鬼灯の冷徹は、江口夏実氏の地獄ギャグマンガ。
主人公鬼灯のドSがとても面白い、ブラックコメディマンガです。
そんな鬼灯の冷徹の人気キャラクターの1人(匹)「シロ」が主人公のスピンオフがあるのです。
その名も「鬼灯の冷徹シロの足跡」。
講談社出版の漫画雑誌「なかよし」で連載されています。
本家とは違い4コマ漫画です。
スピンオフと聞くと
「本家の面白さはなくなってない?」
「本家と内容がかけ離れているんでしょ?」
と拒絶する人もいますね。
既刊4巻のこの漫画を今回は紹介します。
私も実際に試し読みしてきたので、よかったら参考にしてください。
鬼灯の冷徹シロの足跡は本家より絵が柔らかい
こちらは鬼灯の冷徹シロの足跡の1巻のジャケット(表紙)です。
こちらの絵を見てもらえれば、タイトルの意味がわかると思います。
原作漫画を持っている人は、原作の絵と見比べてみてください。
本家よりも絵が柔らかくなったことが分かると思います。
言うまでもなく、この漫画の主人公は本家の人気キャラクター「シロ」。
鬼灯の冷徹では不喜処地獄で働いており、シロの足跡では不喜処地獄がよく出てきます。
不喜処地獄は動物を虐待した者が落ちるところとされているため、獄卒(地獄で亡者の罪を責める鬼)は動物です。
つまり動物が中心的に出てきます。
それを踏まえると、絵の柔らかさとマッチしていると思います。
内容
内容は言うまでもなく、鬼灯の冷徹のシロを中心とした動物獄卒たちの日常を描いたストーリーです。
日常マンガであるところは本家と変わらないですね。
ただ、内容で本家とは大きく違うところがあります。
それは
- 本家とは違い、ドS要素が薄くなった
ことです。
なぜこういわれるのかというと「単純に鬼灯の出番が減った」ことです。
鬼灯の冷徹の面白さは「鬼灯によるドS」
鬼灯の冷徹の面白さは「鬼灯によるS」なんです。
なので、鬼灯の出番が、直接鬼灯の冷徹の面白さに直結するといえます。
その鬼灯の出番が少ないということは、そのまま
- 鬼灯の冷徹の面白さ「鬼灯のドS」が薄くなる
ということにもなるのです。
ちなみに冒頭でも書いた通り、鬼灯の冷徹シロの足跡は少女漫画雑誌「なかよし」で連載されていた4コマ漫画です。
読者層を考えると、どうしても鬼灯のドSそのままを描くことは現実的ではないでしょう。
とはいえ、鬼灯のドSは鬼灯の冷徹の面白さを支えている一大要素。
その一大要素が薄れていると聞くと「シロの足跡って面白くないの!?」と考える人も多いでしょう。
その点は、次の段落「実際に鬼灯の冷徹シロの足跡を試し読みしてみた」で説明します。
実際に鬼灯の冷徹シロの足跡を試し読みしてみた
実際に「鬼灯の冷徹シロの足跡」をamazonで試し読みしてみました。
試し読みと言っても、1巻から4巻まで全部試し読みしてきました。
1冊の単行本の約半分まで読んできたので、大体の内容はつかめました。
- 鬼灯の出番が少ないから笑いが少ない
- 桃太郎のお供の「日常マンガ」
この2つですね。
鬼灯の出番が少ないから笑いが少ない
この点はさっき説明したとおりですね。
おさらいすると
- 本家の面白さは「主人公鬼灯のドS行動」
- シロの足跡は、鬼灯の出番が少なくなっている
- なので、本家の面白さ「ドS」は薄くなっている
ということです。
なので、本家同様に「鬼灯のドS行動が見たい!」という人には、正直あまりお勧めできません。
鉄面皮の鬼灯から繰り広げられるドS行動は、他のキャラによる替えが効かないのです。
例えば、シロが同じようにドS行動をとっても、鬼灯と同じような笑いは取れないということです。
なので、鬼灯のドS見たさに期待して読むと、間違いなく満足のいかない内容になってしまうのです。
でも、鬼灯の冷徹シロの足跡、決して面白くないわけではありません!
「鬼灯のドSに期待して読む」という前提ではなく、「桃太郎のお供たちが主人公のほんわか日常マンガ」という前提で読むと面白いです。
桃太郎のお供の「日常マンガ」
何度か説明した通り、この漫画の主人公は桃太郎のお供「シロ」。
ただ、桃太郎のお供といえば「猿の柿助」「雉のルリオ」もいますよね。
柿助とルリオも、シロと同じように頻繁に登場します。
鬼灯の冷徹で出てくる桃太郎のお供は、3匹とも個性豊かな性格です。
好奇心旺盛なシロ・常識人な柿助・クールなルリオ、この3匹の日常が見たいという人には、まさにこの漫画はおススメ。
桃太郎のお供3匹の日常が見られるのです。
そういえば、この漫画を見て「まんがタイムきらら」系作品と同じような面白さを見出しました。
まんがタイムきららの作品も、同じように
- キャラクターが魅力的
- それでいて、全員個性豊か
で面白いです。
この面白さはシロの足跡そのままですので、男性の読者の場合は「まんがタイムきらら」が好きな方にはうってつけだと思います。
まとめ
鬼灯の冷徹シロの足跡は、江口夏実氏の漫画鬼灯の冷徹の人気キャラクター、シロが主人公になったスピンオフ漫画です。
単行本の表紙を見てもらえればわかりますが、本家鬼灯の冷徹と比べて絵が柔らかくなっています。
そのため鬼灯の冷徹の面白さ「鬼灯のドS行動」は薄まっています。
ドSのお笑いを求めている人にとっては物足りなく感じるでしょう。
シロや柿助たち桃太郎のお供の個性豊かなキャラクターの日常を観たい、という人にはうってつけでしょう。
少々長くなりましたが、シロの足跡は本家鬼灯の冷徹では感じることができなかった面白さを見出すことができました。
シロたち魅力的なキャラクターの日常を感じられるのは、本家では味わえないですからね。
購入を迷っている方へのアドバイスになったら幸いです。
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