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吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)短編集ネタバレあらすじを一挙紹介!無料で一気読みしてください!

今回は吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)短編集ネタバレあらすじを一挙紹介!無料で一気読みしてください!を紹介したいと思います。

吾峠先生は社会現象を巻き起こした「鬼滅の刃」の作者さんです。この短編集の中に鬼滅の刃の前哨作となる作品も入っていますので、是非最後までご覧ください。

この中では私の考察なども含みますのでご了承ください。

吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)短編集ネタバレあらすじを一挙紹介!無料で一気読みしてください!についてみていきましょう。

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目次

過狩り狩り(かがりがり)

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少年は神社の下に身を潜めていました。おじいさんがおにぎりを差し出してくれます。

「お お父さん・・・ お父さん・・・」

!! バキン

また殺しだよ

怖いねぇ

警察は何をやってるんだ 早く犯人を捕まえてもらわないと

13人だよ13人

頭がおかしいとしあ思えねぇな 無差別だろう

よくもまぁあんな殺し方 めちゃくちゃだってさ酷いよ

「おいお前 何を持っているんだ」

「・・・」

「何だ?盲目か?」

少年はスッと腕の印を警官に見せました。

「あっ」 「?」

「ちょっと待て!」 「やめろ!いいから」

スウ

「返事を聞かせてもらおうか」

「強力致します」

「どこのどなたか考えなしのあさましい人狩り」「もっての他です」

「ふん はじめから素直にそう言えば良いのだ 貴様の縄張りからも近い 澄ました顔も崩れよう」

「”アレ”も動く・・・」

「何を偉そうに」

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「愈史郎を侮辱する事は許さない」

「許さない?どうするというのだ」

「この子の能力のおかげで隠れるのが巧い侵入者を 補足することができるのですよ 時川さん」

「・・ならば早く案内しろ」

「愈史郎」

ドタッ

「不味い 口に合わん」

(やはりここでは女の血だ 薄味だがとても香りがいい」

「なるほどな」「外から来た者か 道理でおかしいはずだ」

「人の縄張りでつまらん事を」

「この島の同族か 居たには居たのだな」「随分コソコソと惨めったらしい生き方をしているじゃないか」

「理解できない言葉だ」

ふわ

!!

独特の血臭 幻覚

鼻と目は使えない 惑わされるな 位置を思い出せ

ザシュ

(くそ!すんでの所でうまく逃げてる)

(・・・)

(やれ!殺せ 早く・・・早く・・・)

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(まずい強い風! 惑血の香りが飛散する)

!!

(・・・楽しんでいる 事情を知らずに暢気なことよ 長引かされてはたまったものではない)

(やはり短時間・全力で叩くべきだった 二人がかりとはいえ力を出し惜しんで勝てる相手ではなかった)

「どうした来ないのかい?俺から行こうか」

「・・・」

(・・・怯んでいる素振りではない なんの躊躇だ?)

「フン 脆弱だな本当に同族か?」「だいたいにしてここの人間共は我らに関する畏怖の念も薄い これは一体どういう事だ」

「まさかお前ら二人だけだというわけではあるまい?」

「絶滅寸前じゃあないか だとしたら大変楽しく笑えるけれどね」「俺としては集うも良い」

「珠世」

「一息に叩きますか」

「そうする 傷の治りが遅いようだが」

「問題ありません」

「”アレ”がまだ来てないとすrば これほど力を抑えた戦い方 滑稽な事この上ない」

(来て いなければね)

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「は はは!狩猟者か なんとまぁ ふはは」

「そんな華奢な剣で戦うのか 女の頚よりたやすく折れるぞ」

「なあ オイ!! ええ!?」

ザ ン

ま まぐれ ただの まぐれだ!!

何なんだ これは なんなのだ こいつは 人間だろう

人間の匂いしかしないぞ あの女の術のいせいで嗅覚が狂っているのか

奴らは常に何かを気にしていた回想ーーー

「現在この囲いの森の中 十九体の鬼がいる」

「七日間生き延びよ」

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生き延びた者だけが その者だけが

現在

なぜ俺の力が届かない 俺の腕はどこへいった

おかしい おかしい おかしい

回想

「大丈夫だお前は死なん よくやった よく戦った」

「変貌の兆候はないが 仮に死なねどもそいつは駄目だろう 腕も失ってるし」

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「六体?馬鹿な 鬼共が組むものか」

「中の事情はアンタには羽からんだろう」

「この子には才能があった誰よりも 片腕と目を落としてやっと 今回生き残った者らと同等じゃ」

「何だと!!」

「次回狩り残れば文句もあるまいが!!」

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「・・・先程の”彼”は人間なのですじか」

「ええ間違いなく」

「ただし鍛え抜かれ選び抜かれた人」

「狩りすぎれば狩られる」

(気配が辿れない 一体に時を使いすぎた あと三体いた)

