エレベーターの裏技を知れば意外と役立ちます。
是非試して欲しい内容となっておりますので最後までご覧頂ければと思います。
気になる方は是非ブックマークして試して見て下さいね?
エレベーターは、ビルやマンションなどに設置されており、「縦の交通機関」といわれるくらい、多くの階を移動するのに必要不可欠な存在となっています。
エレベーターには、もっと便利に移動できるよう、いろいろな機能が詰まっています。
その機能とは、一体どんなものがあるのでしょうか。
この記事では、エレベーターの知っておくと便利な機能や、ほとんど使い道のない機能まで、裏技として紹介します。
この記事で紹介する機能を使って、エレベーターをもっと便利に使用して頂ければ幸いです。
それでは見ていきましょう。
裏技1.行き先登録キャンセル
エレベーターで、行き先階のボタンを押し間違えてしまったことは誰もが経験すると思います。
ボタンを押し間違えると、無駄に押し間違えた階に停止してしまい、同乗者がいると気まずくなることもあるでしょう。
その時には「行き先登録キャンセル」コマンドを使用します。
このコマンドは、押し間違えた階を取り消し、乗り場で呼び出された階や目的の階までスムーズに移動することが可能になります。
このコマンドは、メーカー・機種ごとに異なる部分があるため、大手5社での方法を見ていきましょう。
ただし、ここで紹介した機種であっても行き先登録キャンセルが不可能な場合や、紹介していない機種でも簡易更新などで行き先登録キャンセルが可能な場合もあるのでご注意ください。
三菱電機の場合
三菱電機で可能な機種は下記です。
などです。
基本的な操作方法は、すべての機種で「キャンセルしたい階のボタンをダブルクリック」です。
この操作を行うと、ただちに登録が取り消されるようになっています。
なお、一部のエレパックアイやアクシーズでは、行き先階が2つ以上登録されていることが条件になっているため、この操作は目的の階を登録してからキャンセル操作を行うようにしましょう。
日立ビルシステム(日立)の場合
日立で可能な機種は下記です。
などです。
基本的な操作方法は、「キャンセルしたい階のボタンをダブルクリック」です。この操作を行うと、ただちに登録が取り消されるようになっています。
また、一部のエレベーターでは「キャンセルしたい階のボタンを長押し」することで行き先登録キャンセルが可能となっています。
なお、日立では登録をキャンセルした階は約3秒、再登録を受け付けませんのでご注意ください。また、機種や世代によって戸開時のみ可能な場合や、車椅子操作盤で登録した階のキャンセルが不可能な場合もあります。
東芝エレベータ(東芝)の場合
東芝で可能な機種は下記です。
などです。
基本的な操作方法は、「キャンセルしたい階のボタンを1回押し、ボタンが点滅している間にもう一度押す」という方法であり、実質「ダブルクリック」です。
この操作を行うと、ただちに登録が取り消されるようになっています。
東芝のエレベーターでは、既に行き先登録されているボタンを押すと、点灯から点滅に変わります。点滅している間にもう一度ボタンを押すと登録がキャンセルされるようになっています。なお、点滅状態から何も操作しない場合、数秒後に点灯状態に戻ります。
日本オーチス・エレベータ(OTIS)の場合
OTISで可能な機種は下記です。
などです。
基本的な操作方法は「キャンセルしたい階のボタンをダブルクリック」
です。この操作を行うと、ただちに登録が取り消されるようになっています。
ただし、一部のエレベーターでは「戸開状態で、戸開ボタンを押しながらキャンセルしたい階のボタンをダブルクリック」で可能なものもあります。
フジテックの場合
フジテックで可能な機種は下記です。
などです。
フジテックのエレベーターでは、機種によって少し操作方法が変わります。
まず、「エリシオ」・「ニューエリシオ」・「エシード」の場合ですが、「キャンセルしたい階のボタンを遅めのリズムでダブルクリック」します。
速いリズムでダブルクリックすると失敗しますのでご注意ください。
また、一部のエレベーターではキャンセルしたい階のボタンを「5連打」することでキャンセルが可能になっているものもあります。
次に、「エシードe2」・「エシードα」・「エクシオール」の場合ですが、「キャンセルしたい階のボタンをダブルクリック」します。
