今のガス料金は高いのか?安いのか?
ガス料金の仕組みを理解していないからしっかりと把握しておきたいなぁ・・・
こんにちは!この記事ではガス料金の平均や計算方法について詳しく解説したいと思います。!ただ使うだけ!と思っていると意外に高い料金を払っているかも?この機会に見直してみてくださいね?
戸建て、賃貸、マンション様々な暮らしの中で必要になってくるエネルギーの中でプロパンガスをお使いの方も多いのではないでしょうか?
ただ問題なのは、ガス料金の仕組みを知らないと高い料金を払っている可能性もあります。
今はガス会社を自由に変えられる時代です。ガス料金の仕組みを知る事で毎月の支払いを安く改善出来たり、安心安全なガス屋さんを選ぶ事ができると思っています。
今回はガスの料金でお悩みの方向けに料金の平均や計算方法、節約術を紹介したいと思います。記事内容は現役のガス屋さん営業マンに細かく聞いた内容を業界の裏話しも含めて紹介していきたいと思います。
ガス料金の仕組みは?
初めに確認して頂きたい事が一つあります。
それはガス料金の伝票は保管してあるか?と伝票の見方を理解しているか?です。
毎月確認して伝票を保管している方は問題ないです。しかし・・・・金額だけ確認して今月は高かったな?安かったな?といった感じて伝票を捨ててしまっている方は要チェックです。
仕組みを理解する事で料金が高いガス会社がいいのか?安いガス会社がいいのか?というのが理解出来ると思います。
その為にもお手元にぜひガスの伝票を用意していただき計算しながら見て頂けれると幸いです。
なぜガス会社によって料金が違うのか?
こんな場面はありませんか?例えを交えて紹介します。
AさんBさんが世間話しをしているとガス料金の話しになりました。
Aさん 今月はガス代高かったわねぇ?
Bさん そうなの?内は安かったわよー!
Aさん あら?いいわねぇー!○○会社とはずっとやってもらってるから信用してるんだけどねぇ!
Bさん 内はガス会社を変えてみたら安くなったのよー!
奥様方でこのような会話をした事があるといういう方も多いのではないでしょうか?
理由としてはガス会社によって料金が好きに決められるので自由に料金設定が出来るからです。
当然高い人もいれば安い人もいると言う事です。
ガス会社はガス料金をどのように決めている?
中東、サウジアラビアから輸入されたプロパンガスは供給会社は仕入れます。
ここで原価が発生します。
一概に全てのガス会社が仕入れを行なっているわけではないので委託などをしている会社は数量に応じて仕入れが発生する仕組みです。
ですので料金設定は都度、仕入れ値が変わるので基準料金から値上げをしたり、値下げをする事で供給会社は利益確保の為、料金を決めているという事です。
これはガソリンの料金が変動するのと一緒だね。燃料は生活には必要な資源だからしょうがないですね?
仕入れ値から利益を出す為の単価設定をし基本料金は使用量がなくても毎月頂くという仕組みです。
アパートや賃貸物件の料金はどうなの?
基本は戸建て料金より高いです。なぜか?
ガス会社は新築時に建築設備としてはオーナー様に費用を請求せず、契約書を締結し長い間供給して頂く事を条件に供給するため、アパートや賃貸物件は入居者への負担になっているからです。
これが事実!!
基本料金で3000円程の請求を毎月している会社もあるのが現状です。
ですので、後半でもお話ししますが法律が変わりました。
その理由は請求金額に対して不透明だからです。
定期点検や配送料は請求に含まれてるの?
定期点検とは何なのか?
法律で決められた年数以内(4年に1回)に必ず点検を実施しないといけません。
ですので、自社でやっている場合もあれば委託をしている場合もありますが、もちろん費用がガス会社はかかります。
配送料は?