ざぶ ざぶ

(なんというザマだ しばらくは潜まねばなるまい 鼠のように)

「クソッ」

ーーー

ごホッ グッ ガハッ

「何しとるさっさと行け」

「カァ 天秤をォ 狂わせてはカー いけまセン!」

「南三の村へ行かレヨ」「カァ」「すぐ迎え江カァー」

「向ってチョーダイ カァア 悪鬼滅殺ゥ」

「カーッ殺してェ ちょォォォダイねー」

とある蕎麦屋にて  ガラガラ

「・・・ヨォまだいたにおかい」

「ぴたりと止んだな 殺しは お前がカタをゆけたんだよな?」

「悪い悪い 聞かないよ」「腕一本で大変だえおう」

「問題ない」

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文殊史郎兄弟(もんじゅしろうきょうだい)

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「うぅる せぇええ」

「大丈夫よ静伽ちゃん大丈夫!父親が死んだくらいで世界の終わりみたいな顔してちゃあダメよ!」

「にこにこしてるといいわよ!にこにこ!」

「犬猫と同じよ なつかない子は可愛くないでしょ 運が良ければお金持ちに引き取られたりするわよ」

「愛寺院はいいトコだから 18になったら出てってもらうけどアハハハ!」

ーーー

「連れて機t亜ぞころし屋 こいつころしてくれよ」「コイツがボクのおもちゃ壊したんだ」

「やっちゃってくれよ」

「えー殺さねぇよお まずそおだもんん」

「うまいって絶対デブだし」

「やーだぁよぉー」

「やだじゃねーよころし屋だろ 自分で言ったじゃんか」

「言ったぁけどぉ」

「俺はさぁ腐った肉が好きなんだよぉ」「こんあ綺麗な肉は食喰らわねぇからもうおうちにぃ帰れよぉ」

「じゃあチョコバー返せ!」

「もう喰っちゃったぁ おいしかっつたぁ」

「チョコバーはうまいのかよ わけわかんねーよ」

「みんな嫌いだゼッコーだ!」

「・・・あの 殺し屋って本当ですか」

「そうだよう 何かご用おぉ?」

「・・・こ」

「なかにィ?」

「殺してほしい奴がいるんですけど」

「写真とかあるぅ?」

「はい あります 父の手帳に入っていたものが」

「ああぁぁ 腐ってるう 腐ってるうぃねぇ こいつめぇえ」

「君はさぁ君はぁ 持ってるのかあい?

「何をですか」

「あれだよほおら 宝石とかぁ」

「宝石?」(・・・?)

「あ 指輪が 母の形見の指輪が これで いいです か」(ばく)

「んんんんーんんんーー?」

「安いぉこれぇだめだぁ 30万もしねぇよぉ」

「・・・報酬っつてことなんですね・・待ってください」

「貯金や保険金なんかがここに 甑岳巌道を殺してくれるなら全部あげます」

「ちょっ あのおさぁ 一旦うちに帰るよう」

「君もォおいでえぇ」

ぐん ぐん

(私 私何してるの 危ないじゃない 知らない人間 わけのわからない人間に通帳まで渡してついていく)

どんな時もごんやりするな静伽 ある程度の危険は自分で避けて通るんだ

「待っ・・・て やっぱりやめま・・・」

(やめていいの?大人は誰も解決してくれない 誰もあいるを死刑にしてくれないのよ)

(でも殺し屋なんているわけが)

「あの  あの」 「うっ 靴が ちょっと手を 痛っ 放し」

ずる ずる

バ  ン

「兄ぃいぃ ちゃあぁん しごとぉ とってぇえ きたぁあぁ」

「!」

♪ ♪ ♪

ひそ ひそ

「ピアノぉ上手ですねぇってえ 言ってやりなああ」

♪ ♪ ♪

「ピ ピアノ 上手ですね・・・・」

ピ タ ♪

「まあね」

「そこに座って聞いてもいいよ」

「よかったねえぇ ゴキゲンだあぁー!」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪

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(私 なんで連れてこられたんだろう)

