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昇降機メーカーの特徴をランキングで紹介【国内シェアトップ5】

 

駅やショッピングモールなどへ行くと、昇降機(エレベーター・エスカレーター)が設置されています。

昇降機は上下階の移動を便利にしたり、車椅子・ベビーカーを使用している方の移動手段であったりと、毎日活躍しています。

 

このような昇降機には、どんなメーカーがあって、そのメーカーの昇降機にはどんな特徴があるのでしょうか。


そこでこの記事では、日本の昇降機の各メーカーの特徴などをランキング形式で紹介します。

紹介するメーカーは下記です。

・三菱電機
・日立ビルシステム
・東芝エレベータ
・日本オーチス・エレベータ
・フジテック

 

昇降機を趣味として観察されている方や興味のある方に向けて参考にして頂ければ幸いです。

それでは早速見ていきましょう。

目次

1位 三菱電機

三菱電機は国内シェア1位を誇っているメーカーです。エレベーターの試験塔は高さ173.0mで、愛知県稲沢市の稲沢製作所内にあり、SOLAÉ (ソラエ)と名付けられています。


三菱電機の最新のエレベーターは、予め用意された仕様の中から選択する標準型としてAXIEZ(アクシーズ)が、デザインや機能などの仕様を自由に決める特注型としてNEXCUBE(ネクスキューブ)があります。

 

どちらもモデルチェンジを繰り返してきた機種になりますが、この記事では最新のモデルを紹介します。

 

AXIEZ(以下、アクシーズ)

 

アクシーズは、基本仕様で日本語と英語でアナウンスをします。

 

例「上に参ります。 Going up.」・「ドアが閉まります。 Door closing.

 

さらに、地震や停電など非常時には日本語と英語・中国語・韓国語と4ヶ国語でアナウンスをします。これはテレビCMで時々流れていますが、アナウンスが日本語のみだと外国の方はどうすれば良いのか不安です。ですが、多くの言語でアナウンスすることで、外国の方も非常時は落ち着いて行動することが可能になります。一部の文面を除き、比較的ゆっくりとした速度で案内します。

 

戸閉アナウンスはチャイムで対応することもあります。


アクシーズの見た目・デザインについては、ボタンは基本仕様としてステンレスのクリックボタンとなっています。乗り場と行き先ボタンは丸形、戸開閉ボタンは四角いボタンで、ボタン外にそれぞれ「ひらく」・「とじる」と書かれています。戸開ボタンは若干大きめです。なお、開延長ボタンは三菱電機独自の記号が使用されています。

 

オプションで大形ボタンなどに変更することが可能です。ボタン点灯色は基本仕様でオレンジ、オプションで白・青に変更が可能です。

 

非常ボタンは四角で、赤の背景に受話器の記号、その上にSOS”と書かれたボタンになっています。

 

インジケーターは主操作盤に液晶が基本仕様で搭載されています。車椅子操作盤にはオレンジで表示する大型の16セグメント式デジタルインジケーターがあります。到着すると階表示が点滅するところが特徴的です。

 

外ドアと内ドアの間にあるセーフティシューはセンサー一体型で黒色になっていることが多いです。

 

NEXCUBE(以下、ネクスキューブ)

ネクスキューブはアクシーズと違い、多言語アナウンスと液晶インジケーターがオプションとして扱われます。

 

ネクスキューブはアクシーズの仕様以外にも対応可能です。大容量のエレベーターが1つの例になります。

 

そして、エスカレーター・動く歩道の紹介です。


エスカレーターは「Zシリーズ」・「省スペース形エスカレーター」・「スパイラルエスカレーター」の3種類で、動く歩道は「トラベーター」と名付けられています。

 

Zシリーズは、よく見る形のエスカレーターです。黄色い線は明るめで、太く描かれています。

 

省スペース形エスカレーターは、ステップの幅を保ったまま限られたスペースで設置が可能になります。Zシリーズとはデザインが異なります。

 

スパイラルエスカレーターは、なんと螺旋状のエスカレーターで、見た目が美しいです。

 