保安点検と考え方は同じですが、違うのは毎月のようにボンベの入れ替えをしないとガスが無くなってしまうので費用がかかります。
これらの費用の他にはボンベ容器の費用やガスメーターや調整器(ホース)などの必要な機器が供給会社は定期的に交換をする必要があります。
全ての費用が1件あたりに対して基本料金として頂いているわけです。
では実際にガス料金の見方と計算方法についてみていきましょう。
ガス料金の見方と計算方法
冒頭にもお伝えしましたが伝票が手元にあるととてもわかりやすいのでぜひ見てみてください。
捨ててしまった方は毎月一回は届くのでその際に確認してみて下さい。
今は電子化されている会社もあるみたいなのでその際はオンラインで確認下さい。
こちらが実際の検針伝票になります。
項目内容は下記の通りです。
保安点検とは?検針の方が点検をして異常が無いかの判断をします。もちろんこの検針員の方は指定の免許が必要です。
従量料金計算式
従量料金÷使用量=m3あたりの単価の計算方法
7875÷19=414.4円がm3あたりの単価になります。
ガス料金お住まいの料金詳しく知りたい方は下記リンクより確認してみて下さい。
原料調整額とは?算定方法を紹介
輸入価格と為替レートの変動を速やかに反映させる仕組みの事です。
簡単に言うと原価が下がったからちゃんと値下げしますよって事です。原価が高騰した場合は逆に値上げになります。
原料調整額の算定方法
CP価格×為替÷1000となります。ここまで信頼性のある事はガス会社はしませんし、面倒だと言うのが正直なところだと思います。
迅速な対応をしてくれるガス会社が個人的にはいいとは思いますが・・
※原料調整費を導入している会社は限らています。特に大手ガス会社はしていないようです。
例:消費する最大能力の計算方法
ガスコンロ消費量 10Kw(最大)
給湯器消費量 50Kw(最大)
消費量の合計は60Kw(最大)
[aside type=”boader”] 計算式
※kw(キロワット)をkcal(キロカロリー)にする
※860kcal×60kw=51,600kcal ※1
※51,600kcal÷24,000kcal=2.15㎥/h ※2[/aside]
1時間あたり給湯器,ガスコンロを最大能力で使用すると2.15㎥ガスを消費するという事になります。
しかし,最大能力で使用するというケースはほとんどなく約30%~50%で使用する頻度の方が高いため消費量は約半分以下という計算になります。
例:2人暮らしの場合の計算方法
上記の器具例で計算
・ガスコンロ 最大能力の40%で1時間使用
・給湯器 最大能力の30%で1時間使用
[aside type=”normal”] ポイントは何時間使うか?世帯人数によって使用される時間を変えて頂けると計算できます!まず最大能力で使う事は少ないのでガスコンロ40%、給湯器30%の能力で使った場合を想定して計算しました。 [/aside]
ガスコンロ計算式
①860kcal×4kw=3,440kcal※1
②3,440kcal÷24,000kcal=0.14㎥※2
③0.14㎥×30日=4.2㎥
給湯器計算式
①860kcal×15kw=12,900kcal※1
②12,900kcal÷24,000kcal=0.53㎥※2
③0.53㎥×30日=15.9㎥
・ガスコンロ使用量4.2㎥+給湯器使用量15.9㎥=合計20.1㎥となり430円/m3の場合8643円(税別)となります。
※1 1kw=860kcal
※2 1m3=24,000kcal
大人2人暮らしで生活するとガス代は8643円+基本料金ということになります。
ちょっと面倒くさいけど頑張って計算してみてね?家計を見直して別な事に使えるお金が増えるかもしれませんよ?