「僕はずっとピアノを引いていたいんだ」

「ずっとだ 本当にピアノを弾く意外のことは何もしたくない」

「ものを食べるのも嫌だし排泄も嫌だ ピアノを離れなきゃならないからだ」

「眠りたくもない でも食べないと頭がクラクラするし 食べれば排泄する 煩わしい」

「水や食料を買うためには金が必要で 金を得るためには働かなきゃんらない そもそも僕は2千万のピアノがほしい」

「空調設備ももっと整えたいから 金が全然足りない」

「そう  ですか・・・」

「・・・うん」「仕事は受けるよ」

「君の音は不快じゃない」

「・・・私の音 」

「そう 君のーーー・・・---心臓の音がね」

「んんんー受けるってええ?」

「へぇえぇよかっtくぁねぇ 兄ちゃん依頼人殺す時とかあるからさあ 助かってェよかったねぇー」

「ばいばかい」

ーーー

「静伽ちゃんもうコラ!どこいってたの 私の責任になるじゃない ぶん殴るわよ!うふふふふ!」

「何しゃがんでんのよ!」「馬鹿ガキ!うふふ」

虫の知らせ

虫の居所が悪い

虫が好かない

腹の虫が治まらない

そんな言葉がある 人にお体の中には虫がいるようだ 昔の人はいっている 昔からいっている

ーーー

「・・・何だ?こいつら「どうした「門の前にさ変な2人組」

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キァパン

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「・・・うまくいった はず」

「じゃあぁ先にィィィ 行っとくうねぇねー」

「本当にうるさいな いちいちうるさい 死ねばいいのにな」

ーーー

ざわ ざわ

「どうした諭山」

「ええ ちょっと」 ピピッ

「モニター室何か映ってないか よく見ろ」

「こちらで見る限り 異常はありませんけど・・・」

「警戒しておけ」

「白川は何ともないと言っているが妙な感じがする 屋敷内を巡邏」

「はい」

(ざわつく)

キィィィィ

「うぅんんんんん」

「だめだ無線が反応しない」

「なんで・・・」

「走れ 知らせに行っ」

「わ」 「ああ」 「ぐっ」

「何だこのバケモノは」

「おいしくなぁいあんまりィ おいしくないなあやだぁあ」

「く・・・九東さ・・・」

「うん」

「わあぁあ 眉毛濃いんだねぇ」

「うっわ なんか虫みtくぁいなのがいるんだけど 何かぶってんだよ イカれてんな」

ーーー

「兄ちゃんおれ父さんに殺されるかもぉ」

「それはお前が13にもなって虫を孵化させられないからだろ 嫌だったら跡継がないって言えよ」

「っしてら訓練やめてくれるさ 」

「殺し屋にはなるもんん」

「ギリギリまで追いつめなきゃ孵化できないってえ父さん行ってたあ」

「でも兄ちゃん違うよねぇ」

「兄ちゃんの声ぇえノドのォ虫はああ 怒って金切り声出して孵化してたぁー」

「カバキリ声なんて出してない そもそもsれは父さんが僕のピアノをひっくり返したのが悪い」

「キエエーって言ってたぁ鼻血も出してたぁ」

「ずるいよね」

「あと父さんはピアノ立てかけただけだってぇ 掃除してあげたぁのに 鼓膜破られて 家も壊れたってぇ しょんぼりしてたよぉお」

「いや 掃除するのにグランドピアノをたてかけるって何なんだ」

「意味がわからない もうやめろ ムカムカしてきただろうが」

「虫なんか誰の中にでもいるけど ほとんどが一生孵化せずに終わるんだ」

「いい加減いろいろなことをあきらめて 迅速に僕の部屋から出ろ 多分お前虐待されているんだよ 児童相談所へ行けよ」

「じどうそおだんじょってぇ 行ったらどおなんのォ」

「さあね パンの耳でもくれるんじゃないのか?」

「パンの耳ィィ食べたあい おなかすいてぇ すいてぇ たまらなあぁい」

「なんでもいいから食べたぁあい 父さんでもいいからぁ 食べたぁあいぃい」

「無理だね 返り討ちにされるよ 僕の時と同じさ」

ーーー

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(本物かよ)

(本物の顔に手足 速すぎだろ 意味わからん ・・!!)

(パニクってる時間ねぇわ)

ガシィ

「わぁやった 九東さんが捕まえた」

(げっ硬い)

「放せぇえよぅう」

「誰でもいい銃もってる奴 頭を打ちぬけ 早くしろ 頭だ」

「撃たれたくなぁあい」

ド ン

ず るり

(脱皮!!)

「こらああーっ」 ベシッ

「・・・!!」

「めっ」

「銃刀法ぉお 違反んんー」

「もぉおーやっぱりりぃい腐った肉がいいィなあ 甑岳さんの部屋ってぇえ どっちぃいい?」

「・・・」

はっ

「俺は文殊史郎馬畝ぇ 兄ちゃんは文殊史郎聖正ぁ 母さんたちは箱根旅行おぉー 甑岳ぇ厳道ぃぃさんのぉ部屋はぁどこですかぁあ?」

文殊史郎!!