こちらは速いリズムでダブルクリックしてもキャンセル可能です。
ただし、キャンセルされるのは操作を行ってから約1秒後となりますのでご注意ください。
行き先登録キャンセルについては以上です。
裏技2.行き先登録を「複数同時に」キャンセル
先ほどの行き先登録キャンセルの応用で、複数の階を同時にキャンセルします。
2つ以上の行き先階を同時に操作します。操作方法は先ほどの行き先登録キャンセルと同様で、メーカー・機種に応じて操作します。
この操作を行うと、複数の階の登録がキャンセルされます。
ここで、「複数の階を同時に操作したら、同時にキャンセルされるのは当然」と思うかもしれません。ですが、実際は大手5社の最新のエレベーターでは日立のみが可能となっています。
それ以外は「1つだけキャンセルされる」または「キャンセルされない」のどちらかです。
行き先登録を複数同時にキャンセルことに関しては以上です。
裏技3.すべての行き先ボタンを押して選びなおす
多くの階に停止するエレベーターでは、「いたずら呼びキャンセル」を搭載しているものがあります。これは、乗客数と登録されているボタンの数を比較して、不必要に登録されている場合はいたずらと判断して登録されている行き先を一括で取り消す機能です。
この裏技では、この「いたずら呼びキャンセル」を利用して行き先ボタンを選びなおします。
この裏技を実行する前の条件は下記です。
条件1:多くの階に停止するエレベーターであること(目安は停止中の階を含めて6階床)
条件2:自分以外に誰も乗っていないこと
・条件1を満たすと、基本的にそのエレベーターはいたずら呼びキャンセルを搭載しています。
・条件2についてですが、これはいたずらかどうかをエレベーターに乗っている容量(日本では1人65kgで計算)で判断しています。
つまり、エレベーターに乗っている人数が多いと、いたずらと判断されず、キャンセルもされません。
これらの条件を満たしていない状態でこの裏技を実行し、尚且つ行き先登録キャンセル機能もないエレベーターであった場合、各階に停止してしまうことになるのでご注意ください。
それでは、操作方法を紹介します。この裏技は「すべての行き先ボタンを押す」ことで実行できます。
なお、一括キャンセルされるタイミングは、メーカーによって異なります。
すべての行き先ボタンを押して選びなおす裏技については以上です。
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裏技4.ドアを一度も開けずに往復する
行き先キャンセル機能を利用して、一度もドアを開けずに往復可能なエレベーターがあります。
これは、行き先階に向かっている途中に登録をキャンセルし、エレベーターが一度停止した後、逆方向に進むといった流れになります。
この裏技は、東芝のスペーセル・Newスペーセル・スペーセルEXで可能です。
また、東芝の行き先登録キャンセル方法を使用します。
操作方法を紹介
この裏技は、「エレベーターの走行開始後、すぐに進行方向とは反対の行き先ボタンを押し、進行方向側の行き先登録をキャンセルする」ことで可能になります。
これをエレベーターが折り返し、走行を始めたところで同じ操作を行うと、半永久的に往復運転することになります。
操作を止めるか、途中で戸開ボタンを押すと、往復運転を中止し、ドアが開きます。
ドアを一度も開けずに往復する裏技については以上です。
裏技5.センサーを無効にしてドアを強制的に閉める
この裏技はエレベーターの中が満員に近い状態で実用性を発揮します。
この裏技自体を紹介する前に、ドアに備え付けられているセンサーや安全装置について説明します。
ほとんどのエレベーターのドアには、外側(乗り場側)のドアと内側(かご側)のドアの間に「セーフティシュー」と呼ばれる1本のバーがあります。
戸閉中にセーフティシューが押し込まれるとドアを開いて挟まれを防ぎます。
セーフティシューが押し込まれている間はドアが閉まりません。
また、比較的新しいエレベーターでは、「マルチビームドアセンサー」を搭載しており、出入口に赤外線センサーが張り巡らされており、1本でも遮るとドアは閉まりません。
しかし、これらは満員に近い状態になると、エレベーターのドアが閉まらず、なかなか出発しない原因になるのです。
セーフティシューは触れていない状態であれば問題ないのですが、マルチビームドアセンサーが遮られていると、戸閉ボタンを軽く押しただけではドアを閉めることができないのです。
