今回は【呪術廻戦】夏油傑(げとうすぐる)の正体や過去を紹介考察!してみたいと思います。
まだ夏油だった頃の過去とは、五条と九十九との関係はどのようなものだったのか。
0巻で死んだ夏油がなぜ生きているかなども紹介できたらと思います。
この中では私の個人的な考察を含みますので、ご了承ください。
では【呪術廻戦】夏油傑(げとうすぐる)の正体や過去を紹介考察!についてみていきましょう。
夏油(げとう)の死は用意されていた!?
生前の夏油(げとう)は学生時代、伏黒の父・伏黒甚爾と戦い大敗を喫しました。その際、甚爾は夏油にとどめを刺さない理由について解説してくれています。
「オマエの死後取り込んでた呪霊がどうなるか分からん」
夏油の呪霊操術は、自らの内に呪霊を取り込むものです。夏油が死んだ途端それらの呪霊の制御が効かなくなり、そばにいる自分に襲い掛かってくる可能性を甚爾は危惧していました。
このことを踏まえて偽夏油が夏油の肉体を手に入れた上京を鑑みると、それが極めて稀な幸運だったことが分かります。
というのも、夏油が全ての呪霊を放出し終わった状態で死亡するという状況でしか、彼の肉体を奪うことは困難だからです。
夏油が「うずまき」を発動した直後に敗れるという千載一遇のチャンスに、たまたま偽夏油が立ち会っていたということになりますが、そんな偶然がありうるでしょうか。
偽夏油が死に、たまたま出くわしたというよりは、夏油の死をお膳立てしたのが偽夏油であると考えた方が自然かもしれません。
のちに偽夏油は、自らの目的を果たすうえで五条の封印が不可欠であるがゆえに、渋谷事変を起こしています。
そして、その完遂に必要だったのが、他ならぬ夏油の肉体でした。
要するに、夏油の肉体を手に入れることなしに、偽夏油の目的は達成できないのです。
自らの目的を果たすため、偽夏油はただ座して夏油の死を待っていたのでしょうか。
むしろ偽夏油、もしくはその協力者は積極的に夏油に近づき、彼に「百鬼夜行を時こうして乙骨から里香を奪え」とそそのかして、意図的に死に導いたのではないでしょうか。
夏油傑(げとうすぐる)の正体
偽夏油が夏油の肉体を乗っ取った理由!?
かつての親友であった五条と夏油が、第90話でついに再会を果たしました。
そこで、衝撃の事実が発覚します。当初の描写の通り夏油は第0巻で死亡しており、第10巻以降で暗躍していたのは偽夏油だったのです。
少し詳しく言うと、肉体は夏油本人のものですが、脳は別の何者かのものに入れ替わっているということになりますね。
偽夏油は「脳を入れ替えれば肉体を転々とできる」術式の持ち主であり。元もと肉体に刻まれている術式も使用できるようになることが判明しているのです。それは第90話を読んでみて下さいね。
偽夏油が夏油の体を乗っ取った理由の一つは五条に隙を作らせるためだったのです。それが功を奏し、五条を獄門彊に封印することに成功しています。
もう一つの理由は夏油の呪霊操術を手に入れることだったのですが、渋谷事変ではそれほど役にたっているようには見えませんね。
かつての百鬼夜行で夏油の呪霊操術が陽動という重要な役割を果たしたのに比べると、渋谷事変では冥冥の足止めにしか使われていないのはかなり見劣りがしませんか。
呪霊操術は渋谷事変編あとにこそ、真価を発揮するのでしょうね・・・。
偽夏油は現代の人間ではない
偽夏油の正体に迫るうえで、鍵になりそうなセリフはいくつかあります。そのひとつは第13話で花御に向けた「よく言うよ 呪霊の分際で」という発言です。
アニメの方でもすでに放送されていますが、五条のカッコよさの方に全てが向いてしまって、ただの会話としか受け止めていないのが普通だと思います。確かに五条はかっこよすぎたですよね。
話は戻りますが、これは偽夏油の正体が人間であることを示唆しています。