(化け物一家じゃねぇか)

(プロの殺し屋だ)

(本当のバケモンだ)

「言うわけないだろう お前が名乗ってないとか 尋ね方がわるいとかではなくて」

「えええーーー!?」

ーーー

「おい 誰か応答しろ どうなってるんだ 九東!白川!」

「モニター室!!」

「諭・・・」

「諭山さん」

「失礼します白川です 侵入者がありました2人です 無線を壊されています カタカタ」

「文殊史郎と名乗っていました カタカタ」

「カタカタ すみません 兄の方は死にましたが 弟は生きたまま捕えています」

「!! 文殊史郎!! よくやった」

「待ってください ドアを開けるな!!」

カチッ

≪解錠≫

ガチャ

(チッ)

(!? 白川じゃない でも声がした 白川はどこだ)

ドン パン ドン ドン

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「外れる 当たらないですよ諭山さん」 パン パン

「あっ なん・・だっ あいつ口の中 虫が」

(奴は何をしてる?声 音!?音の振動で弾丸の軌道がずれる・・・まさか)

キィィィィイアァ

「ぐ」

「おえぇ・・・っ!! 」

ドサ  ドサ

声は呼吸だ 呼吸を乱す・・・猛攻で声を出させず 喉笛を描き切る

ビュッ

「殺せ!!さっさと殺せ!! 何のために高い金払ってお前らのようなクズを雇ってると思ってるんだ」

「はっ畑上 畑上!!」

(うるせぇボケ できるか)

(俺と諭山さんは耳をふさげなかったからもろに攻撃くらってんだよ あんたみたいな奴 命かけて守らねえぞ 俺は 金なんか返してやるよくそったれが)