三菱電機については以上です。

 

2位 日立ビルシステム

参照元 (株) 日立ビルシステム

国内シェア2位は日立ビルシステム(以下、日立)です。茨城県ひたちなか市に研究塔があり、高さは213.5mと世界一の高さを誇っています。G1TOWER(ジーワンタワー)と名付けられています。

 

日立の最新のエレベーターは、標準型として「UABANACE(アーバンエース)」が、機械室がない特注型として「ORDERUABAN(オーダーアーバン)」が、機械室がある特注型として「オーダー型乗用エレベーター」があります。

 

いずれも、多くのモデルチェンジを繰り返してきた機種になります。

 

UABANACE(以下、アーバンエース)

 

アーバンエースは、わかりやすい液晶インジケーターが特徴です。

 

液晶のサイズは8.4インチの大きなものを使用し、走行中は次に到着する階を表示します。また、保全契約を締結しているエレベーターは、天気予報やエレベーターの便利機能を紹介しています。非常時は液晶インジケーターに日本語と英語・中国語の簡字体と繁字体・韓国語を表示して案内します。

 

アーバンエースのボタンは、白を背景とした丸形ボタンに数字が斜体で書かれています。戸開閉ボタンは四角で、それぞれ「ひらく」・「とじる」と書かれています。戸開ボタンは大きめになっており、文字と記号の色は緑または水色です。

 

非常ボタンは黄色を背景とした受話器記号で、丸形です。

 

行き先ボタンで登録した階に到着する直前、その行き先ボタンはドアが完全に開ききるまで点滅するようになっています。

 

マトリクス式のデジタルインジケーターは最上階、もしくは最下階に到着する直前に矢印が反転するようになっています。

 

アナウンスは標準で「◯階でございます。」と案内します。アナウンスは合成音声であるところもポイントです。最新モデルでは比較的早口で案内します。

 

戸閉アナウンスは戸閉ボタンを押した場合は省略する場合が多いです。

 

なお、非常時のアナウンスは多言語ではありません。外国の方は液晶インジケーターを頼りに行動する必要があります。

 

ORDERUABAN(以下、オーダーアーバン)

 

オーダーアーバンは積載2000kg(定員30)まで対応できます。基本的な仕様はアーバンエースと統一されていますが、特注型ですから仕様は自由に選ぶことが可能です。

 

オーダー型乗用エレベーター

先ほどのオーダーアーバンと異なる点は、機械室の有無で、オーダー型乗用エレベーターには機械室があります。これによって、さらに大容量で、スピードも上げることが可能になります。

 

そして、エスカレーター・動く歩道の紹介です。

 

エスカレーターはVXシリーズ」・「VXSシリーズ」2種類で、動く歩道は「オートラインMXシリーズ」と名付けられています。

 

VXシリーズは、よく見る形のエスカレーターです。黄色い線は細めで明るく、各ステップの側面まで描かれている点がポイントです。

 

VXSシリーズは、VXシリーズをスリムにした形で、デザインは似ています。

 

日立ビルシステムについては以上です。

 

3位 東芝エレベータ

国内シェア3位は東芝エレベータ(以下、東芝)です。東京都府中市に府中事業所・工場と高さ150m級の試験塔があります。また、府中事業所はTBS系のテレビドラマ「ノーサイド・ゲーム」のロケ地でもあります。

 

東芝の最新エレベーターは標準型としてSPACER-GRⅡ(スペーセルGRⅡ)が、特注型としてORDER SPACEL-GRⅡ(オーダースペーセルGRⅡ)」・「ELCRUISE(エルクルーズ)があります。

 

SPACEL-GRⅡ(以下、スペーセルGRⅡ)ORDER SPACEL-GRⅡ(以下、オーダースペーセルGRⅡ)20161月に発売しました。

 

スペーセルGRⅡ

 

スペーセルGRⅡは、乗り場とかごにあるすき間がほとんどない、「しきい間すきまレス」が特徴的です。

 