そしてもう一つのセリフはさらに意味心なのです。
「やるじゃないか 最近の術師にしては」第102話
冥冥への賛辞を九十九のものとするのは無理がありますよね。
九十九の年齢は不明ですが、夏油や議場の先輩である冥冥と、それほど年齢が離れているとは考えられませんよね。
このセリフはむしろ、宿儺の発言に似た響きすらあります。
宿儺「人間 術師 呪霊 千年戦った中では マシな方だった 誇れ」第116話
偽夏油の正体は宿儺と同じく千年前を知っている人間なのではないでしょうか。
いずれにしても数年ほどのうちに初めて術式を使ったのではなく、数十年~数百年の間、さまざまな人間の体を渡り歩いて来た者であることの可能性が高いと思われます。
そして・・・年齢的には加茂憲倫(かものりとし)の可能性も考えられるのです。
今回の考察は、偽夏油の正体は九十九由基ではない、そして宿儺の同時代の人間、そしてもしくは加茂憲倫の可能性があるのでは・・・ということでした。
夏油の過去
「懐玉」とは
「懐玉編」は単行本8巻から9巻に該当します。
ざっくり言ってしまえば、呪術界の要である天元が同化するための「星漿体」を巡ってのお話です。
天元は術式によって不死の存在ですが、不老では無いため、「星漿体」と呼ばれる存在が必要になります。
「星漿体」の人間は天元と同化すると記憶、意識がなくなり天元の老化を抑えることになります。
学生の頃から最強だった五条悟と夏油傑
当時呪術高専2年生だった五条悟・夏油傑は”2人合わせて”最強と呼ばれていました。
五条は誰もが知る無下限呪術の使い手で、呪術界の御三家である五条家の天才です。(五条家は五条のワンマンチーム状態)
夏油は非呪術師の家系に生まれながらも「呪霊操術」という極めて珍しい術式の持ち主で、
扱おうと思えば特級呪霊も扱えることから高い評価を得ていました。
そんな2人はウマが合うようで常に一緒にいました。
夜蛾正道から与えられた任務とは?
天元が同化する2日前に五条・夏油に任務が与えられます。
その任務とは、呪術界の崩壊を目論む呪詛師団体「Q」と天元を信仰する宗教団体「盤星教時の器の会」から星漿体・天内理子を天元の同化当日まで守り抜く、というものでした。
盤星教「時の器の会」
盤星教「時の器の会」とは天元を信仰する宗教団体のこと。
非呪術師の集まりであり、戦闘力は無に等しいが、資金力はとても強い。
そもそも盤星教とは、奈良時代に天元が呪術師の道徳的基盤を説いたことが始まりです。
しかし現代の盤星教は天元を絶対神として崇め、「星漿体」を忌み嫌う腐った宗教に成り果てています。
星漿体の天内理子を狙う呪詛師たち
護衛初日、五条達は早速「星漿体」天内理子を狙って襲撃してきた「Q」を撃破します。
最高戦力のバイエルを五条に完封された「Q」はその後瓦解したようです。
しかしその後匿名掲示板で天内に同化当日昼までの期限付きで3000万の賞金が掛けられてしまいます。
いつも通りに中学校で授業を受けている天内に呪詛師の魔の手が迫ります。
拉致された黒井美里
2人の呪詛師を五条・夏油の2人がそれぞれ撃破することに成功します。
しかしその隙に天内の召使いである黒井美里が何者かに拉致されてしまいます。
仲良くなった天内・五条・夏油の3人
拉致犯の指定した取引場所・沖縄で黒井を取り返した五条たちは本来そのまま天元の元に天内を送り届ける予定でしたが、天内の思い出作りのために滞在期間を延長し、那覇空港の守護に後輩の七海と灰原を配置、急遽沖縄の観光を開始します。
観光を楽しむ中で五条・夏油・天内の3人は親交を深めます。
最初こそ「天元と同化することは名誉なことだ」と考えていた天内も、観光を楽しむうちにその考え方に疑問を抱くようになります。
天内殺害を目論む伏黒甚爾の作戦
天元との同化当日、天内の懸賞金の期限が切れ、ついに天内を狙う者もいなくなりました。