「こんばんは 甑岳さん」

「誰が・・・私を殺そうなどと・・・私が死ねば損をする人間の方が多いはずだ 一体誰が」

「大丈夫 気にしなくていい もう死ぬから カタカタ」

「誰が・・・誰が・・・」

「教えない」

「守秘義務という言葉があるだろう なぜお前みたいな馬鹿な男が こんな いい家に住んでるんだ」

ーーー

「マミコさんあいつ気持悪ぃよ」

「ずーっと砂場のアリの巣見てんだぜ アリの巣」

「一緒に見ててあげたらいいじゃないの」

「やだよ!」

「もーやさしくしてあげなさいって言ったでしょうが 空気読みなさいよバカタレ これだから子供はキライなのよ ウフフ」

「お父さん殺されて身寄りもなくてここに来たのよ可哀相だろうがよアハハ」

「アンタとは背負ってるもんが違うのよ凄い重たいの」

「えっ」

「テレビであったでしょ 警察官バラバラ殺人」

≪---押し入った2人組は甑岳厳道氏を殺害 重傷者が多数出ています≫

「ざまあみろ ざまみろ 悪い奴には必ず罰がくだる あんたなんか あんたなんか」

「あんたなんか死んでたって 生きてたって どうだっていいから お父さん返してよ・・・」

♪ ♪ ♪

「この人いつもここで寝てるね」

「いいから速くうんこ描け 描きつくせ」

「いいのかなぁ」

「いいんだよ これはフクシューだから!」

「チョコバーのカタキだ」

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肋骨さん

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「助けて」

「・・・ん?」 「何か言った?」

「いいえ 何も」

「そう」

「この世で最も美しいものは何だと思う?」

「わかりません」

「ホントに?」

「はい」

「正解は人間の髪」

「綺麗な髪を梳かしているいる時が一番幸せを感じる 洗髪をして トリートメントをして やさしく乾かして また髪を梳かす」

「一本一本枝毛を切って また髪を梳かす」

「ああ幸せ」

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邪氣とは 毒のようなものです

ぺたりと 人に付着するのを好みます この邪氣を浄化するのが浄化師です

しかしそもそも邪氣が視えるという人があまりおりませんから 浄化師を知る人もあまろおりません

「あああむしゃくしゃする 誰でもいいから蹴飛ばしたい」

ビスッ

「イッテー!!!クソ!!ナニスンダテメェ!!」

ブルブル ポン

「きゃしあわせ うふふ うれしい たのしい」

「もしもし?おーい」

「・・・うん 落ち着いてきた」

「大丈夫なの?」

「大丈夫 ありがとう」

僕のこの少し不自由な目は みんなに見えるものが見えず みんんに視えないものが視えたりする

「ぱーぱ」

「むっ?」 ぎゅう

「ごめんなさい! たっくん違うでしょ」

「ぱー」

「パパじゃないの」

「すみませんほんとに」

「うー」

「いいえ」

ああ綺麗だなぁ 愛情というのはなぜあんなに美しいのかな

きらきらしている あのきらきらを一身に受けて生きる人はどんあ気持なんだろうか

「お風呂に入っている時みたいな感じだろうか」

「いや 違うと思うぞ お風呂は気持えええが ちょっと 違うと思う」

「僕は愛情を知らないのでよくわからないので どうにも憧れる」

「うん知っとる」

「ひとりで何話してんの?」

「河童がいるよ」

「そうじゃ」

「えっいないよ 大丈夫?」

「大丈夫!朝ご飯ちゃんと食べてるから」

「朝ご飯食べていてそんなふう?」

「大丈夫ならいけど・・・」

「あっじいちゃんこっちだって!」 「バイバイ」

「えっ 今から逢えるの!?」「すぐ行く!」

抑えきれずに溢れた気持はぼとぼと落ちている

害のないものはいいんだけど 邪氣混じりのものは放っておけない

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「・・・むーんこれは」

「複数の人が囚われている気配」

(家主が在宅かどうかもわからないな このあたりはもうこの人の思考に溢れすぎていて 混乱する)

ピン ポン    しーん

「上に行ってみようかな」

(天窓 中が見えるぞ)

ヒュ バリン

「!?」

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「別にいじめたりしないよ」

「やあ」

(麻酔もせずに抜くのは拷問かな 119番するにしてもまず邪氣憑きだ)

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「人は老いてしまうから 髪の艶は失われ 白髪が混じり 抜けていく」

「悲しい 嘆きの極みよね」

「私が何とかしなくては・・・と思ったの」

「切った時点で切られた方の髪は死ぬのよ」

「死んだ髪は美しさが半減するの 老いることでも髪は視にくくなる さてどうしよう」

「簡単なことだったわ 今まで気づかなかったのが不思議」

「髪を最高の状態にした後 人間の方を殺せばいいのよ」

「そうするとね 髪は生きていて美しいまま 時が止まるの素晴らしでしょ」

「・・・それは愛情じゃないみたいだ 書いてない 愛情の”あ”の字もない」

どこまで行ってもただひたすらに君の欲望だ

「何言ってるの?」

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「幸せな気持ちになれないかい?」

「なれないわね 微塵も」

「そう」

「悲しいな」

「ならq死ねばいいんじゃない 悲しいも苦しいもなくなるから」

「一理ある」

「私も気になってること聞いていい?」

「どうぞ」

「さっきからふわふわしている それは何?」

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「雑巾は嫌だなぁ」

「せめて ワンピースとか作ってほしいな」

「ワンピース!!」

「どうあっても私の体にその布を巻きつけたいのね」

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バチン バチ バチ バチン

「たかが布 されど布ですよ」

(切れない布 私の”飛ぶ切断”をはじいた なるほど そう」

この女 ろくな女じゃない

神器の力がわかるやいなや さらってきた娘たちもろとも攻撃してきおった

娘たちは何とか一処に集めたが かばいながらの戦いで自分がおろそかになり

ボタ ボタ

こっちはもう ズタボロじゃ

(・・・まずい まずいぞ ふらふらしとる)

シュ ドス ドス

ーーー

[temp id=7]