通常、乗り場とかごの間にはすき間があります。このすき間はエレベーターが走行するのに必要不可欠ですが、カードや鍵などの小さな物を落としたり、ヒールが引っ掛かってつまづいたりすることがありました。

 

そこで東芝は可動式ブロックを開発しました。この可動式ブロックによって乗り降りの際に乗り場とかごのすき間を減らすことが可能になりました。そして、小さな物を落としたり、つまづいたりする心配が少なくなりました。

 

スペーセルGRⅡのボタンは、黒を背景とした角丸ボタンに数字や記号が書かれています。また、各ボタンは枠で囲ってあります。

 

戸開閉ボタンはそれぞれ「ひらく」・「とじる」の表記があるほか、戸開ボタンはわずかに大きく、緑の枠で囲ってあります。

 

非常ボタンは受話器記号の下に「ひじょう」と書かれており、ボタンは黄色の枠で囲ってあります。

 

主・副操作盤には広角ミラーが付いており、かご内を見渡すことが可能です。

 

スペーセルGRⅡは到着時に走行方向に向かう階で呼び登録がなければドアが開くタイミングでインジケーターの矢印は消灯もしくは反転します。

 

多言語のアナウンスはオプションです。また、4ヶ国語に対応するには副操作盤の設置と液晶インジケーターの採用が必要です。

 

アナウンスは2種類で、抑揚がしっかりつけられているアナウンスと、音程が低めのアナウンスがあります。

 

戸閉アナウンスを省略しない場合がほとんどで、案内するまでドアは閉まりません。

 

オーダースペーセルGRⅡ

 

特注型ですが、主として大容量のエレベーターを設置したいときに採用します。ただし、容量とドアの形状の組み合わせは決められています。

 

また、仕様はスペーセルGRⅡと似ています。

 

ELCRUISE(以下、エルクルーズ)

 

エルクルーズはオーダースペーセルGRⅡよりも自由度が高いです。低速・中速のエレベーターから高速エレベーターまで対応しています。低速・中速のエレベーターは機械室の省略も可能です。

 

エスカレーターの紹介

 

エスカレーターはKindmover(カインドムーバー)と名付けられています。

 

動く歩道はそのまま「動く歩道」の名称で販売されています。

 

Kindmoverは、よく見る形のエスカレーターです。標準的なサイズのものと省スペース形があります。黄色い線はオレンジ寄りで太く描かれています。

 

東芝エレベータについては以上です。

 

4位 日本オーチス・エレベータ

参照元 日本オーチス・エレベータ

国内シェア4位は日本オーチス・エレベータ(以下、OTIS)です。オーチスはアメリカのエレベーター製造会社で、その日本法人になります。オーチスは世界規模だとトップシェアを誇ります。試験塔は千葉県山武郡芝山町にあります。

 

OTISの最新エレベーターは標準型として「Gen2 Premier(ジェンツープレミア)」と「SPEC ECO(スペックエコ)」が、特注型として「Order REVO(オーダーレボ)」があります。

 

Gen2 Premier

 

Gen2 Premierはロープ式ではなく、フラットベルト式を採用しています。フラットベルトはロープと比較して耐久性に優れています。

 

Gen2 Premierのボタンはすべて丸形で、ステンレスとなっています。実際にボタンを押してみると「カチッ」と音が鳴ります。

 

戸開閉ボタンは記号が描かれており、戸開ボタンの背景は緑に色付けされています。

 

非常ボタンはオレンジの背景に受話器の記号が描かれています。ボタン・マトリクス式インジケーターの点灯色は、白が基本仕様になっています。

 

インジケーターは走行中、矢印が点滅するようになっていますが、場所によってはスクロールしたり、何も動作しなかったりします。

 

液晶インジケーターはオプションです。

 

アナウンスは到着階を案内する前に「ポーン」と鳴ります。

 

SPEC ECO(以下、スペックエコ)

 

こちらは駅で大量に見かけると思いますが、駅以外にも設置可能です。スペックエコは水圧式を採用しており、ピットの深さが150mmと浅いため、既存の建物への設置に適した機種となっています。