だからといって、まだ乗れるエレベーターから降りて、次に到着するエレベーターを待ったり、他の方を無理に押し込んで乗ったりすることは避けたいところです。
そこで、「強制戸閉」機能を使って無理なく多くの方を乗せた状態でエレベーターを出発させることができます。
この機能は、大手5社の中でOTISはオプションとなっています。
また、操作方法は共通ですが、実際の動きはメーカーで異なります。
この裏技を実行するための操作方法を紹介
それは「ドアが閉まりきるまで戸閉ボタンを押し続ける」ことで、センサーが無効になって強制的にドアが閉まります。
ポイントは、「ドアが閉まりきるまで」です。
センサーが無効になるのは、戸閉ボタンを押している間だけであり、戸閉ボタンを離すとセンサーが再び有効になります。
有効になった状態でセンサーが遮られていれば、再戸開してエレベーターはなかなか出発しません。
ですから、戸閉ボタンはドアが閉まりきるまで押してください。
そして、この裏技を実行すると、三菱電機のエレベーターでは次のアナウンスで警告します。
「ドアが閉まります。ピピピピピ・・・(ドアが閉まりきるか戸閉ボタンを離すまで)」
もしくは
「ドアが閉まります。ピピピ ドアが閉まります。ピピピ」(ドアが閉まりきるか戸閉ボタンを離すまで)
強制戸閉はあまり知られていないことから、このアナウンスで本当の満員と思われる方が多いのが現実です。
また、この裏技は自分の目で安全を確かめる必要があります。
なお、セーフティシューはこの機能を使用しても有効のままですから、押し込めば再戸開します。
強制戸閉には2種類ある
先ほどは戸閉ボタンでセンサーを無効にした強制戸閉を紹介しましたが、実は強制戸閉には2種類あります。
そのもう1つは、タイムアップによる強制戸閉です。
こちらは一定の時間ドアが開放されているとセンサーを無効にして強制的にドアが閉まります。
また、タイムアップによる強制戸閉は三菱電機以外でもアナウンスで警告してドアを閉めます。
センサーを無効にしてドアを強制的に閉める裏技については以上です。
裏技6.開延長ボタンがないエレベーターでドアを開放する
エレベーターは基本的に数秒でドアが閉まります。しかし、これでは荷物やベッドを載せるのに適していません。
そこで、「寝台用」やほとんどの「人荷用」のエレベーターには「開延長」ボタンが備え付けられており、このボタンを押すと戸開時間を大きく延ばすことができるようになっています。
しかし、荷物を載せるのに使うエレベーターは必ずしも人荷用や寝台用であるとは限りません。
ショッピングモールではショッピングカートを運搬する作業でエレベーターを使用しているところを見かけることが多いと思いますが、そのエレベーターは「乗用」で開延長ボタンがないことも多いです。
そこで、この裏技は、開延長ボタンがないエレベーターでもドアを開放状態にして安全に荷物を載せることができるようになります。
この裏技は、フジテック製エレベーターで
・ニューエリシオ
・エシード
・エシードe2
・エシードα
・エクシオール
などで可能です。
実際の操作方法は「停止中の階のボタン」と「戸開ボタン」を「長押し」します。
例えば、2階に停止しているのであれば、「2」と「戸開ボタン」を長押しします。
戸開ボタンが点灯状態、戸閉ボタンが点滅状態になったら操作完了で、開放状態になります。なお、操作途中に停止中の階のボタンが点滅する場合がありますが、気にしないでください。
そして、開放状態にした後は、戸閉ボタンを必ず押してください。
これを忘れると、長時間停止した状態になり、他階で待つ方に迷惑がかかります。
開延長ボタンがないエレベーターでドアを開放する裏技については以上です。
まとめ
エレベーターはスピードや乗り心地など体に感じる進化もあれば、そうでない進化もあり、どちらもエレベーターをもっと便利にしています。
しかし、裏技5で挙げたように安全装置がエレベーターの出発を妨げるといったことも発生しています。
また、裏技6のように裏技実行後の操作を忘れることによって他の方に迷惑がかかることもあります。
このように、エレベーターは便利な機能がたくさん詰まってはいますが、使い方には注意が必要です。
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