善而 僕の 命の恩人 出会ったその日に死んでしまった

「別にお前のためじゃない」

「俺は全部俺の好きにしてるんだ 何をしようが俺の勝手だ 鬱陶しいからべそべそするな」

「お前のために死ぬわけじゃない ・・・お前のせいで死ぬわけじゃない」

「邪氣に憑かれると人はおかしくなる」

「異様な力を使えるようになるが消耗も激しいので他人の命を喰わねばならなくなる」

「誰?」

「わしはご覧の通り河童じゃ お前を助けて死んだ善而の守護精霊よ」

「事故に遭うてもかすり傷で済むような奴 運のえ奴には大体守護がついとる 力なんぞは微々たるもん じゃが少しでも良い方向へ導くために・・・」

「・・・ 守りきれんかったが・・・」

「・・・・・・」ゴシ ゴシ

「どうして善而は何の所縁もない僕を助けたんだろう」

「浄化師じゃからな 金をもらえるわけじゃないし 死んだとしてもほとんどの人は知るよしもないが」

「・・・じゃあなんで善而は浄化しになったのかな」

「なんにもいいことないのに・・・」

「ほんとにのう・・・」

「邪氣によりい災いが 自分や身の回りに 降りかからなければ そ知らぬ顔で生きていけばいい」

「どこかでだれかが苦しんでいたとしても 別に悪いことじゃあない」

「ただ善而にはそれができんかった というだけの話なんじゃろ」

「善而はまっすぐ一本道しか進めんけぇ 川があろうが 山があろうが 岩があろうが 沼があろうが」

「まっすぐ まっすぐよ」

「よけるさけるの選択肢がない」

「見て見ぬふりの選択肢がない」

「善而はずっとそんなふうで 子供のころから損ばっかりじゃ」

「でも じゃからこそわしは そんなふうじゃからこそわしは」

「善而についていてやりたかった」

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「底抜けに優しい人間は生きるにも大変じゃろうよ」

「善而には家族が いるんだよね」

「・・・・・・ おる」

「僕を助けようとしたせいで 彼らはもう二度と会えない」

人の愛情の繋がりを壊したり千切ったりしてはいけないのに 僕自身がその原因になっている

「親も兄弟もいない僕が一人で死んでいたなら それでお終いで良かったんじゃないのかな?」

「坊主」

「僕は」

「浄化師になるよ」

「邪氣を浄化して 邪氣憑きを倒す できる限り できる限り・・・」

「一人でも多く倒して一人でも多く助ける」

「そうやって死ぬ そうでなければ僕などが」

ーーー

善而を差し置いて 存在していいはずがない

「くそぉおおおお!!!」バチ バチ

なんで なんでこいつは膝をつかないの?

私の収集物をかばいながら

どれだけ攻撃を受けたら死ぬのよ

どれだけ血を流したら

死んでくれるわけ

≪痛くない≫

≪痛くない≫

≪痛くない 負けない≫

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「・・・ふふ   ふふふっ」

≪そうでなければ僕などは!!!≫

「ああああああああ!!」

≪こうして生きている 意味すらない!!!≫

ドサッ  カシャン

「すぐ 救急車と 警察を 呼んでくるから」

「何だっけ」

(何か骨の名前 鎖骨かな 違う あっ!)

「消防士の肋骨さん!!」

(おもっくそ 間違えとる)

「あの ありがとう・・・ 怪我は・・・」

「問題ないです 僕が死んでも悲しむ人はいないので 気にしなくて大丈夫」

「大丈夫だよ」

「・・・それは あまりよくない考え方です」

「えっ」

「私にも家族がいなくて愛児院っていう施設に入ってるんですよ」

「だから自分のことえおあなたと同じように思ってて」

「マミコさんて怖い人がいるんですけど 態度が悪いと注意されました」

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ーーー

「マミコさんみおちゃん帰ってきた!!」

「あ あの子泣いとるぞ」

「うん」

(・・・・・・)

僕が一番怖かったのは 善而の死が 何の意味も価値もない出来事になってしまうこと

僕はあれほどのことをしてもらえるだけの人間じゃなかったので 本当に困ってしまって

僕がひとりでも多く 誰かを救済できたなら 善而が僕を助けて死んだ結果が

無駄ではなくなると思った

でも善而はそんなこときっと気にしない

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申し訳なくてたまらなかった

だから僕は善而が大事に守ってくれた自分の命を あまり大事にできず

それはとてもひどい  ひどい

大変な失礼だったんじゃないだろうかと今さら 気づくとは

(・・・ 遅い・・・)

「僕の態度はよくなかった いつも一緒にいてくれた君に対しても」

「僕の一生懸命はなんだか方向性を間違えていたからなぁ」

「ごめんね  ありがとう」

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蠅庭のジグザグ

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≪呪い≫は存在すると思いますか?