 

デザインはGen2 Premierに準じていますが、直角二方向出入口のL字型のかご形状も採用可能です。

 

Order REVO(以下、オーダーレボ)

 

こちらは機械室がないロープ式です。特注型ですから、基本的に仕様は自由に選ぶことが可能です。

 

エスカレーター

 

エスカレーターは、よく見る形のものとして主に508NCEがあります。

 

手すり入り込み口部分はエントリーボックスと呼ばれ、手や物が引き込まれないように工夫されています。

 

日本オーチス・エレベータについては以上です。

 

5位 フジテック

国内シェア5位はフジテックです。滋賀県彦根市に本社とエレベーターの工場・試験塔があり、「ビッグウィング」と名付けられています。エスカレーターの工場は兵庫県豊岡市にあり、「ビッグステップ」と名付けられています。

 

フジテックの最新のエレベーターは、標準型としてXIOR(エクシオール)」が、特注型としてOrder XIOR(オーダー型エクシオール)」があります。ただし、仕様によって名称が異なっている場合があります。

 

XIOR(以下、エクシオール)

 

エクシオールは、階を通過したことをお知らせします。

 

これは、途中の階を通過するたびに音で伝えます。また、音には途中階の通過だけでなく、エレベーターの走行方向もお知らせします。走行方向は音程で区別しています。

 

エクシオールのボタンはすべて丸形で、戸開ボタンと非常ボタン以外は白地です。ボタンのストロークは深めになっています。

 

戸開閉ボタンはそれぞれ「ひらく」・「しまる」の表記があるほか、戸開ボタンは広めで背景が緑に着色されています。また、戸開ボタンは戸開時は点灯、戸閉動作時や待機・休止時は点滅することで戸開ボタンの位置がわかりやすくなるよう工夫されています。

 

非常ボタンは背景を黄色に着色しており、受話器の記号が黒で描かれています。

 

戸開閉ボタンや行き先ボタンの記号の凸文字は、記号の縁部分が出っ張る形になります。

 

デジタルインジケーターは走行中はスクロールします。液晶インジケーターは標準搭載で、状況に応じて背景色が変わります。

 

車椅子操作盤のボタンは全体的に奥に引っ込んでいます。肘などの接触による意図しない操作を防ぎます。

 

アナウンスは比較的早口で案内します。戸開アナウンスは省略しないものがほとんどです。戸閉アナウンスは他の文面を案内している場合は省略しますが、それ以外の場合は戸閉ボタンを押したタイミングで案内します。

 

Order XIOR(以下、オーダー型エクシオール)

 

オーダー型エクシオールは特注型ですが、厳密にはエクシオールの特注仕様という位置づけになっています。その中でも展望エレベーターは「スカイサルーン」と名付けられています。

 

エスカレーター・動く歩道の紹介

 

エスカレーターはGS-NX」・「Slimfit(スリムフィット)」の2種類で、動く歩道はAUTOWALK(オートウォーク)と名付けられています。

 

GS-NXはよく見る形のエスカレーターです。黄色い線は細めで黄色いものと、太めでオレンジ寄りのものがあります。

 


Slimfitは、「業界最小のトラス幅」と謳っており、GS-NXとはデザインが異なります。

 

フジテックについては以上です。

 

昇降機メーカーの特徴をランキングで紹介【国内シェアトップ5】まとめ

昇降機の各メーカーは、利用者にとって使いやすいよう工夫を凝らしています。また、安心して利用できるよう、安全対策に力を入れています。

 

見た目はもちろん、アナウンスなどのソフトウェア面でもメーカーによって違いがたくさんあります。中には、「特定の1基」ならではの特徴を持っているものもあります。

 

昇降機は、1基ごとにいろいろな「顔」を持っているところが魅力です。

 

外出先で利用する昇降機の特徴を見つけたり、特徴からメーカーや機種の名前を調べたりして、昇降機を楽しんで頂けたらと思います。

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