は傀儡国ジスターヴに戻り、「アダルマン」を連れて来る、と言います。

アダルマンならば、死霊を召還し軍勢を立て直せる、と告げるヤムザに、部下達もそれなら戦況を覆せるのでは?といった表情を見せています。死霊の王アダルマンとは何者なのでしょうか?

自分のいない間の指揮を任せ、ヤムザは軍から離れていきます。

しかし、ヤムザの本心は違っていました。

ここにきて三獣士の出現など、軍の立て直しなどと言える段階ではありません。クレイマンが認めるのは有能な部下のみで、負けが確定した時点で生きて戻れても処刑されてしまいます。そうなると、自分の身の安全確保を優先させ、自分だけ助かろうと考えていました。

そんな考えをしているなどと思わない部下達は、ヤムザが戻るまで持ち堪えようと、軍の再編成に臨みます。

しかし、ここで疑問が浮かびます。

クレイマンは用心深い性格でミュウランは監視されていました。ミュウランはクレイマンの幹部クラスであったことから五本指と呼ばれるクレイマンの優秀な部下でも警戒を怠っていません。

しかし、ヤムザだけは例外だったようです。

ヤムザは自らクレイマンに忠誠を誓っており、他の幹部と違って監視されていません。行方をくらませれば、クレイマンでも追跡は困難になります。

そのことを自身でも理解しているヤムザは五本指筆頭という地位を惜しみつつ、命には変えられないという思いで転移魔法を発動させました。

・・・が、しかし転移魔法が発動しません。

スキル「空間封鎖」を何者かが発動させており、魔法による逃亡はすでにできないようです。

急いで本陣に戻り、敵の襲撃を伝えようとしたヤムザでしたが、すでに本陣は制圧されていました。

石化、麻痺、毒とあらゆる状態で行動不能にされています。

「馬鹿な、ついさっきまで何事もなかったというのに・・・見張りは何をしていたっ!」

急いで周辺の様子を確認したヤムザの前には戦闘不能になり倒れている部下と、三獣士筆頭「黄蛇角のアルビス」がいたのでした。

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