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「僕は今忙しいねん」

「お花に水飲ませてるまっただ中」

「こっちはこっちで忙しいんだよ それとも何!?猫なで声でお願いしろってかい!!」

「自分のことは自分でしてほしいだけや」

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「で?」

「その不審な首つり自殺した遺体はどこなん」

「はぁ?もう火葬されてる?そんならどうするんや」

「いくら俺でも何の痕跡もなく犯人捜すんは無理やで」

「そのくらいの手筈は整えときぃや」

「”自分のことは自分で”って・・・当てはまらんやろソレ うまく言い返したとか違うから」

「今この瞬間も人のために動いてんるんやけど俺」

「うっせーな!!黙って働きゃいーんだよこのクズ!ばーか!!」

ブチ 「・・・」

「じぐざくちゃん」

「花婆やん 買い物?」

「荷物たくさん重そうやねぇ」

「持ってはくれないのねえ」

「そんなんあかん しっかり手足使わんと年寄りはすぐ体が動かんようになってまうよ」

「人に甘えんで頑張りなさい」

「はいはい私は独りぼっちで頑張りますよ」 「ああ寂しい」

「寂しがらんでええ 生き物はみな生まれて死ぬまで独りですから」

「俺の孤独とかハンパないで」

「誰も俺を理解してくれへんし もう目の色変えていぢめるんや 怖い怖い」

「”怖い”で思い出したけどこの辺でも怖いことがあったのよ」

「へー」

「花壇を荒らしてた子供たちが白髪の男に鬼の形相で追いかけ回されたって」

「最近は怖い人多いからなぁ 俺がパトロールして子供たちを守るしかあらへんねえ」 ←白髪男

「じゃあ花婆俺は仕事や」

「あらちょっと待って」

「欲しがってたお花の種がきましたよ はい どうぞ」

「うちまで送るわ 花婆」 ニッコー

「まーこの変わりよう」

「でもほんまに俺仕事やから走るで花婆!」

「私は膝が悪いんだから無理ですよ」

おんぶして走るジグザグ

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「間違えてません ここでいいの」

「おばあちゃんのお部屋は1号室ですよ」

「わかってますよ 頼まれごとをしてるのよ」

ガチャ

「何をや」

「ここに住んでる角丸さんの・・・お葬式」

「お互い家族がいなかったから 生きてる方が弔う約束でね」

「へぇ」

「お花がいっぱいおる」

「角丸さんの亡くなった奥さんが元々お花を育ててたの 子供に恵まれなかったからね」

「元気ない」

「角丸さんが死んじゃって悲しいのよ」

「爺さん病気?」

「首つり自殺なんだけど ちょっと信じられないわ」

「自殺する理由なかったんやな?」

「そうよ 奥さんの分まで精一杯生きるって言ってたもの」

「これ呪いかもしれんで花婆」

「・・・ じゃあ」

「角丸さんを呪った人に罰を与えてちょうさいな」

「ええよ 特別に半額で依頼受けたるわ」

「まあまあ そえでどうするの」

「まず”吸い取り種”を植える」

「”吸い取り種”は呪力を吸うて伸びるねん」

「これ呪いの痕跡な」

「まーそう」

「”吸い取り種”の種は”辿り種”になるやん?」 ポトポト

「”辿り種”を一コにまとめる」 ググ ゴロリ

「聞いてんの?」

「聞いてますよ」

「”辿り種”は呪い主のトコまで案内してくれるんや」 クネクネ

「じゃあちょっとどつきに行ってくるわ」

「えっ?」

「じぐざぐちゃん」

「思わぬ所で手掛かり掴んだなあ」

あっち あっち

「行ってきまーす」

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「殺人者だ」

(よかった 追ってこない)

(交番に行くべきかな いやいや速く帰らなくちゃ)

(早く 早く ポンすけ)

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「君は首を吊って死ぬんだよ」

「自殺する」

「僕がやらせてるから本当は自殺じゃないけどね」

「だ・・・誰・・・なんで・・・?」

「あれ 喋れる?」

「術のかかり方ゆるかったかなぁ」

「なんで自分が殺されるか知りたいんだ?」

コクコク

「ごめんね 僕も知らない」

「どうでもいいからね 金さえ払ってもらえれば 依頼の理由なんえいちいち聞かないよ」

「・・・・・・ な・・・ なに・・・?意味が・・・」

「僕は呪殺者をやってる 人を呪い殺す仕事だ」

「一人10万で殺す 安くて手頃だろ?」

「君の命はそれくらいの価値はあるといえる 君のために10万も払う人がいるんだよ 素晴らしい」

「良かったね」

「さよなら」

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「!」

「・・・・・・」

「・・・」はっはっ

「!?」

(木・・・?壁から生えてる)