その後無事に呪術高専に到着した4人が結界の中に入り、五条が3日間オンにしていた術式をオフにした瞬間、何者かが五条の体を貫きます。
貫かれた五条の視線の先には「術師殺し」の異名を持つ殺し屋・伏黒甚爾の姿がありました。
天内に懸賞金を掛けたのはその伏黒で、ここまで全てが伏黒の計画通りでした。
天内暗殺を依頼された伏黒はまず五条を疲労させることを考えました。
天内に懸賞金を掛けることで五条は3日間術式を稼働させ続けました。
天才の五条でも3日間術式を稼働させ続けることは疲れるようで、結果的に伏黒による不意打ちを許してしまいました。
伏黒甚爾に倒された五条と夏油
夏油に天内を任せ、五条が伏黒相手に単身時間稼ぎを試みます。
伏黒の天与呪縛による超人的な身体能力の前に五条は劣勢に追い込まれていき、遂に自らの周りに無限を創り出す「守り」に回ってしまいます。
しかし伏黒はその瞬間を待っていました。
術式を無効化する特級呪具「天逆鉾」」で突撃し、無限を無効化します。
無限を無効化された五条になすすべは無く、「天逆鉾」で体中をめった刺しにされ、死亡します。
一方夏油は天内を天元の元まで送り届けますが、天内は「まだ生きていたい」という本当の気持ちを口にします。
夏油は「最初から天内の本心を尊重するつもりだった」ことを伝えます。
天内に手を伸ばし、呪術高専を脱出しようとしたその直後銃声が響き、天内はその場に崩れ落ちます。
夏油の視線の先にいたのは、五条を殺し追いついてきた伏黒でした。
親友を殺されたこと、真内を殺されたことで激怒した夏油は呪霊を操り伏黒に挑みます。
しかし最硬レベルの呪霊、簡易領域を操る呪霊をことごとく撃破され、夏油本人も深く切られ敗北します。
天内の遺体は盤星教へ
天内の遺体は五条・夏油を倒した伏黒によって依頼主である盤星教の元に運び込まれました。
反転術式で五条が伏黒に挑んだ結果
依頼を完遂し帰路につく伏黒の前に血まみれの五条が現われます。
さすがの伏黒もこれには驚きを隠せないようでしたが、五条は死にかけのところでこれまで使いこなせなかった「反転術式」を会得し、傷を塞ぐことに成功したようです。
どうやら五条はハイになっているようで自分語りが止まらない様子。
リスクを回避する伏黒は逃げようと思いますが、直後に思いとどまります。
というのも伏黒は「呪力が0のために禪院家で差別されており、家を出た」という過去があり、目の前の現代最強と成った呪術師を自分のことを否定した禪院家と重ね合わせ”それを否定したくなった”ようです。
「天逆鉾」で斬りかかる伏黒の斬撃をヒラリと回避した五条は「赫」で伏黒を吹き飛ばします。
距離を利用し、「天逆鉾」を鎖に括り付けて攻撃する伏黒でしたが、五条家の秘伝である「茈」で体を抉り取られ敗北しました。
その後天内の遺体は五条・夏油が回収します。
五条の異変と迷いが生まれた夏油
天内の一件以降最強になった五条は単独で任務に行くことが増えます。
その一方で「非呪術師を守る」と考えていた夏油は、天内を殺すように依頼した盤星教の非呪術師達を見たことで自らの考え方に疑問を抱くようになります。
まとめ:【呪術廻戦】夏油傑(げとうすぐる)の正体や過去を紹介考察
今回は【呪術廻戦】夏油傑(げとうすぐる)の正体や過去を紹介考察してみました。
呪術師としての夏油と呪詛師としての夏油、そして加茂に乗っ取られた夏油。
夏油の人生はあまりよくないものだったのかもしれません。そして最大の過ち?は親友の五条との決別であると思います。
その五条が今は夏油の姿をした加茂に封印されているという因果が凄いですね。
最後まで御愛読いただきありがとうございました。
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