もちろん全国的にみたら平均より安い人高い人がいると思います。ご自身の契約しているガス屋さんの単価と基本料金で是非計算されてみて下さい。
では実際に現在のガス料金の確認が出来たと思います。実際に全国平均の料金はいくらなのか?を見ていきましょう。
ガス料金の平均(全国)
ガス料金の平均値参照元は石油情報センターの2020年4月5日公表掲載された情報を紹介しております。全て税込価格になります。
最終更新日 2020年4月7日
全国平均
5㎥/4,935円
10㎥/7,900円
20㎥/13,488円
50㎥/28,748円
北海道局
基本料金/2,138円
5㎥/6,145円
10㎥/9,948円
20㎥/17,068円
50㎥/37,616円
東北局
基本料金/1,881円
5㎥/5,333円
10㎥/8,723円
20㎥/15,167円
50㎥/32,869円
関東局
基本料金/1,776円
5㎥/4,606円
10㎥/7,372円
20㎥/12,685円
50㎥/27,448円
除伊豆諸島・佐渡
基本料金/1,774円
5㎥/4,594円
10㎥/7,348円
20㎥/12,640円
50㎥/27,338円
中部局
基本料金/1,877円
5㎥/4,859円
10㎥/7,656円
20㎥/12,986円
50㎥/27,262円
近畿局
基本料金/1,887円
5㎥/4,837円
10㎥/7,701円
20㎥/13,050円
50㎥/27,740円
中国局
基本料金/1,974円
5㎥/5,226円
10㎥/8,243円
20㎥/13,891円
50㎥/29,226円
中国局除隠岐
基本料金/1,972円
5㎥/5,227円
10㎥/8,247円
20㎥/13,896円
50㎥/29,228円
四国局
基本料金/1,875円
5㎥/4,863円
10㎥/7,777円
20㎥/13,266円
50㎥/27,996円
九州局
基本料金/1,832円
5㎥/4,952
10㎥/7,908
20㎥/13,223
50㎥/27,241
除離島
基本料金/1,831円
5㎥/4,935円
10㎥/7,872円
20㎥/13,127円
50㎥/26,893円
沖縄総合事務局
基本料金/1,806円
5㎥/5,016円
10㎥/8,157円
20㎥/14,082円
50㎥/30,625円
除宮古八重山等
基本料金/1,821円
5㎥/5,045円
10㎥/8,206円
20㎥/14,138円
50㎥/30,696円
もっと詳しく知りたいという方は石油情報センターにアクセス後お住まいの地域を入力すると今現在の平均料金が確認できます。
ガス代節約の方法
どうしたらガス代を節約できるのか?
身近に出来る節約方法を紹介します!
②調理の際は鍋底の水滴を拭いてから火を付ける
③残り湯を沸かし直す(気になる方はおススメしないです)
④給湯温度を出来るだけ低く設定する
⑤台所の湯は貯めて洗う(流したままにしない
⑥シャワーヘッドを節水型にする
⑦給湯器をエコ製品に交換する
⑧ガス会社に単価交渉をしてみる
⑨ガス会社を変更する⇒【エネピ】
節約し過ぎても快適な生活にはならないので出来る事からやっていくのがいいと思います。
今はガス自由化と料金透明化の時代
ガス自由化とは?
ガス市場を一般事業者に開放し、ガスの需給体制を自由化にする事。「エネルギーシステム改革」ともいいます。
・ガス料金の抑制で低価格化へ
・ガス市場を一般事業者に開放し、ガスの需給体制を自由化にする事。
・利用方法の拡大
電力・ガスのセット割引を始めとするサービス競争が消費者の切り替えを促し、将来的にはエネルギー業界の再編・統合につながる。
料金透明化とは?
前半でも話しましたが、アパートの基本料金が3000円程の高額な基本料金について入居者から反発の声が多く基本料金の中での費用の明細を別けなさいということが法令で決まりました。
またガス会社は標準料金の提示をしなければ法律違反になります。
ホームページまたは検針伝票に記載をする事が条件になります。
基本料金3,000円は正直びっくり!現実問題としてガス業界の見方が少し変わってしまいました。
ガス料金平均や計算方法は?仕組みを徹底解説!節約術も紹介【プロ監修】まとめ
まずはご家庭のガス料金を知り、ガス料金は明確になっているのかを調べることが重要だと思います。
料金が高い、安いだけでは選ばず保安や対応を早急に対応してくれ、料金は明確に値上げ値下げを正直に行ってくれる会社がいいのではないでしょうか?
当たり前に安心してガスが使える環境を維持してくれる事がお客様にとっては1番だと感じます。
是非皆様のライフスタイルに役立てて頂ければ幸いです。
ガス料金の見直しはガス料金比較サイトのエネピ からご確認できますので一度見直してみてはいかかでしょうか?
高い料金を支払っていたり,現在取引しているガス屋さんの対応に少し不満がるなどまずは料金の違いやサービスの違いを確認してみてはいかかでしょうか?
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