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「・・・!!」

「首を吊って」

ビスッ 「死・・・」

「ぐっ!!」 メキメキ

「操り述かなァとhじゃ思てたけど 呪いの言霊やったわけや 危ない 危ない」

呪いの言霊 

特定の言葉に呪力を込める 修得するには450時間ほどの訓練が必要

ゴキ

「---!!!」

「あれ?顎外れた?ごめんなあ あんた口が小さいねぇ」

「いくら呪術使えるようになって嬉しいから言うても そんなはしゃいで人殺したらあかん」

「あかんのですよ」

呪力 嘔吐打ち

「ぐっ」

パチン  

「げほっ」

「・・・」

「さんつぶ」

「顎入った?大丈夫?」

「~~~っ」

「くっ」

「首を吊って死ね!!首を吊って死ね 首を吊って死ね!!!」

「・・・・・・いや かかりませんよ 君にはもう呪力自体ないからね」

「!?」

「今吐かせたやん種を これ君の呪力ですショボめの」

「家に帰って燃やします」

「そっ・・・そんなこと できるわけが」

「実際したやんか今 どんだけ説明求めるねん もう よろしいわ」

「依頼人を教えてもらいましょうかね 結構な数おるやろ  それとも単なる愉快犯か」

「まっ 待ってくれ アンタの客は取ってないと思う」

「縄張り荒らしたなら謝る 申し訳なかった 許してくれ!!」

「・・・何を勘違いをしてるんや 俺は君の同業者と違うで」

「え」

「これをご覧ください」

「うわっ」

「呪いを解く方 正義の方」

「俺は解術屋や」

「ぼ・・・僕の呪力を返せ」

「自分の持つ力や技術を使って金を稼いで何が悪いんだよ」

「みんなやってることだろ 何も違わない」

「まあそうやねえ そういうふうに生きていくのは自然なことや」

「ただそれが人の道から外れたときに そんなことは許さん言うて立ち上げる人間も出てくる これも自然なことや」

「俺は全然立ちあがってへんのやけど」

「!?」

「俺の将来の夢呪殺屋やったし」ハハハ

「儲かるから」

「じゃあなんで解術屋なんか・・・」

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「もう喋らんくてえよ」 「頭の悪さがぼろぼろ出てるで」

「お前程度に外せる呪いが俺に外せんわけないやんか」ククク

「あと俺 人に頼るん大嫌いやしな」

「呪いはそうにもならん つまり俺のイライラは お前らが何や呪術使ていらんコトばっかしよるのが原因」

「いちいち騒ぎ起こして」

「・・・・・・・」

「その度に俺が呼ばれるねやいっちいち!」

「そしたら俺凄いでじゃばりみたいで恥ずかしいねん嫌やねん」

「また斉藤来よったって思われるやん」

「ムカつくわ ムカつくわ」

「ほんまにムカつくわ!!」

ドン  メキメキ 「わアァア」

「・・・・・・!!」

呪種爆生

「あっまた顎外して!!さっきせっかく治したったのに何してんねん」

「そういうとこやで!!そういうとこ!!」

「俺は今から重ねて君をどつくけども それは自分が腹立ってるとかではなく!!ひたすら世のため人のためや」

「そのあたりをしっかりと確認してください」

ドン  ドン  ドン

「ギャアー  ギャー」

「はぁあああ」

「俺は一日に何人おんぶしたらええのや」

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「依頼人の方もどついて回らなあかんから俺は忙しい」

「もうここでええな?」

「それは・・・はい 家に入ってきてほしくないので・・・」

「あーそーなん!!」

「でも最後にひとつ・・・私は今日の出来事をどう捉えたらいいんですかね」

「夢見たと思えば?」

「夢」

!!

夢なんだね そうよね

12階から人が飛び降りるはずないもんね

ーーー

「ふざけんじゃねぇ」

「おろせ!!おろせって言ってんだとテメェ クソがっ」

「あ 落としてえねや?」

「落とすんじゃねぇおろすんだよそっちに」

「そんなん あきませんよ  二度と殺人の依頼なんかしぃひんように罰を与える」

「白目剥いて泡吹いて失神するくらいまでは追いつめます」

「しっしっ知らねーっての馬鹿か!!」

「しらばっくれても意味ないで こっちは呪殺屋に吐かせてるし 確信もって行動してるからな」

タン 「!!」

「あのクソ女が悪ィんだよ 毎日毎日朝から布団叩きやがって 足音もドタバタうるせえしあのブタ」

「おかげで俺は不眠症になって病院通ってんだ」

「そんなにうるさかったqですか?すみません 下の階の方ですよね 言ってくれればすぐやめたのに・・・」

「生きてんじゃねーかよ」

「死んだとか言うてへんし君の事情とかも聞いてません」

「厚手のカーペット敷いて足音も気をつけます」

「・・・!!」

「おろさなーなら警察呼ぶぞ!!」

「そう説明するん?この不思議な出来事を」

「何とでも言ってやるよテメェに危害加えられたって 訴えてやる!!」

「へええ  そう」

パッ

「うわっ・・・」

ザン

「困るわあ警察行くとか言われたら怖くて手が震えますよ」

パッ

ガッ

「すみません勘弁してください警察には行きません」

(夢じゃなかった・・・)

「や やりすぎだと・・・」

「ええねんこんくらい 一匹に対してそんな時間かけてる暇ないし」

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まとめ:吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)短編集一気読み!

今回は吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)短編集一気読み!を紹介しました。

如何だったでしょうか?吾峠先生の世界観が満載でしたね。

吾峠先生の作品は、人の心の弱さや強さを描かれてる作品が多いですよね。誰しもが思い当たったりするようなことを、吾峠先生が訴えてくれてるような感じがします。

鬼滅の刃は終わってしまいましたが、アニメも映画もあるでしょうし、次の作品にも期待したいところですね!

最後までご愛読いただきありがとうございました。

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